Altium Designer の新機能

現在、バージョン 15.1. をご覧頂いています。最新情報については、バージョン Altium Designer の新機能 の 24 をご覧ください。

Altium Designer の各バージョンでは、次世代のエレクトロニクスデザインを容易に作成できる新しい機能、テクノロジー、改善点を継続的に導入しています。新しいバージョンがリリースされましたので、このページで新機能を紹介します。見逃した機能、 または改善点を見つけることができるかもしれません。

私達は、Altium Designer の更新に含まれている新機能(その他の改善点、Bug Crunch、Ideas で採用された内容を含む)に期待しています! また、Altium Subscription を継続することで、将来的な更新に含まれる新機能や改善点を利用できます。

Altium Designer の各更新に関するリリース日やバージョンは、リリースノートに掲載されます。その鍵となる機能はハイライト表示され、詳細情報を表示するためのリンクがあります。以前のバージョンのソフトウェアに導入されている機能の情報については、Altium Designer の新機能 - 以前のバージョン を参照してください。

ソフトウェアをインストールする方法については、 システムインストール、ライセンス認証と管理 をご覧ください。

 

Altium Designer 15.1

リリース:

2015年5月8日 - バージョン: 15.1.9

2015年6月2日 - バージョン: 15.1.12

2015年7月2日 - バージョン: 15.1.13

2015年7月22日 - バージョン: 15.1.14 

Altium Designer のこの更新では、新機能や、主要な Altium Designer 15 のテクノロジーの改善点があります。また、AltiumLive コミュニティの BugCrunch システムで、お客様が報告した問題点の改善にも取り組んでいます。既存のテクノロジーを改善した機能(3D PDF生成、高速設計、リジッドフレキシブル基板開発を含む)があり、ソフトウェア全体を改善し、設計者は、最先端のエレクトロニクス テクノロジーを利用できます。

 

現段階では、以前のバージョンから Altium Designer 15.1 へ更新することはできません。新規でインストールする必要があります。現在のバージョンを使用し続けるか、Altium Designer 15.1 をインストールして最新の機能を利用するか選択できます。あるいは、両方、インストールして、要件に合うバージョンを使用できます。

Altium Designer 15.1の開発と並行して、Altium Vault の開発にも注力し、使い易さ、機能性、パフォーマンスを改善しています。

Vault 2.5 のリリースは、間近で、次の改善点が含まれています: どんなファイルタイプでも保存できるストレージ、ユーザ定義のコンポーネント テンプレート、ライフサイクルの移行や権限のコントロールに関する改善、Item の複製、サプライヤー検索から直接、vault コンポーネントを作成する機能、ライブのサプライチェーンデータ、その他のパフォーマンス、Vault 管理の改善。

3D PDF

PCB デザインは、一般的な 3D PDF フォーマット(Adobe® Acrobat® Reader で 3D 表示できる)でエクスポートできます。外部の関係者は、特別なソフトウェアを使用する必要は無く、3 次元で物理的なデザインを検証できます。

カスタムカバーレイの対応

リジッドフレキシブル基板での一般的な機能として、coverlay の材料を選択する機能があります。この絶縁体層は、カットされ、基板の特定の領域へ薄層として被せられます。そして、これを選択できることで、このカスタム coverlay は、bikini coverlay と呼ばれます。

複数行の PCB テキスト

PCB レイアウトエディタのストリングオブジェクトが改善され、複数行の文字に対応しました(Stroke と True Type フォントモードの両方で)。ストリングオブジェクトは、サイズ変更でき、ワードラップして強制的に新しい行に改行できます。

ユニオンの改善

ユニオンは、設計プロセスで作成するグループオブジェクトです(例えば、ビアスティッチング、またはドリルテーブルを配置すること)。PCB パネルに、Unions モードを追加しました。それを選択して、ワークスペースにあるユニオンをリスト表示したり、ユニオンを右クリックし、ユニオンの名称を変更できます。

xSignal ウィザード

xSignals は、複数のネットを 1 つの信号へまとめることができます(xSignal と呼ばれます)。xSignal ウィザードにより、xSignals、xSignal クラス、適切な Matched Length デザインルールを容易に定義できます。

