Manufacturer Part 検索

PCB 設計において最も適切なコンポーネント パーツを検索したり選択する基本的な設計作業は、Altium Designer の 1 つの高度なパネル(Manufacturer Part Search パネル)で行えます。Part Search パネルの代わりに、Manufacturer Part Search パネルで、カテゴリやパラメータ フィルタリングに基づいた複雑な検索機能を利用できます。これは、正確に製造されたコンポーネントに絞り、コストや入手可能性に基づいた物理的な部品のサプライヤーを選択できます。

パネルのアクセス

Manufacturer Part Search パネルを開くには、メインメニューから View » Panels » Manufacturer Part Search を選択、またはメイン画面の右下にある ボタンメニューから Manufacturer Part Search オプションを選択します。パネルレイアウトは、フルスクリーン(ワイド)モードと、狭いドッキングモードに動的に切り換わります。

パネルでは、Altium Parts Provider サービスの製造メーカーやサプライヤーデータのリソースが利用され、最も適切な最新のコンポーネントデータを入手できます。選択した manufactured part をライブラリとしてダウンロードしたり、または manged content server へ反映できます。または、そのパラメータやデータシートを設計領域にある既存の部品へ追加できます。manufactured part のサプライヤーを選択して、Supplier Link パラメータとして既存の設計部品へ追加することもできます。

 

パネル内にリスト表示された manufacturer part には、その部品の推測されたライフサイクル状態に基づいて、使用適性を示す色付きのストライプ タグが表示されます。例えば、Obsolete (赤) として表示されたコンポーネントは、Volume Production (緑) より推奨されません。色付きのストライプの上にカーソルを置くと、製造メーカー ライフサイクル状態を確認できます。

► 詳細については、BOM 管理での Interpreting Lifecycle をご覧ください。

 

製造メーカーとサプライヤーデータ

パネルの高度な検索エンジンにより、Search 欄にクエリを入力して容易な検索モードを、またはコンポーネント タイプのカテゴリ選択や Filters を使用して検索基準を改善することにより、高度なパラメータモードを使用できます。

Filters 欄を表示、または非表示にするには、 アイコンをクリックします。また、特定のコンポーネントタイプに制限してリスト表示するには、カテゴリのドロップダウン メニュー () のセレクション オプションを使用します。

パラメータ検索オプション(設計に適切な manufactured parts の調査に理想的)を使用している時、パネルのフィルタオプションは、既存のカテゴリ/フィルタ選択に基づいて、最も適切なパラメータ選択へ動的に適応されます。これにより、リスト表示された内容を、最も適切な製造部品(モデルの入手可能性、サプライヤーでの在庫や価格を確認して注文する)へ素早く絞り込むことができます。特定の(チェックボックス ベースの)フィルタ属性に対して、複数のオプションを選択できることに注意してください。そして、フィルタには、許容可能なパラメータ値を指定するための unit-aware (text to number) 検索オプションも含まれています。

現在、選択されているフィルタ オプションは、パーツリスト上部に表示されます。また、検索フィルタを削除(X アイコンで)して変更できます。同様に、Filters リストにある項目のチェックを外して、またはオプション ボタンの選択を解除して、選択解除できます。

シンボルがあるコンポーネントの項目は、Altium Content Vault 内の 管理されたコンポーネント を表し、すぐデザインに配置できる状態です。

モデルデータがあるコンポーネントを限定してリスト表示するには、Filters 欄にある Has Model パラメータの Yes オプションを選択します。

リスト内で選択した manufacturer part は、列データ(パラメータ列は、デフォルトでアクティブになっています)で要約されます。コンポーネント リスト内に含まれる内容は、以下によって管理されます:

  • コンポーネント リストのソート順を設定 – 列の表題をクリックして、その列データでコンポーネントリストをソートできます。再度、表題をクリックして、ソート順を逆にできます。
  • 表示された列の順番を設定 – 列の表題を新しい位置へドラッグアンドドロップします。
  • どのパラメータ列を表示するかを指定 – 列の表題を右クリックし、Select Columns を選択して Select Columns ダイアログを表示します。それから、パラメータ列の表示を切り換えたり、Up/Down ボタンで表示順を変更できます。
  • リストを特定の列エントリでフィルタリング – 列の表題にある アイコンを選択し、その固有のパラメータ エントリのリストを表示します。それから、1 つ、または複数のエントリを選択して、リスト内の表示を指定したパラメータ(例えば: Case/Package コード)に限定します。フィルタをリセットするには、All オプションを選択します。

関連モデルがある部品はデザインですぐ使用でき、以下の方法で可能です:

  • 選択したコンポーネントを zip で圧縮された 統合ライブラリ パッケージ でダウンロード – Details 領域にある ボタンをクリック、またはエントリの右クリックメニューで Download オプションを選択します。
  • 選択したコンポーネントをローカルの 管理されたコンテンツサーバ で取得 – ボタンメニューから Acquire オプションを選択、またはエントリの右クリックメニューで Acquire オプションを選択します。

パネルから配置する部品は、通常、ダウンロード、または取得され、ライブラリ コンポーネント、または 管理されたコンポーネント としてデザインで再利用できます。あるいは、右クリックメニューの Place オプション、または ボタンメニューを使用して、パネルから直接、部品をデザインに配置できます。しかし、この方法では、配置したコンポーネントのデータソースは、自身のライブラリ/サーバではなく Altium Content Vault になることに注意してください。

サプライヤー データ

リストの各 part の項目は、オンラインの製造メーカーのデータがリンクしています。また、サプライヤー選択の表リスト(価格/入手可能性の順)にもリンクしています。

