Altium 導入事例

Apollo Fusion社とアルティウムによるロケットの将来

「信頼性はApollo Fusionにとって重要な要素です。そして弊社のCEOは多くの従業員の業務に直接関与し、最新情報の共有にAltium 365を大いに活用しています。経営陣は、プロジェクトの進捗状況に関する洞察が可視化されていることで、投資家への報告をこれまでよりもはるかに包括的かつタイムリーに行えるようになりました」

Apollo Fusion
パワーエレクトロニクス担当ディレクター
Tejesh Makanawala氏

*Apollo FusionはAstraに買収されています

極端な温度から高レベルの放射線まで、宇宙は過酷な環境です。そうした空間での運用を目的に設計される電子機器は単に頑丈であるだけでなく、事実上破壊不可能なものでなければなりません。

ベイエリアのスタートアップ Apollo Fusion は、グローバルでサステイナブルな衛星システムを開発しています。 同社の Power Processing Units (PPUs) は、比類ない過酷な環境に対応するために、熱真空チャンバー内や地球周回軌道上での継続的な運用に適した耐放射線性を備えています。Apolloのスラスターが利用できる宇宙船の電力量を最大化し、必要なソーラーパネルとバッテリーのサイズを最小限に抑えます。

「Altium 365では、耐放射線強化部品の分野を部品ライブラリに簡単に追加できます。常に同じ環境内でつながっている全員が、ライブラリで部品を見つけたり、デザインを確認したり、コメント機能を使ってフィードバックを提供したりすることが可能です」

Apollo Fusion
パワーエレクトロニクス担当ディレクター
Tejesh Makanawala氏

PPUが過酷な条件に確実に対応するために、Apollo Fusionでは放射線から衝撃、ランダム振動まで、あらゆる要素に対する推進システムの検査が不可欠です。PCBなどの電子部品も、厳しい検査に耐えなければなりません。

スタートアップにとって、投資の観点から透明性を維持することは不可欠です。経営陣は定期的に投資家とコミュニケーションを取っていますが、以前は開発状況についての報告にタイムラグが生じやすかったのです。最初の大型の打ち上げを間近に控えていたApollo Fusionは、R&Dチーム、経営陣、投資家を迅速かつ容易に結びつけ、すべての主要な関係者が製品開発に関する最も正確な最新情報を得られるようにする方法を見つける必要がありました。

そこで役に立ったのが、Altium 365を搭載したAltium Designerです。

全員が参加するプロジェクト

Apollo Fusionは単一部品製品を提供する会社としてスタートし、すぐに複数の堅牢で軽量な推進システムの製造を開始しました。拡張された製品群はすぐに当初のビジネスモデルを超え、既存のソフトウェアツールでは間に合わなくなりました。

Apollo Fusionのパワーエレクトロニクス担当ディレクターであるTejesh Makanawala氏は、 「以前は複数のライブラリがあり、技術者はさまざまなプログラムを使用していました。すべての部品ライブラリは各自のデスクトップ上にあり、コラボレーションには大きな制限がありました。複数の関係者が必要なデータに迅速にアクセスできないことで、設計中のPCBが不正確になることも珍しくありませんでした。電気技術者と機構技術者間にはまるで壁でもあるかのように、つながりがなく、共同作業は困難を極めていました」と話しています。

Altium DesignerとAltium 365の機能により、Tejesh氏のチームメンバー同士だけでなく、Apollo Fusionのすべての関係者と製品開発のあらゆる段階で結びつくことが可能になり、誰もが常に正確な情報にアクセスできるようになりました。正確であることは、組織全体、特に経営陣にとって不可欠でした。「スタートアップ企業にとって、1つの製品の成功は社内の全員の成功です」とTejesh氏は説明します。「経営陣は定期的に投資家とコミュニケーションを取っていますが、当社の古いシステムでは伝達される情報が必ずしも正確ではありませんでした」

「信頼性はApollo Fusionにとって重要な要素です。弊社のCEOは多くの従業員に直接関与し、投資家への最新情報の報告にAltium 365を大いに活用しています。経営陣はプロジェクトの進捗状況の可視化により、これまでよりもはるかに包括的かつスピーディな報告が行えるようになりました」 と、Tejesh氏は補足しています。

再定義されたデータ管理

Altium 365によって、Apollo Fusionの全員が1つになれただけでなく、専用の部品ライブラリの統合を通じて、熱解析ソフトウェアへのデータエクスポートが簡単になりました。「この連携は、私たちにとってまさに天の恵みでした」とTejesh氏は述べています。 部品とコンポーネントのライブラリは拡大を続けており、Tejesh氏のチームにとっては新しいパラメータを追加できることが特に役に立っています。Altium 365クラウドプラットフォームでは、極めて容易に部品を追加できます

「Altium 365では、耐放射線強化部品の分野を部品ライブラリに簡単に追加できます。常に同じ環境内でつながっている全員が、ライブラリで部品を見つけたり、デザインを確認したり、コメント機能を使ってフィードバックを提供したりすることが可能です」

Altium 365を活用したことで、Apollo FusionのPPU基板とホールスラスターが無事に地球から軌道に送られ、衛星の機動性や機能性、さらには寿命後の軌道変更までもが強化されています。これは、Apollo Fusionとその顧客から、日常の電力供給を衛星に依存している人まで、あらゆる人々にとっての朗報です。

Altium 365
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