パッド/ビアテンプレートとライブラリ

PCB デザインで使用しているパッドやビアを管理する機能を改善し、パッド、ビアライブラリ機能(再利用できるユーザ定義のパッド/ビアテンプレートを含む)を追加しました。これは、新しいテンプレートエディタや、ローカルでライブラリベースのパッド/ビアテンプレートに関する PCB ワークスペースパネルに対応します。

ポリゴンの改善

簡単な改善により、重大な変更を容易に行えます - 自動で名称割り付け、関連するポリゴンを監視して、ポリゴンの識別、管理、修正は、より容易になりました。

ライブの Drill Drawing

ライブの Drill Table と、新しい Drill Symbol エディタを組み合わせて、PCB エディタの Drill Drawing レイヤは、ライブで働きます! Drill Table を配置すると、drill symbol が自動で Drill Drawing レイヤに表示されます。ドリルペアに対応し、現在、Drill Drawing レイヤに表示されているドリルペアを容易に選択できます。

ドリルペアの参照

ドリルペアは、Drill-Pair Manager で定義します。そして、ドリルペアのリスト(例えば、Via ダイアログ)から選択します。また、そのドリルペアが正しいか監視されます – ドリルペアをそのマネージャで削除した場合、そのペアが使用されていると自動でエラーとして示されます。

xDx Designer インポーター

xDX Designer Importerの拡張機能を使用して、Mentor Graphics® Xpedition® xDX Designer® (以前は DxDesigner®) のバイナリ形式の回路図を Altium Designer へ移行できます。バイナリインポーターのインターフェースを更新し、xDX Designer の最新バージョン (バージョン 7.9.4 (Expedition Enterprise 7.9.4、または EE7.9.4)) のデータを移行できるだけなく、幅広いオブジェクトタイプを対応しました。

基板外形からのクリアランスチェック

新しい Board Outline Clearance ルールを Manufacturing ルールへ追加しました。これを使用して、基板外形と基板端に隣接するオブジェクト間のクリアランスをチェックします。

テストポイント クリアランスチェック

Fabrication と Assembly Testpoint Style ルールで、テストポイントと、隣接したパッド/ビア オブジェクトの穴間のクリアランスをコントロールするための属性を追加しました。

Gerber X2 の改善

Gerber X2 の製造データ エクスポートフォーマットを改善し、データ精度のオプション 2:6 (インチ) と 4:5 (ミリ) を追加しました(最新のGerber X2 ファイルフォーマットの仕様に従っています)。

穴からのソルダーマスク開口

パッドとビアのソルダーマスク開口は、PadVia ダイアログで、パッド/ビアの銅箔の端から、または穴の端から適用できます。

改善したジャンパ機能

ワイヤジャンパリンクの概念を拡張し、Altium Designer では、Jumper タイプとして割り当てたコンポーネントだけでなく、全てのコンポーネントタイプに、jumper-type の電気的な接続を対応しました。同じ(ゼロでない) Jumper ID を設定したコンポーネントパッドは、ジャンパとしてみなされ、自動で同じネットに割り当てられます。また、異なるネットをジャンパパッドに割り当てている場合、short-circuit 違反が、レポートされます。

出力ジョブで PCB を印刷する時のユーザ定義による色設定

以前は、出力ジョブから PCB を印刷する時、全ての印刷で同じ色設定を共有しました。現在、その色は、出力ジョブファイルの各出力で定義できます。そして、色設定は、PCB Print Preferences ダイアログでデフォルトとして保存(または、読み込み)できます。

Tasking Pin Mapper

新しい Tasking Pin Mapper では、ARM® 用の TASKING VX-toolset と Altium Designer 間のピンデータの同期を一方向で行えます。この機能は、software 拡張機能にある Tasking Pin Mapper をインストールして利用できます。そして、VX-toolset のPin Mapper で作成したピン コンフィギュレーションファイルを使用します。

回路図シンボル生成ツール

新しい回路図シンボル生成ツールにより、大規模なデバイスのシンボルを容易に素早く作成できます。ピンは、格子ベースの表データを使用して設定します。そして、コピー/ペースト/スマートペースト操作に対応します。このツールは、software 拡張機能の Schematic Symbol Generation Tool から利用できることに注意してください。

OrCAD 16.x インポートの対応

Altium Designer のインポートウィザードでは、OrCAD® Capture™ バージョン 16.x フォーマットの回路図デザインとライブラリファイルをインポート、変換できます。

