ワークスペースのリビジョン命名規則を定義する
接続先のWorkspace内の各アイテムは、一連のリビジョンで構成されています。データが変更され、コミット、アップロード、またはリリースされるたびに、新しいデータを格納するための新しいリビジョンが使用されます。つまり、リビジョンは、変更に伴うアイテムの進展を表します。逆に言えば、アイテムが表すデータ実体が変更された場合、その変更を反映するためにリビジョンを増分する必要があります。
各リビジョンには、親アイテムの識別子(アイテムID)とは別の、一意の識別子(リビジョンID)があります。リビジョンIDの形式は、親アイテムに採用されているRevision Naming Schemeによって決まります。スキームで使用する具体的な形式は設定可能で、各組織のニーズに応じて決まります。
アイテムIDとリビジョンIDを組み合わせることで、アイテムの各リリースを完全に識別するための一意の識別子が得られます。これは一般に、完全なItem-RevisionIDと呼ばれます。
リビジョン命名に関する用語
リビジョン命名スキームでは、次の標準用語が使用されます。これらの用語は、同じアイテムの異なるバージョンに意味を持たせ、識別するために使用されます。
- Revision – リビジョンとは、アイテムの新しいバージョンです。連番による識別スキームを使用すると、アイテムのバージョン履歴を確認できます。アイテムの設計が変更され、その変更が新しいプロトタイプや新しいモデルを必要とするほど大きくない場合は、そのたびにリビジョンIDのリビジョン部分を増分する必要があります。
- Prototype – プロトタイプとは、新しいアイテム、または既存のアイテムの新しいバージョンの動作モデルで、まだ顧客に提供できる段階にないものです。特定のモデルに対して新しいプロトタイプを作成するたびに、リビジョンIDのプロトタイプ部分を増分する必要があります。
- Model – モデルは、アイテムのスタイルまたは設計として定義されます。モデル識別子は、複数のモデルがある場合に役立ちます。たとえば、「そのタブレットの旧モデルを持っている」といった場合です。新しいモデルを作成するたびに、リビジョンIDのモデル部分を増分する必要があります。
デフォルトのリビジョン命名スキーム
接続先のWorkspaceには、5つのデフォルトのリビジョン命名スキームが用意されています。これらのデフォルトスキームは、そのまま使用することも、会社または個人の要件に合わせて変更することもできます。また、必要に応じて、新しいカスタムスキームを追加して設定することもできます。
デフォルトのリビジョン命名スキームは次のとおりです。
- 1-Level Revision Scheme – 1~9またはA~Zの範囲で、必要な任意の桁数による1階層のリビジョン命名を提供します。ラベル付けが1階層のみであるため、リビジョンIDで識別できるのはRevisionのみです。
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2-Level Revision Scheme – 2階層のリビジョン命名を提供し、デフォルトの形式はAlpha.Numberです。例として、
A.1やCZ.83があります。リビジョンIDの最初の部分(レベル1)は、Modelのラベル付けに使用されます。2番目の部分(ベース)は、Revisionのラベル付けに使用されます。 -
3-Level Revision Scheme (Sample) – Number.Alpha.Number形式の3階層のリビジョン命名を提供します。例として、
02.B.1があります。リビジョンIDの最初の部分(レベル2)は、Modelのラベル付けに使用されます。2番目の部分(レベル1)は、Prototypeのラベル付けに使用されます。3番目の部分(ベース)は、Revisionのラベル付けに使用されます。 - Altium Internal Naming Scheme – 基本的には、1階層リビジョンスキームのコピーです。
- Extension Scheme – 基本的には、拡張データ型に使用される1階層リビジョンスキームのコピーです。
適用するリビジョン命名スキームは、アイテムの作成時に、個々のアイテム単位で選択します。そのため、アイテムごとに異なるリビジョン命名スキームを割り当てることができます。
リビジョン命名スキームの選択
では、組織に適したリビジョン命名スキームは、どのように選べばよいのでしょうか。これまでの説明から、リビジョン番号がアイテムの現在のリビジョンだけを表すシンプルな1階層の命名スキームから、モデル、プロトタイプ、リビジョンを表す複雑な命名スキームまで、選択肢があることがわかります。この問いに単純な答えはありません。組織の要件に最も適したスキームを検討する必要があります。
理想的には、組織の接続先Workspaceで作成するすべてのアイテムに使用できる、単一のスキームを選択します。階層数については、製品の一般的なライフサイクルを考慮してください。製品の寿命は長く、何度も更新されますか。現場でアイテムを簡単に識別する必要がありますか。たとえば、モデルを簡単に判別できることは、サービス技術者にとって有益でしょうか。このような要件には、いずれも3階層の命名スキームが適しています。
大規模な組織では、通常、独自のリビジョン番号付けスキームがすでに確立されています。その場合は、それに合わせて独自のリビジョン命名スキームを作成できます。
リビジョン命名スキームの管理
リビジョン命名スキームは、Edit Revision Naming Schemesダイアログで表示および管理できます。現在サインインしている接続先Workspaceのこのダイアログにアクセスするには、次の手順に従います。
- Preferencesダイアログのデータ管理 – サーバーページを開きます。
- アクティブなサーバーの項目の右端にあるPropertiesコントロールをクリックします。
- 表示されるメニューからNaming schemesコマンドを選択します。

