要件の再利用

既存の要件(全体または一部、個別項目、グループ、セット)や要件のブロックを新しいプロジェクト/製品で再利用できることは、複数のプロジェクト/製品の開発プロセス全体にわたって、効率・一貫性・品質を向上させる方法です。既存の要件を再利用することで、チームは新規要件をゼロから作成する時間と労力を削減でき、実績がありテスト済みの要件を土台にして構築していることを担保できます。さらに、過去に検証済みの要件に依拠できるため、冗長または競合し得る新規要件を作成してしまうことによるエラーや不整合の低減にもつながります。

Requirements Portal の再利用機能は、要件モジュールから直接実行できます。利用可能な要件再利用機能は次のとおりです。

  • Custom Copy – Reuse Requirements Wizard:必要に応じて要件コピーをカスタマイズするための手順をガイドします。

  • Quick Copy – 選択した要件のコピーを、追加操作なしで直ちに作成します。 

Custom Copy

要件のカスタムコピーでは、元の要件から特定のフィールドを選択して新しい要件に複製できます。元の要件との接続や、コピー後の関連付けは維持されません。

Custom Copy 機能は Reuse Requirements Wizard から利用でき、次の手順でアクセスします。

  • 要件テーブルから:要件の行にある アイコンをクリックし、表示されるメニューから Reuse » Custom Copy コマンドを使用します。このコマンドは当該要件に適用されます。

    また、テーブルで複数の要件を選択し、Reuse » Custom Copy コマンドを使用して選択した要件に適用することもできます。

  • 要件ツリーから:仕様またはセクションを右クリックし、表示されるメニューから Reuse コマンドを選択すると、仕様/セクション内のすべての要件にコマンドが適用されます。

コマンドを選択すると、Reuse Requirements ウィンドウが開きます。プロセスの各ステージは以下のとおりです。

Reuse Requirements Menu

初期ステージでは、Custom Copy 機能の概要が表示されます。続行するには ボタンをクリックします。

Destination Selection

このステージでは、コピーした要件の保存先を指定します。以下を選択できます。

  • Project – 既定では現在のプロジェクトが事前選択されていますが、他のプロジェクトも選択できます。

  • Specification – 既定では現在の仕様が事前選択されています。新しい仕様を作成することもでき、その場合は作成した仕様が事前選択されます。

  • Section – 選択した仕様にセクションがある場合、ここで選択できます。既定では現在のセクションが選択されます。

続行するには ボタンをクリックします。

Review & Edit Requirements

保存先を選択したら、識別子 を確認し、コピーする要件を選択できます。

このセクションでは次の操作が可能です。

  • コピーされる要件の選択内容を確認する

  • 元の要件の識別子を保持するか、コピー用に新しい識別子を生成するかを決定する

元の要件識別子を保持しない選択をした場合、提案された識別子を変更できる

続行するには ボタンをクリックします。

Field Options Selection

このステージでは、コピーする要件フィールドを選択できます。コピー可能なフィールドは次のとおりです。

  • Title

  • Text

  • Rationale

  • Compliance

  • Compliance Comment

  • Type

  • State

  • Owner

  • Position

  • Properties

  • Parents

  • Children

  • Applicability

  • Tags

  • Files

  • V&V Activities

  • Custom Columns

コピーするフィールドを選択したら、続行するには ボタンをクリックします。

Settings Configuration

これまでの選択内容に基づき、このセクションで要件コピーの設定を構成します。現在のオプションは次のとおりです。

  • Copy of Specification Structure(セクションおよびサブセクション)

    • オプション Yes を選択し、かつ元の場所で要件がセクション内にある場合、そのセクションも保存先で考慮されます(存在しない場合は作成されます)。

    • オプション No を選択した場合、元の場所での配置は考慮されず、要件は保存先に配置されます。

  • Keep Properties (Valis) References or create new ones(Properties(Valis)参照を保持するか、新規作成するか)

    • オプション Keep を選択した場合、元の要件内の Valis への参照(例:テキスト内)だけがコピーされます。

    • オプション Create を選択した場合、元の要件の Valis のコピーが作成され、参照もそれに合わせて更新されます。

  • Field Mapping(これらのオプションは保存先が別プロジェクトの場合のみ利用可能)– state、type、compliance、custom columns などのフィールドを、元プロジェクトから保存先プロジェクトへマッピングできます。保存先プロジェクトで新しい選択肢を作成することも可能です。

準備ができたら ボタンをクリックして続行し、ウィンドウで構成した設定に従って要件のコピーを作成します。

Quick Copy

Quick Copy 機能を使用すると、同一仕様内で要件のクイックコピーを作成できます。元の要件の title、text、rationale のみをコピーします。新しい要件は、識別子が <original_requirement_identifier>_copy(例:Req-008_copy)としてコピー/作成されます。

Quick Copy 機能で要件を再利用するには、要件の行にある アイコンをクリックし、表示されるメニューから Reuse » Quick Copy コマンドを選択します。このコマンドは当該要件に適用されます。

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