CoDesign 用に Autodesk Inventor を準備する
Altium CoDesigner は、プリント基板設計を ECAD と MCAD の設計領域間で転送するためのインターフェースです。CoDesigner アドインを MCAD ソフトウェアに追加すると、設計変更を双方向でやり取りできるようになります。設計変更は Altium Workspace を介して渡され、これが ECAD と MCAD の橋渡しの役割を果たします。
► MCAD ソフトウェアと CoDesigner のバージョン互換性
Autodesk Inventor での CoDesigner のインストールと設定
Autodesk® Inventor® とのインターフェースを行うには、
アドインをインストールして有効化すると、Autodesk Inventor で CoDesigner にアクセスできます。以前のバージョンの MCAD CoDesigner では、アドインは Altium CoDesigner と呼ばれていました。
アドインのインストール手順:
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インストール前に Autodesk Inventor を閉じてください。
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をダウンロードし、Autodesk Inventor アドインをインストールします(ダウンロードの詳細は下記参照)。
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MCAD CoDesigner インストーラーを実行します。
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Autodesk Inventor を起動し、
Add-In Manager ダイアログでアドインがインストールされ、読み込みが有効になっていることを確認します(上図参照)。 -
アドインが有効化されたら、
Altium CoDesigner パネルを通常通りAutodesk Inventor パネルに追加できます。すべてのコラボレーション作業はこのパネルを通じて行われます。
CoDesigner パネルの表示
Autodesk Inventor では、リボンの
CoDesigner には Autodesk Inventor のパネルからアクセスします。
もし
- 上図のように、リボンの Altium CoDesigner タブを選択します。
- 「CoDesigner パネルを表示」ボタンをクリックしてパネルを表示します。
Autodesk Inventor で Workspace に接続する
Autodesk Inventor は Altium Designer と Workspace を介して連携します。初回利用時はサインインが必要です。
サインインしていない場合、
Altium 365 Workspace への接続
Altium 365 Workspace へのサインイン方法
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Altium Account オプションをAltium CoDesigner パネルで選択します。 -
Altium Live にサインインする際のメールアドレスを
Email 、Altium Live のPassword を入力します。 -
Remember Me オプションを有効にすると、情報(パスワード含む)が保存され、Autodesk Inventor 起動時に毎回自動的に Workspace(Altium 365 プラットフォーム経由)に接続されます。 -
Sign In ボタンをクリックして接続します。
Altium Enterprise Server Workspace への接続
オンプレミス Enterprise Server Workspace へのサインイン方法
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Custom Server オプションをAltium CoDesigner パネルで選択します。 -
初回サインイン時は、オンプレミス Enterprise Server Workspace への接続用
Server address (URL)を指定する必要があります。アドレスはシステム管理者から提供されます。 -
User Name とPassword を入力します。これらもシステム管理者から提供されます。 -
Sign in Automatically オプションを有効にすると、情報(パスワード含む)が保存され、Autodesk Inventor 起動時に毎回自動的に Workspace に接続されます。
サインインが完了したら、Altium CoDesigner を使ったコラボレーションを開始できます。
CoDesigner のインストールが完了し、使用可能な状態です。
Autodesk Inventor のコラボレーション設定
サインイン後、CoDesigner の設定は
)から開きます。
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Common folder for storing models that are coming from ECAD - CoDesigner によって作成されたすべてのコンポーネントモデルは、プロジェクトに関係なくこの場所に保存されます(基板部品と基板アセンブリは、Autodesk Inventor への初回プル時に指定したプロジェクトフォルダに作成されます)。保存場所を指定しない場合、すべてのコンポーネントモデルはプロジェクトフォルダ内に作成され、他のプロジェクトで再利用できなくなります。 -
Build 3D geometry for Copper - 表面のデカールとして、基板部品の表裏層の銅箔層が常に表現されます。このオプションを有効にすると、CoDesigner はすべての銅箔層およびスルーホールパッドを表現する押し出しフィーチャーも作成します。このオプションを有効にすると大量のデータが生成され、パフォーマンスに大きく影響する場合がありますのでご注意ください。 -
Build Vias - このオプションを有効にすると、ビアバレルも含めることができます。こちらも大量のデータが生成され、パフォーマンスに大きく影響する場合がありますのでご注意ください。 -
Smart Sketch Update - 有効にすると、Pull MCAD CoDesigner 実行時に、ECAD で変更されたスケッチ要素のみを再描画し、変更されていない要素に関連する寸法や拘束はそのまま維持されます。このオプションで望ましくない結果が生じる場合は無効にしてください。Smart Sketch Change サポートの詳細はこちら。 -
Build Route Tool Path – Route Tool Path は、基板を製造パネルから切り出すためのミリング用アウトラインです。MCAD でパスが不要な場合はこのオプションを無効にしてください。ECAD Route Tool Pathの詳細はこちら。 -
Ignore components smaller than - 小型部品を同期プロセスから除外できます。Pull 実行時に<Value><Units>in height 未満の部品を除外するよう設定できます。部品の高さは ECAD で部品(フットプリント)のプロパティとして定義されており、フットプリント上に配置された 3D モデルの高さではありません。小型部品を無視する CoDesigner の設定方法の詳細はこちら。<Value><Units> -
Participate in the product improvement program - このオプションを有効にすると、CoDesigner の利用状況に関する技術情報を Altium に自動的に共有できます。製品改善プログラムの詳細はこちら。
次はどこへ進みますか?
CoDesignerがMCADソフトウェアにインストールされ、Workspaceに接続されたので、次のステップは関連するWorkspace設定を構成することです。
► Workspace設定の構成方法について詳しくはこちら