PCBバリアントのサポート
Altium のPCB設計ソフトウェアでは、電子設計者が設計中の製品に対してバリエーション(派生)を作成できます。サポートされるバリエーションには、部品を未実装(Not Fitted)としてフラグ付けする、部品のパラメータ(基板上のシルクに印字される部品値を含む)を変更する、または部品を代替部品に置き換える(異なるフットプリントを使用する場合/しない場合があります)ことが含まれます。
Altium の設計ソフトウェアでは、基板設計は1つだけです。代替部品の詳細などのバリアント情報はプロジェクトファイルに保存され、Projects パネルでバリアントを選択すると基板に適用されます。基板の [No Variations] バージョンは PcbDoc として保存されます。
Altium の設計ソフトウェアは、基板設計のバリエーション作成に使用できます。
ECAD からバリアントを Push
このリリースでは、CoDesigner が更新され、ECAD と MCAD 間で特定の基板バリアントを Push/Pull できるようになりました。ECAD から Push を実行すると、PCB エディタで現在表示しているバリアントが Push されます。
Projects パネルでダブルクリックし、Push する必要のあるバリアントを選択します。
ECAD から Workspace に基板を Push するたびに、前回の Push で保存されたデータは上書きされます。複数のバリアントを Push する必要がある場合は、次のバリアントを ECAD から Push する前に、各バリアントを MCAD 側へ Pull して保存しておく必要があります。
MCAD へバリアントを Pull
PCB バリアントは、非バリアントの PCB と同様に、Altium CoDesigner パネルの Pull Board from Server ボタンをクリックして MCAD に Pull します。基板がバリアントの場合、以下に示すように、Altium CoDesigner パネル上部にバリアント名の詳細情報が追加表示されます。
バリエーション対象の各コンポーネントは、以下のとおりデジグネータにバリアント名を含めることで識別されます。
-
非バリアント部品:
<EcadDesignator>
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バリアント部品:
<EcadDesignator>_VARIANT_<VariantName>
バリアント部品は、MCAD の部品名とデジグネータによって識別されます。
MCAD の基板アセンブリのデフォルト名はプロジェクト名であるため、各バリアントのアセンブリはバリアントに関連した名前で保存することを推奨します。
MCAD からバリアントを Push
MCAD では、CoDesigner はコンポーネントがベース設計 [No Variations] の一部か、特定のバリアントに属するかを認識します。ベース設計 [No Variations] のコンポーネントに加えた変更は ECAD 側の基板の全バリアントに影響しますが、特定バリアント内で行った変更は ECAD 側ではそのバリアントにのみ適用されます。
バリアントに加えた修正は、通常どおり Altium CoDesigner パネルの Push をクリックして MCAD から ECAD へ Push します。
ECAD へバリアントを Pull
ECAD へ Pull しようとした際に、現在アクティブなバリアントが誤っている場合、次のエラーメッセージが表示されます。エラーダイアログには該当するバリアント名が表示されるので、そのバリアントに切り替えてから再度 Pull してください。
ECAD で誤ったバリアントが現在アクティブなため、Pull を完了できません。
ベース設計のコンポーネントに変更がある場合、それらは ECAD の任意のバリアントで適用できます。その変更は ECAD のすべてのバリアントに反映されます。
問題のあるモデルへのサポート改善
ECAD/MCAD 各ツールには独自のモデル変換ソフトウェアがあり、モデル記述の不整合や不正確さなどの問題を含むモデルのインポート/変換に対するサポートレベルが異なります。この状況を支援するため、CoDesigner は単一ボディの Parasolid モデルを、変換(トランスフォーム)もコンバートも行わずに ECAD から MCAD へ直接転送するようになりました(これらの処理により、場合によってはモデルが破損することがありました)。
ECAD と MCAD 間の Push-Pull 中にモデルが問題を引き起こす場合は、ECAD コンポーネントからそれを抽出し、MCAD ソフトウェアにインポートして Parasolid として保存(MCAD で正しく開けることを確認)したうえで、ECAD コンポーネントへ再インポートしてください。
Parasolid モデルを ECAD に再インポートする際、PCB ライブラリエディタでモデルの向きと位置を合わせるために、次のような手法を使用できます。
► Propertiesパネルを使用してモデルの位置と向きを設定する
► Orient and Position 3D Body コマンドを使用してモデルの位置と向きを設定する
►MCAD および ECAD モデルの 要件について詳しく学ぶ