Customer Success Stories

ケルヒャーとともに、生活を楽しく美しくする製品開発

電気設計に関する日常業務をスピードアップさせ、プロセスとツールを最適化して機構設計と足並みを揃える必要があります。Altium 365のおかげで、当社ではコストの削減、時間の短縮、品質の向上が実現しています。

ケルヒャー
エンジニアリング マネージャー
Timo Guttenkunst氏

1935年、Alfred Kärcher氏によってドイツのヴィネンデンを本拠地として創設されたケルヒャーは、主に加熱技術の開発に従事していました。そして1950年、ヨーロッパ初の温水高圧洗浄機を開発した同社は、革新的なグローバルブランドとしてのケルヒャーの出発点となりました。

インテリジェントになればなるほど複雑に

過去、機械はユーザーが使う数個のボタンを操作していくつかの作業が実行されるだけの、単純なものでした。ところが、生活がスマートデバイスであふれ、テクノロジーが指数関数的に進歩している現在、消費者はさらにインテリジェントな製品を期待するようになっています。

これは、洗浄機にも当てはまり、革新的な企業であるケルヒャーも、自社製品をさらにインテリジェントなものへと日々進化させています。具体的には、多くの同社の製品に、非常に複雑なセンサーやカメラ、電子部品が多数使用されているということです。

「当初、ケルヒャーの製品はもっと機械的なものでしたが、年月を経て多くの電子システムを組み込み、ますます多くの機能を加えることができました。こうしたエレキとメカの更なる融合は、飛躍的にユーザ体験の向上につながっています。エラーも大幅な削減に加え、製品はよりインテリジェントになり、その寿命も延びています。これらはすべてつながっているのです」  
ケルヒャーに10年間在籍している製品管理ディレクター Christian Mrowka氏

さまざまな分野の優秀な従業員を抱えるケルヒャーですが、世界中に人材が散在するグローバル企業にとって、チームが密に共同作業を進めるための環境はは非常に重要です。適切なコラボレーションのツールとプロセスの選択は、複雑な製品設計の結果を左右するほど重要です。

 

メカとエレキで足並みを揃えるには、プロセスとツールの最適化は不可欠です。

Altium Designerで、世界中でデータ共有ができます。

当社の拠点は、中国、イタリア、ルーマニア、米国などに拡大しています。現地で設計し、データファイルを圧縮してメールで送信する代わりに、ファイルをアップロードして設計の最初の段階からチームメンバーと共有し、各人のコメントやレビューを常時確認できるのです。これにより、設計業務のコラボレーションは飛躍的に向上しました」

 

ケルヒャー
エンジニアリング マネージャー
Timo Guttenkunst氏

優秀な従業員と必要な戦略が揃ったら、次に重要なのは時間です。優れた製品を開発するには時間がかかるものの、この競争に勝たないといけません。そのためには、分野をまたいだ効率的な作業、円滑なコラボレーションが極めて重要です。

Altium 365で、チームメンバーはいつでもどこからでも共同作業を行えるため、効率が大幅に向上しました。製品設計プロセスの全体を通じて、世界中のさまざまなチームが、自由に制限なく、設計の共有、変更確認や管理、コメントの追加、レビューなどの共同作業を行えるのです。「クラウドに移行すると、より協調的な働き方が実現します。他のツールを使わなくても、BOMを抽出して調達チームに提供し、直接使用して初期段階で共有できます。これはローカルのバージョンや他のツールを上回る機能です」エンジニアリング マネージャーのGuttenkunst氏は、Altium 365がもたらす業務の可視化により、チームメンバーが製品設計開発の各段階をさらに相互理解し関与できるようになったことに感激しています。

革新的な戦略と最新技術、そしてAltium 365を活用することで、ケルヒャーは同社初となる自律型洗浄機 KIRA B50を誕生させました。そして、本製品は、アムステルダムのInnovation Awardを受賞したのです。

 

どの製品にどのコンポーネントが含まれているかを確認する機能があり、ActiveBOMを使用してどのコンポーネントが終了または廃止予定かも確認できます。

また、Altium 365内でどのコンポーネントがどこで使用されているか、そしてコンポーネントが入手可能か、廃止予定かなども確認できます。これらは素晴らしい機能で、Altiumは大きな利益をもたらしてくれます。

 

Michael Hutmacher
Senior Hardware Specialist
Kärcher

「メカの設計者は、Altium 365にコメントを残すことで自分の希望を伝えています。たとえば、変更を加えた理由などについての情報を、メールやその他の手段で共有するのではなく、プロジェクト内に保存されます。コメントが作業を指示するものであった場合は、それが完了したかどうかも確認できます」と語るシニア ハードウェア スペシャリストのMichael Hutmacher氏は、Altium 365がチームの要求に最適なソリューションであることを実感しています。

コンポーネントが入手できるのか

PCB設計で使用する一連のコンポーネントと、それらが利用可能かどうかを把握することは非常に重要です。その認識をきっかけに、Hutmacher氏はソリューションを探し始めました。コンポーネントの情報が正確でないと、設計の履歴、見直し、変更が増加し、製品開発に遅れが生じるのです。Altium 365に移行する前、チームのプロジェクトはSVNサーバーに保存されていて、コンポーネントが入手できるのかが確認できない状態でした。

外注業者との連携もスムーズに

非常に直感的なAltium 365は短時間でマスターできるため、外部の製造業者との連携もスムーズです。プロジェクトの共有、ファイルのチェックイン・チェックアウト、ライブラリテンプレートの使用もすぐに開始できます。業務が可視化でき流ため外注業者からの作業、変更、コメントも確認できます。

「通常、外部の業者のとは1時間程度で、すばやく簡単に共同作業を開始できます。Altium 365は当社のシステム内にあるため、他の場所で保存することなくworkspaceで使用します」外部業者にトレーニングを提供し、ケルヒャーの特定の製品設計プロセスへのアクセス権を付与することも担当しているHutmacher氏は、このように話しています。

 

 

Altium DesignerとAltium 365を活用することで、ケルヒャーは革新を加速させ、顧客のために高品質の製品を開発しています。

Altium 365
Download a Free Trial to Experience Similar Success With Your Business