リビジョン命名スキームは、Edit Revision Naming Schemesダイアログで定義および管理します。ここでは、接続先のAltium 365 Workspaceに対してダイアログを開く操作を示しています。画像にカーソルを合わせると、接続先のEnterprise Server Workspaceに対してダイアログを開く操作を確認できます。
新しいスキームの追加
新しいリビジョン命名スキームを作成するには、Edit Revision Naming Schemesダイアログの下部にある
ボタンをクリックします。ダイアログに新しいタブが表示され、設定できる状態になります。
スキームの設定
リビジョン命名スキームのタブ内にあるコントロールを使用して、必要に応じてスキームを設定します。
スキームには、次のプロパティを定義する必要があります。
- Scheme Name – わかりやすい名前を付けます。たとえば、そのスキームを使用するWorkspaceのコンテンツを反映した名前にします。
- Revision ID Levels – リビジョンIDを構成するレベル数を、1、2、3のいずれかから選択します。
- Item and Revision Separator – 完全なアイテム-リビジョンを表示する際に、アイテムIDとリビジョンIDの間に使用する区切り文字を選択します。
- Caption – IDの各レベルの意味を表すキャプションテキストを入力します。キャプションテキストは、アイテムのライフサイクルビュー(レベル1とレベル2のみ。ベースには使用されません)や、リビジョンタイプの変更に関連する右クリックメニューのコマンドで使用されます。
-
Revision ID Format – リビジョンIDの各レベルの形式と、各レベルの前に付ける区切り文字を指定します。サポートされている形式は、
Numeric (Zero)、Numeric (One)、Alphabetical (Uppercase)、Alphabetical (Lowercase)、ASME Y14.35Mです。 - Minimum Width – IDの各レベルの幅、つまりIDのその部分を表すために使用する桁数または文字数を定義します。
スキームを変更すると、生成されるリビジョンIDと完全なアイテム-リビジョンIDのプレビューがタブの下部に表示され、動的に更新されます。

生成されるIDのプレビューがタブに表示され、変更に応じて動的に更新されます。
スキームの保存
新しいリビジョン命名スキームを追加した場合も、既存のリビジョン命名スキームを変更した場合も、そのスキームを保存する必要があります。「保存」というコントロールはありませんが、次の操作で保存できます。
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新しいリビジョン命名スキーム(末尾に「+」が付いているもの)の場合は、スキームのタブの右上にあるAdd Schemeコントロールを使用するか、ダイアログのメインの
ボタンをクリックします。
-
変更した既存のリビジョン命名スキーム(末尾に「*」が付いているもの)の場合は、スキームのタブの右上にあるApply Changesコントロールを使用するか、ダイアログのメインの
ボタンをクリックします。
いずれの場合も末尾の記号が削除され、新規または変更済みのスキームが、Workspaceで使用可能なリビジョン命名スキームの一つとして利用できるようになります。
誰が、何を、いつ変更したかを明確かつ透明性のある監査証跡として残せるように、リビジョン命名スキームの最終変更に関する詳細がタブの右下に表示されます。

