業界をまたいで変化する視点  

ロボットビジョンに特化するLuxonisは、2019年に設立されました。それからわずか数年で、デバイス上の人工知能 、機械学習、コンピュータービジョンを備えるOAKカメラなどのテクノロジーの開発で、業界に計り知れない影響を与えました。同社の技術は、野生生物の保全、小売店の自動精算、労働者の安全、衝突防止、ICUでの新生児モニタリング、農業における殺虫剤削減などに応用されています。  

Luxonisは、すべてのAIビジョンの作業を効果的に処理することにより、顧客があらゆる形状、サイズ、目的のロボットを構築できる支援をしています。Luxonisが設計した重要なコンポーネントによって、デバイスは人間のように世界を認識して関与することができますが、視覚を備えていればさらなる識別が可能になります。昼間のように鮮明に暗視できる機能や、周囲のほぼ360°を立体表示できる機能は誰にとっても役に立ちます。

Altium 365で実現するエラーと再設計の大幅な削減

Luxonisの最優先事項は、ロボットの視覚から恩恵を受けられるすべての人にその能力を提供することです。「私たちの目的は、それをさまざまな業界で簡単に利用できるようにすることです。ロボットに必要なものを誰でも簡単に統合できるよう、ファームウェアからクラウドインフラストラクチャに至るすべてを私たちは組み立てています。こうして出来上がったロボットは途方もなく多様です」と、同社の創設者の1人であるBrandon Gilles氏は述べています。

Luxonisの技術者は3つの大陸にまたがり、自社製品のためのPCBを設計しています。製品の入手可能性が優先されるのは、コストと市場投入までの時間が最優先事項だからです。Altium 365では、特にバージョンコントロールのミスによって引き起こされるエラーと再設計が大幅に削減されるため、さらに自信を持って迅速に作業を進められます。

アルティウムが後押しするグローバルな共同作業と一貫性 

AIビジョンを開発するにあたり、Luxonisは技術とプロセスに関する2つの大きな課題に直面しました。まず、高密度環境での高速設計に対応するツールを見つけなければならないということです。同時に、世界中に分散している技術チームが最新バージョンの設計データでシームレスに連携し、納期を守りながら作業を順調に進められるようにする必要もありました。

そこで、スタックアップとインピーダンスの計算のためにAltium Designer^®を採用したところ、インタラクティブ配線長チューニングによって高速HDI設計の要求を満たすことができました。また、部品が不足していたときの製造業者部品検索も大いに役立ちました。

さらに、MCAD CoDesignerではシンプルなSOLIDWORKS^®アドオンでチーム間のシームレスな共同作業が可能になり、手動でファイルを変更し、やり取りする必要がなくなりました。Altium Designerを活用することで、LuxonisのPCB設計者は3つの大陸でSOLIDWORKSを通じて機構技術者と連携し、全員が確実に最新のデータを共有して作業できるようになりました。 

Altium Designerによって効率性と共同作業の課題が解決された一方、納期に対する遅れやコストのかかる再設計につながることが多い古い設計の作業など、バージョンコントロールの欠如によって引き起こされるエラーの削減にはAltium 365^®が特に役立つことが明らかになりました。 

スクリーンショットなどを使用するのではなく、最新の設計に直接、双方向の文脈に基づくコメントを残せることは、チームがより明確にコミュニケーションを取るのに役立ちました。これによってエラーが発生するリスクが軽減され、技術者はエンジニアリング以外のタスクに気を取られることなく、設計上の問題の解決に集中できるようになりました。