Cypress タッチコントロールの対応

タッチコントロールを拡張し、Altium Designer 15.1 では、Cypress® CapSense® コントローラに関する平面型静電容量センサパターンを PCB で利用できます。

改善した 2D、3D 切り換えの動作

2D と 3D 表示を同期しないで (2、または 3 を押します)、または同期して (Ctrl+Alt+2 、または Ctrl+Alt+3 を押します) 切り換えできます。基板の同じ場所や方向を見る必要がある場合、Ctrl+Alt+2、または Ctrl+Alt+3 を押します。あるいは、基板の異なる領域で作業している場合、ショートカット 2、または 3 を使用します。

改善した更新チェック

Altium Designer では、ライセンスやログイン状態を確認して更新をチェックし、利用できるソフトウェアの改善点を通知します。Extensions and Updates ページの Updates タブも改善しました。platform updates は、明確に表示されます。利用できる全ての platform updates がリスト表示され、より詳細な情報を確認できます。

 

Altium Designer 15.0

リリース:
             2014年11月17日 - バージョン: 15.0.7

             2014年12月26日 - バージョン: 15.0.8

             2015年1月16日 - バージョン: 15.0.13

             2015年1月19日 - バージョン: 15.0.14

             2015年3月16日 - バージョン: 15.0.15

この更新では、新機能や主要なテクノロジーの改善点があります。また、AltiumLive コミュニティの BugCrunch システムからお客様が提案した多くの問題を処理しています。全部で 20 種類の新機能と 120 種類の改善点が含まれています。その他に、継続的に更新をリリースし、世界クラスの設計ソリューションを提供します。

 

Altium Designer 15.0 は、メジャーアップデートです。Altium Designer 14.3 から更新することはできず、新規インストールが必要です。現在のバージョンを続けるか、または Altium Designer 15.0 をインストールして最新の機能を利用するか選択できます。あるいは、両方をインストールし必要性に合うバージョンを使用できます。

PCB xSignals

この新しい機能は、高速信号経路(Y分岐、終端コンポーネントからの信号の経路)を正しく処理します。これは、DDR3/4 メモリ配線、遅延、バス信号の位相調整を容易に行えることを意味します。

ソルダーマスク開口の改善

この新しいバージョンで、パッドやビアのトップ、ボトムレイヤのソルダーマスク開口の値をそれぞれ指定できます。この機能は、プロパティダイアログ、PCB Inspector パネル等から利用できます。そして、デザインルールで適用できます。

ポリゴンの改善(AD15.0)

多くの設計者からのフィードバックに基づいて、ポリゴンの構築方法を改善しました。ポリゴンの Shelving 機能を戻し、変更したポリゴンを識別しやすいように表示方法を変更しました。また、頂点の操作(コーナーや中央の頂点のデフォルトの移動モードに関して)も簡略化しました。

PCB ドキュメントで OLE オブジェクトを対応

PCB エディタで、Word、または Excel ドキュメントのような埋め込み OLE オブジェクトを対応し、PCB ドキュメント (Place » Object from File) へ配置できます。OLE オブジェクトは、ソースドキュメントとリンクしているので、PCB ワークスペースから編集できます。

長方形パッド穴の対応

このバージョンでは、パッドを丸穴、角穴、長穴以外に長方形の穴で定義できます。長方形のパッド穴は、基板製造業者に従い、routed、punched、cut out されます。

2D と 3D 画面の表示方向を独立

2D と 3D 表示モードを独立し、各表示モードで最後に使用した方向、ズームレベル、レイヤ構成が保持されます。

IPC-2581 の対応

IPC-2581 出力フォーマットは IPC (Institute for Printed Circuits) の新しい基準で、Altium Designerで対応しました。IPC-2581 の重要な利点は、XML ファイル(基板を製造、実装するための必要な情報が含まれています)を生成できると言うことです。

Gerber X2 の対応

このバージョンでは、新しい Gerber X2 製造出力フォーマットを追加しました。Gerber X2は既存の Gerber RS-274X 基準を拡張したもので、既存のワークフロー、ソフトウェア、製造のための設備と上位互換のある製造出力フォーマットです。

