Duplicate Nets

現在、バージョン 2.1. をご覧頂いています。最新情報については、バージョン Duplicate Nets の 4 をご覧ください。
Applies to NEXUS Client versions: 1.0, 1.1, 2.0, 2.1, 3.0, 3.1 and 3.2

This documentation page references Altium NEXUS/NEXUS Client (part of the deployed NEXUS solution), which has been discontinued. All your PCB design, data management and collaboration needs can now be delivered by Altium Designer and a connected Altium 365 Workspace. Check out the FAQs page for more information.

親カテゴリ: Violations Associated with Nets

デフォルトのレポートモード: 

概要

この違反は、デザイン内で同じ名前の2つのネットが検出されたときに起こります。

通知

回路図でコンパイラerrorとwarningを表示するように設定している場合 (PreferencesダイアログSchematic - Compilerページで有効化)、問題のオブジェクトの下に色付きの波線が表示されます。オブジェクトにマウスを合わせると、違反を要約したヒントがポップアップ表示されます。Messagesパネルには、以下の形式の通知も表示されます:

Duplicate Net Names <Object> <NetName>

上記は、以下を示します:

  • Objectは、WireBus SliceElement[n]のいずれか(バス要素の場合)です。
  • NetNameは、影響を受けているネットの名称です。

推奨する解決策

デザインをコンパイルするとき、以下の方法でネットが作成されます:

  • 各シートで、接続された電気的オブジェクトのセット毎に、固有のネットが作成されます。
  • コンパイラは、Net Identifier Scopeをチェックし、デザインがフラットか、階層構造かを判定します。
  • デザインがフラットな場合、シートレベルのネットは各種のシート間で直接、接続されます。
  • デザインが階層構造の場合:
    • 下位レベルのネットに接続されたポートを使用し、そのポートから、親シートのシートシンボル内のシートエントリに接続が作成されます。続けて
    • シートエントリと、親シート上の接続された他の電気的オブジェクト間に接続が作成されます。

フラット、および階層構造のデザインに関する詳しい情報は、Creating Connectivityのアーティクルをご覧ください。

この違反は以下の場合に起こります。例えば:

  • デザインがフラットで、ポートがデザイン内で使用されています。Net Identifier Scopeが、自動 (あるいは、手動) でFlat (Only ports global)に設定されます。この違反は、複数シートで同じネットラベルが使用されている場合に起こります。これは、各シートに定義されているネットラベルが同じあっても、それらのシートに対してローカルのままであるためです。この場合の解決策は、それぞれのシートに固有のネットラベルを使用することです。
  • フラットな回路図シート間では、異なる名前のポート、あるいはオフシートコネクタを誤って使用してしまうと、ネットは接続されなくなります。MessagesパネルのDetails領域を用いて、重複したネット名を素早くクロスプローブ表示します。各シートの入力/出力ポートまで戻ってネットを追跡し、ポートの名前が同一であることを確かめます。
  • 階層設計において、異なる2つの分岐した回路図で同じネットを使用することがあるかもしれません (例、異なるシートシンボルが別の子シートを参照するために使用され、トップレベルのシートエントリ、および子孫ポートで同じ名前が使用され、さらに2つのシンボルがワイヤ、あるいはバスによって物理的に接続されている場合)。分岐した回路図間では、シートエントリに誤って異なる名前を使用したとき、あるいは物理的なバス/ワイヤとシートエントリの接続ミスがあるとき、ネットは接続されなくなります。ワイヤと2つのシートシンボルの物理的な接続が適切であり、正確に配線されていること、およびシートエントリが同じ名前であることを確かめます。

ヒント

  • Object Hintsは、PreferencesダイアログのSystem - Design InsightページでEnable Connectivity Insightオプションが有効な場合のみ表示されます。Connectivity Insight Options領域内のObject Hintsに関連するコントロールを利用して、そのようなヒントの起動方式を決めることができます (マウスを合わせる、またはAlt+ダブルクリック)。