リビジョン命名スキームの最終変更日時と変更者の確認。
スキーム名の変更
使用中の既存のリビジョン命名スキームの名前を変更するには、次の手順を実行します。
- 現在サインインしている接続先WorkspaceのEdit Revision Naming Schemesダイアログを開きます。
- 名前を変更するスキームのタブをクリックします。
- Scheme Nameフィールドで名前を変更します。

リビジョン命名スキームの名前を変更し、そのスキームをすでに使用しているアイテムのプロパティで変更を確認する例。
スキームの複製
新しいリビジョン命名スキームを一から作成する必要はありません。Edit Revision Naming Schemesダイアログでは、既存のスキームをすばやく複製できます。次の手順を実行します。
- 複製するスキームをアクティブにします。
- そのスキームのタブの右上にあるCloneコントロールをクリックします。
-
スキームの完全なコピーが作成され、初期のデフォルト名が
New Revision Schemeの新しいスキームが生成されます。必要に応じて名前を変更します。 -
Add Schemeコントロール(またはメインの
ボタン)をクリックして、新しいスキームを保存します。
スキームの削除
既存のリビジョン命名スキームを削除するには、Edit Revision Naming Schemesダイアログでそのスキームを選択してアクティブにし、スキームのタブの右上にあるDeleteコントロールをクリックします。
ダイアログのメインの
ボタン(またはOK)をクリックすると、リビジョン命名スキームが完全に削除されます。それまでは、ダイアログの下部にある
ボタンをクリックして、削除操作を元に戻すことができます。

リビジョン命名スキームの削除操作は元に戻すことができます。
スキームのエクスポートとインポート
ユーザー定義のリビジョン命名スキームは、そのスキームが定義された接続先Workspaceでのみ使用できます。Workspace間でスキームを移行できるように、Edit Revision Naming Schemesダイアログにはエクスポート機能とインポート機能が用意されています。
リビジョン命名スキームをエクスポートするには、そのタブの右上にあるExportコントロールをクリックします。続いて表示されるSave Revision Naming Schemeダイアログで、ファイルの保存先と名前を指定します。
リビジョン命名スキームをインポートするには、Edit Revision Naming Schemesダイアログの下部にある
ボタンをクリックします。Open Revision Naming Schemeダイアログで、目的のリビジョン命名スキームファイルを参照して開きます。リビジョン命名スキームが、Workspaceで使用可能な既存のリビジョン命名スキームのリストに追加されます。
リビジョン命名スキームの使用の制御
各スキームを定義する際に、そのリビジョン命名スキームを使用できるアイテムタイプをグローバルレベルで定義し、制御を有効にすることができます。この機能を有効にすると、特定のコンテンツタイプに対してリビジョン命名スキームを選択する際に、許可されたスキームのみが表示されます。これにより制御をさらに強化し、特定のタイプのアイテムを作成する際に、指定したリビジョン命名スキームのみが使用されるようにできます。
この制御はContent Typesダイアログで行います。アクセスを設定する命名スキームのタブをクリックし、そのタブの右上にあるContent Typesリンクをクリックします。

Content Typesダイアログへのアクセス – 設定中のリビジョン命名スキームを使用できるコンテンツタイプを指定するための中心的なダイアログです。
Content Typesダイアログには、接続先のWorkspaceでユーザーまたはシステムが作成できる、サポート対象のすべてのコンテンツタイプが一覧表示されます。一覧の上にあるControl Revision Naming Scheme per Content Typeオプションでは、そのスキームに対してこの機能を有効にするか無効にするかを全体的に制御できます。このオプションを有効にしたうえで、そのスキームを使用できるようにしたい各コンテンツタイプのUseオプションを有効にしてください。