サプライヤーの項目では、現在(ライブ)の在庫レベル、価格、サプライヤー パーツ番号のスナップショットが表示されます。サプライヤーのセルを右クリックし、マウスカーソル (Add Supplier Link to Part) から、サプライヤーリンクを回路図エディタのコンポーネントへ追加できます。また、Add Supplier Link and Parameters to Part オプションは、製造メーカーのコンポーネントに関する全てのパラメータを回路図部品へ追加します。

サプライヤーデータ オプション(例えば、表示する 通貨 を指定したり、サプライヤーのセルを有効なデータのみに制限する等)を設定するには、パネルの ボタン(右上)を使用します。Exclude invalid SPNs オプションにチェックを入れると、適切な在庫レベルと最新のデータを示すセルのみ含まれます。

回路図ライブラリがアクティブ ドキュメントの時、サプライヤーのセルを Sch Library パネルの項目、またはエディタ領域へドラッグアンドドロップして、コンポーネントのサプライヤーリンクを追加できます。あるいは、サプライヤーのセルを右クリックし、Sch Library パネルで選択したコンポーネントへリンクや部品パラメータを追加できます。または、Import into... オプションを選択して、新しいライブラリ エントリとしてコンポーネント データを追加できます。

Part の詳細

モデルを含む選択した manufacturer part の詳細は、パネルの Details の項目に表示されます(パネルのフルスクリーンモードの右)。Details 領域の表示を切り換えるには、パネルの ボタン(右上)を使用します。

この項目で表示される情報やオプションは、モデルを利用できる場合、部品をダウンロード、取得、または配置する ( メニュー) コンポーネント データや、 メニュー、またはその領域の Datasheets リストから表示したデータシートに依存します。

 

ドロップダウンメニューには、管理されたコンテンツサーバ (Create new component ダイアログや Component Editor 経由) へコンポーネントを取得Acquire)、または zipで圧縮した 統合ライブラリ パッケージ としてローカルにコンポーネントをダウンロードDownload)するためのオプションがあります。あるいは、選択したコンポーネントでモデルを利用できない(Altium Content Vault で manufacturer part として一致しない)場合、Part Request オプションを利用できます(サーバレベルで有効な場合)。

一回で複数の部品をダウンロード、または取得するには、それらの部品を選択します。Download オプションでは、保存した統合ライブラリ パッケージ内に選択したコンポーネントが含まれています。一方、Acquire オプションでは、Component Editor’s batch mode で処理するためのコンポーネントが表示されます。Download、または Acquire コマンドを使用するには、選択したコンポーネント エントリを右クリックします。

Details の項目のその他のオプションは、以下です:

  • マウスカーソルを使用して(ドラッグアンドドロップ、または右クリックメニュー)、選択したパラメータを回路図コンポーネントへ追加。
  • tab 区切りのテキスト リストとして、全て、または選択したパラメータ データをコピー(右クリックメニュー オプション)。
  • 適合性評価順に表示されたリストで、代替部品の提案を表示 (Alternatives)。各項目は、オンラインの部品データへリンクしています。
  • データ比較機能(選択した部品間のパラメータの相違点が、赤文字でハイライト表示されます)を有効にするには、複数のコンポーネント エントリを選択します。

データ ソース

Manufacturer Part Search パネルの検索エンジンは、Altium Parts Provider サービス(その拡張機能をインストールして Extension and Updates 画面で有効な時、利用できます)から部品データを入手します。また、可能な場合、Altium Content Vault から対応する回路図、PCB、Sim モデルへアクセスします。Manufacturer Part Search パネルにリスト表示される部品とコンテンツサーバのモデル間の照合は、manufacturer name と manufacturer part number に基づきます。Altium サーバでは、これは、管理されたコンポーネント部品に関連する Part Choices によって決まります。

これが、管理されたコンテンツサーバカスタム データベース パーツ プロバイダ として構成されている場合、部品データも、ローカルの会社の部品データベースから入手されます。

下図の例では、LED コンポーネントがコンテンツサーバ(Part Choices に基づく)にあるため、Altium Content Vault のモデルはパネルから入手されます。その他の全てのデータは、Altium パーツ プロバイダからライブで入手されます(選択したコンポーネントの最新のメーカーやサプライヤー情報を提供)。

選択したコンポーネントは、Altium の管理されたコンポーネント(それに関連付けられた シンボルで表示されます)として利用できるので、ダウンロード、またはローカルのコンポーネント リソースを取得できる状態です。

パラメータ データ

コンポーネント部品を、Manufacturer Part Search パネルからダウンロード/取得する時、コンポーネント データ(モデルとパラメータ)は、Altium Content Vault から入手されます。実際には、見つかったコンポーネントは、Altium の管理されたコンポーネント(配置した時に、そのパラメータが含まれる)と照合されます。

これに付随して、Altium パーツ プロバイダ サービスにより、パネルには、各部品とパラメータ データのソースが表示されます – 選択した部品の Details の項目内にあるパラメータ リストをご覧ください。これらのパラメータは、その部品に関する現在のメーカーのデータを表します。従って、ライブラリ/サーバ、またはボードデザインのコンポーネントへ追加できる最新の関連情報です。

例えば、選択したパラメータを回路図コンポーネントへ追加、またはコンポーネントへサプライヤー データを追加する時、Add Supplier Link and Parameters to Part オプション(上記の通り)を選択するには、パネルのパラメータリストで右クリックして表示されたメニューを使用します。パネルから入手されたパラメータは、回路図コンポーネントの既存のパラメータへ追加されることに注意してください。

Part Search ダイアログ

Manufacturer Part Search パネルで使用される検索エンジンやビューは、コンポーネントデータが入手される他の Altium Designer のアプリケーションにも適用されます。Part Search 機能はこれらの(形式上の)ダイアログに含まれ、OK の確認ボタンや動作コマンドがあります。

Manufacturer Part Choices:

サプライヤーリンク:

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