ポリゴンの改善(AD15.0)

ポリゴンの編集機能は、このバージョンで改善されました。これらの変更の目的は、より容易に、効率的にポリゴンを編集するためです。

UnPoured、Shelved、Modified ポリゴン

Altium Designer の 14.3 のバージョンで、ポリゴンの shelving が、Unpouring の概念に変更されました。これは、細い外形だけでポリゴンを示す効果がありました。

Poured/unpoured の概念は、以下の 2 つの編集機能を反映するために導入されました:

  • ワークスペースを見やすくし、設計者がより容易に作業するためにポリゴンの塗り潰しを "非表示" にする機能。
  • ポリゴンを修正しても、再構築しないモード。これは、ポリゴンがその状態のまま、デザインオブジェクトを管理できる必要があります。

この 2 つの動作では、ポリゴンで何が起きているか予測、確認するのが困難だったかもしれません。この理由により、これらの 2 つの機能を削除しました。

以下のように変更しました:

  • ソフトウェアから Poured/Unpoured の概念を削除しました。
  • Shelving の再導入。ポリゴンは、デザインファイルで保存されたまま、ワークスペースから効果的に削除されます。これは、ポリゴンを "非表示" にしてワークスペースを見やすくします。
  • modified ポリゴンを表示するための新しいモード。これは、ポリゴンの編集前と編集後の状態を表示します。modified ポリゴンの再構築は、設計者が考えて実行できます。

セレクトされた、セレクトされていない modified ポリゴン - ポリゴンを新しい外形で塗り潰すには、再構築する必要があります。

ポリゴンの外形編集

Altium Designer 14.3 では、ポリゴンの外形を編集する機能が改善されていました。ポリゴンの頂点を移動する時の以前の概念を変更し、以前はコマンドを実行する必要があり、自由な頂点移動のみでしたが、新しい編集機能では、単にポリゴンをクリックして(編集する頂点を明確にして)行えます。ポリゴンを編集するためにコマンドを実行する時の以前の概念は、コマンドを完了して編集を終了した時、ソフトウェアもそれを認識しました。そのため、その後にポリゴンが再構築されました(Repour プリファレンスの設定に従って)。

新しい編集方法では、コマンドを実行する必要はありません。これは、編集をいつ完了したか、ソフトウェアが認識しないことを意味します。これにより、modified ポリゴンをいつ再構築するか(右クリックの Polygon Actions メニュー、または Tools » Polygon Pours メニューから、いつでも再構築できます)、設計者が決めることができる利点があります。

頂点を移動するモードの変更

Altium Designer 14.3 で導入された新しいポリゴンの編集モードでは、コーナーの頂点を修正する 3 つのモードと、中央の頂点を修正する 3 つのモードが含まれています。元は、これらは連動していました(コーナーの頂点を編集中、モードを切り換えた場合、そのモードが中央の頂点を編集するモードにも反映されていました)。このバージョンでは、コーナーと中央のモードが分離され、中央の頂点を移動中に切り換えたモードは、コーナーのモードに反映されません。その逆も同じです。モードは、頂点を移動中に Shift+Spacebar を押して切り換えます。

コーナーの頂点のデフォルトモードは、Moving Vertex(頂点を自由に移動)です。中央の頂点のデフォルトモードは、Breaking Edge(頂点を自由に移動)です。

ポリゴンの再構築

AD14.3 以前では、再構築する時、自動で再構築(Repour プリファレンスを Always に設定)、または要求されました(Repour を Never に設定)。このバージョンでは、再構築する時、常に要求されます。そして、Leave As Is ボタンをクリックして現在の状態を保持することができます。

ポリゴンには、IsModified 属性(ポリゴンを修正しても再構築しない状態を反映)が含まれています。この属性は、Polygon ManagerPCB Inspector パネルで表示できます。

ポリゴンのネット接続

ポリゴンは、接触するネットを接続するために使用する場合があります。この方法は、ポリゴンをそのネットのピンに配置してネットを接続できます。この例で、過去に shelving、または unpouring を使用して、ポリゴンをワークスペースから一時的に削除した場合、ソフトウェアはネットを再同期し、コネクションラインを戻しました。これにより、不必要なオブジェクトが作成されるだけでなく、ネットを再同期している間、待つ必要がありました。

これらの 2 つの機能を改善しました。現在は、ポリゴンを shelve すると、ポリゴンによって作成されたコネクションは内部的に維持されるため、コネクションラインは表示されません(ワークスペースで不要なコネクションラインを削除し、ネット解析もされません)。

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