配線の改善

配線に適したコンポーネントの移動

基板で配線中、新しい配線のスペースを作成するために、既に配置されたコンポーネントの位置を調整する必要があることは珍しくありません。

このバージョンでは、配線に適したコンポーネントの移動機能を導入しました。この機能は、Preferences ダイアログの PCB Editor - Interactive Routing ページにある Component Re-route チェックボックスで有効にできます。

この新機能の重要な要件は、ファンアウトやエスケープ配線を維持することです。新しい配線に適したコンポーネントの移動機能を使用して容易に作業できるように、Tabでセレクトする動作も改善しました。これを使用して、既存のファンアウトやエスケープ配線を容易に追加できます。これにより、セレクトした全てのオブジェクトを一体として移動できます。

移動中、以下のショートカットを使用して、指定した動作を実行できます:

  • コンポーネント セレクションの変更 (Shift+Tab) - ドラッグ中、移動するオブジェクトを変更できます。Shift+Tab を押すと、以下のセレクションセットが切り換わります:
    • コンポーネントのみ
    • コンポーネント +ビア ファンアウト +エスケープ +相互接続
    • 初期セレクションセット (前の 2 つと異なる場合)
    • コンポーネントのみに戻る
  • コネクションラインの表示 / 非表示 (N) - 以前は、ショートカット N を使用して、コネクションラインのオン/オフの表示を切り換えました。現在は、3 つの状態に切り換わります: コネクショライン非表示、パッド間のコネクションライン、配線間のコネクションライン。最後のモードは、コネクションラインが切断された場所を示し、移動するセレクションが解放された後、復元される可能性があります。
  • Component Re-route モード (Shift+R) - 配置後の接続復元を切り換えます。移動セットが解放された後、コンポーネントが再配線され、崩れたネットが再接続されます。ショートカット Shift+R を使用して、再配線の動作を抑制できます(または、Preferences ダイアログの Interactive Routing ページにある Component re-route オプションを無効にします)。
  • Gloss Effort の変更 (Shift+Ctrl+G) - Routing Gloss Effort オプションを切り換えて、コンポーネント再配線中に適用する gloss をコントロールできます。

コンポーネントの移動の動作を配線に適した状態にするために、移動する配線や既存の配線の違反が検出され、修正されます。違反のデフォルトの処理は、移動中、それらを表示し、配置後に解決することです。違反は、既存の配線を押しのけて解決されます。解決できない違反は、残ります。

インタラクティブ ルーターの Follow モード

配線中の一般的な要件は、既存の外形に沿うように配線することです。外形は、障害物、カットアウト、基板端、既存の配線になります。

注意深く、正確にマウスを移動して外形に "対して" 配線するのではなく、Follow モードで外形をクリックしてから、外形に沿ってカーソルを移動し配線方向を定義できます。Follow モードでは、インタラクティブルーターにより、新しい配線が、デザインルールに従って外形に沿うようにトラックやアークセグメントが追加されます。この機能は、曲線の配線を行う時に特に役立ちます。

この機能を使用するには、以下を行います:

  • インタラクティブ配線を実行します、クリックして配線します、必要なコーナー形状に切り換えます (Shift+Spacebar)。
  • Ctrl+Shift+F を押して Follow モードにしてから、外形のどこかをクリックします。
  • カーソルを必要な方向に移動します。その方向の外形に沿うように、トラックやアークセグメントが自動で配置されます。
  • 左クリックし、Follow セグメントを配置して Follow モードを終了します。
  • 必要に応じて、配線を完了します。

押しのけ配線の Glossing

インタラクティブルーターの一般的な要求は、配置されている配線を押しのけた時、押しのけられたトラックを再成形する方法を改善することです。以前のバージョンでは、押しのけを実行するのが困難で、既存の配線を押しのけ、新しい配線の周りがきつくなっていました。これにより、押しのけられた配線は、よく Z 形状、または鋭角になっていました。

改善した動作は、既存の配線をより合理的に再成形する(jigを減らし、押しのける配線の手順を含む) push and gloss アルゴリズムに、いくつかの新しいヒューリスティクスを追加して実現できます。

(more)

インタラクティブ配線の改善

インタラクティブルーターには、その他に以下の改善点が含まれています:

  • ループ削除 - 配線中にショートカット Shift+D を押して、ループモードを許可するか切り換えできます。インタラクティブルーターは、オフにするまで(インタラクティブ配線中のみ、切り換えできます)、このモードのままになります。ループ削除が再度、有効になり、ループになっているネットが再配線された場合、既存のループは、保持されます。
  • 接合点の平滑化 - インタラクティブ配線中、コーナー形状が鋭角にならないよう再成形されます。
  • セレクト範囲を Gloss - 総配線長と折り曲げ数を減らして、複数のセレクトしたネットを gloss するよう改善しました。
  • 差動ペアの改善 - 差動ペアをパッドから引き出す、パッドへ接続する動作を改善しました(できるだけパッド付近でペアのギャップを維持)。
  • ルームが存在する時の配線 - 配線プロパティがルームの境界で変わる時、ルールに従うよう改善しました。
  • 層変更中の新しいコマンドや機能:

 

 

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機能の可用性

利用できる機能は、所有する Altium ソリューション (Altium DevelopAltium Agile のエディション (Agile Teams、または Agile Enterprise)、または Altium Designer (有効な期間)) によって異なります。

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従来のドキュメント

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