IDX の対応

Altium Designer で ECAD - MCAD をより統合化する、新しい IDX 拡張機能を追加しました。この拡張機能は、XML プロトコルに基づいたデータ変換に関する ProStep の Electrical Design, Mechanical Design (EDMD) 基準を満たします。この基準は、一般的に変換ファイルフォーマット IDX (Incremental Design Exchange フォーマット) の名称で知られています。

Unicode フォーマットで IDF へエクスポート

Altium Designer 15.0 では IDFエクスポーターを改善し、Unicode (ASCII でないシンボルを対応) を使用してファイルを生成できます。このエクスポーターを使用する例としては、生成されたファイルがGOST 基準の要件を満たす必要がある場合等です。

インポートとエクスポートメニューの追加

回路図とPCBエディタにインポーターとエクスポーターが追加され、File » ImportFile » Export メニューから利用できます。Save AsSave Copy As コマンドは、Altium フォーマットのみになりました。

出力ジョブエディタの改善

このバージョンでは、出力ジョブエディタの様々な改善(出力ジョブジェネレーターのリスト内でより容易に操作、選択できます)が含まれています。複数の出力ジョブを一括で有効/無効に設定、ウィンドウリストをスクロール、ジョブの順番をドラッグアンドドロップで設定できるようになりました。

重複したユニーク ID の検出

このバージョンで、回路図上の重複するユニーク ID を検出できます。重複するユニーク ID を修正し、編集中に1つのコマンドでリセットできます。そして、回路図を読み込んでいる間、自動でチェック、修正されます。

システムとパフォーマンスの改善

Altium Designer 15.0 ではシステムとパフォーマンスが改善され、全体の設計作業をより効率的に行えます。

Vault の接続方法を改善

Altium Designer 15.0 では、Altium Vault へ接続する方法が改善されました。Altium Designer 起動時に自動でサインインするためのオプションがより明確になり、また、選択した環境設定を維持し自動で再利用できます。これらの機能は、自動で vault へ反映できます。

Vault コンポーネントのパラメータ表示をコントロール

Altium Designer 15.0 では、vault ベースのコンポーネントを Vaults、または Libraries パネルからデザインへ配置する時、パラメータの表示(または、特定の値)をコントロールできます。これにより、容易にパラメータを確認できます。

パラメータリストのテンプレート

Altium Designer 15.0 では Component Library エディタが改善され、パラメータリストのテンプレートをカスタマイズできます。人が読めるファイルをパラメータのリストで構築し、シングルクリックで CmpLib エディタへ読み込みできます。

パラメータベースによる名称のテンプレート

パラメータベースによる名称のテンプレートを使用して、コンポーネントの名称(CmpLib ファイル内のコンポーネントへ定義したパラメータの値に基づきます)を正確に変更できます。[<ParameterName>] のフォーマット(例えば、CMP-[Part Number]-[Value]-{0001})を使用して、パラメータをテンプレート名に含めることができます。

バリアントの改善

バリアントでは、別のコンポーネント(Alternate Part と言います)を選択できますが、この機能が改善されました(alternate parts に対応する DRC、出力生成を改善、PCB のリアノテートに対応)。

Vivado ツールチェーンの改善

最近のバージョンの Xilinx Vivado ツールチェーンを、Altium Designer 15 で対応しました。これは、システムで検出され登録されます。そして、そのパスは FPGA Preference 設定で手動で入力できます。また、Vivado の更新チェック機能も含まれています。

回路図のスマートワイヤ

お客様からの要望により、垂直のワイヤを、複数のコンポーネントピンへ配置してからドラッグしてピンから離す時、個々のピンにワイヤが作成されるよう、機能を戻しました。

GOST 準拠の BOM テンプレート

GOST 基準 (Euro-Asian Council for Standardization, Metrology and Certification (EASC) で保全されている技術的な基準) に対応するため、3つの GOST 用の Excel BOM テンプレートを追加しました。詳細情報については、Altium の Russian website をご覧ください。

WEBENCH による波形プロット

Texas Instruments WEBENCH® Designer へのインターフェース WEBENCH® Altium Connector Extension を追加し、WEBENCH による dB(Vout/Vin) の波形プロットが可能です。

 

 

 

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注記

利用できる機能は、Altium Designer ソフトウェア サブスクリプション のレベルによって異なります。