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このページでは、Altium Designer 23 の初期バージョンに含まれる改善点と、その後の更新で追加した改善点について説明します。様々な改善を提供することに加えて、各更新には、AltiumLive コミュニティの BugCrunch システムを通じてお客様から寄せられたフィードバックに基づいて、ソフトウェア全体に多数の修正と拡張機能を導入し、設計者が最先端の電子技術を作成し続けるのに役立ちます。
リリース日: 2023年1月17日 – バージョン 23.1.1 (build 15)
Altium Designer バージョン 23.1 のリリースノート
Preferences ダイアログの Schematic - Compiler ページの Compiled Names Expansion 領域にある Net Labels オプションでは、回路図ドキュメントのコンパイル済み (物理的) タブにある Power Port オブジェクトの名称を決定します。
ネットラベルとパワーポートを含む厳密な階層型マルチチャンネルデザイン回路図の例。回路図シートのコンパイル済みタブを表示すると、パワーポートは、ネットラベルと同じ方法で物理的な名称が表示されることに注意してください。
Print ダイアログの Net Labels オプション (出力のデータソースとして [Project Physical Documents]
オプションが選択された回路図印刷出力の出力ジョブ ファイルからアクセスした時)、および スマート PDF ウィザード の Structure Settings ページの Net Labels オプションでは、回路図出力でパワーポートを表示する方法を定義します。
View Configuration パネルの View Options タブから、保存された view configuration ファイルを読み込む機能を追加しました。Configuration ドロップダウンから Load View Configuration オプションを使用して、必要な view configuration ファイルを選択します。
Gerber Setup、および Gerber X2 Setup ダイアログで、Gerber Board Outline
タイプ ファイルの名称を変更できるようになりました。
この機能は、強化された方法を使用してコールスタック クラッシュ レポートを収集できます。
この更新では、コメントへ画像を添付する機能を追加しました。言われているように、画像は千の言葉に値するので、画像を添付すると、同僚にアイデアを説明したり、問題の場所を強調したりするのに役立ちます。コメントへ画像を追加するには、最初に画像を右クリックして、Explorer ウィンドウ、または Web ブラウザページから画像をコピーします。これにより、画像がクリップボードへコピーされます。画像を添付するには、コメント自体 ("Add others with @ or paste images
" と表示されている欄) を右クリックして Paste (または、ショートカット Ctrl+V) を使用します。
各画像は、最大 2MB です。コメントへ貼り付けた後、画像をクリックすると、右の画像のように画像全体を表示できます。
Reports メニューからプロジェクト履歴を PDF へエクスポートする機能を追加しました。メインメニューから Reports » Project History を選択すると、Project History Report Configuration ダイアログが開き、レポートをエクスポートする期間を設定できます: プロジェクト履歴全体、または特定の (または、最新の) プロジェクトリリース間。Export をクリックし、開いた Explorer ウィンドウにエクスポートした PDF の名称を入力して、Save をクリックします。 PDF レポートが Web ブラウザで開きます。
以前はレイアウト図 (Layout Drawing) で使用できた様に、配線図 (*.WirDoc
) で圧着を使用できるようになりました。Harness Component モードの Properties パネルの Crimps タブを使用して圧着を追加したり、 アイコンを使用して編集できます。圧着は、以下に示すように、デザイン上では
で示されます。
配線図ドキュメント (*.WirDoc) のツイスト、およびシールド オブジェクトへパラメータを追加しました。ツイスト、またはシールドの配置中、または配置後に、Properties パネルの Add ドロップダウンで Parameter をクリックし、表示、パラメータ名、および値を更新します。ツイスト オブジェクトの例を下図に示します。
接続点オブジェクトをレイアウト図 (*.LdrDoc
) へ追加する機能を追加しました。これにより、1 つの動作で複数のオブジェクトを接続点へ追加できます。Connection Point モードの Properties パネルで、Connectors 領域の Add をクリックして、Add Connectors ダイアログを開きます。ダイアログで、接続点のコネクタを有効にします。リスト内の全てを有効にするには、Connector の横にあるチェックボックスを有効にします。
このバージョンでは、ハーネスレイアウト図 (Harness Layout Drawing) (*.LdrDoc
) ドキュメント内のコネクタに複数の 3D 物理モデル ビューを追加できます。Harness Component モードの Properties パネルの Physical Model 領域で、Physical Model を選択し、Add View をクリックします。物理ビューが追加されます。対応する アイコンをクリックして、ビューのパラメータを表示、および更新できます。
Download Sources コマンドを使用して、プロジェクトの特定のレビジョンをダウンロードして開けます (Projects パネルで)。Project History ファイル (<ProjectName> History
) で、 をクリックして Download Sources を選択します。ダウンロードしたレビジョンが、Projects パネルで開きます。このレビジョンは、読み取り専用 (つまり、表示はできますが、編集はできません) であることに注意してください。
ハーネスデザイン配線図 (*.WirDoc
)、およびレイアウト図 (*.LdrDoc
) ドキュメントを ASCII 形式で保存できるようになりました。これは、共有する際に役立ちます。File » Save As コマンドを使用し、開いた Save As ダイアログの Save as type ドロップダウンから、Harness Wiring ascii (*.WirDoc)
、または Harness Layout ascii (*.LdrDoc)
を選択します。
File » Save コマンドを使用して ASCII 配線図、またはレイアウト図ドキュメントを保存する時、File Format ダイアログが開き、ASCII 形式が使用されていることが警告されます。この形式を使用し続けるには、ダイアログで ASCII Version (下図でハイライト表示されている) を選択します。
Harness Project Draftsman ドキュメント (*.HarDwf
) の Wiring Diagram View、および Layout Drawing View オブジェクトの Properties パネルへ Auto Size 、および Justification プロパティを追加しました。
Auto Size が有効になっている場合、Wiring Diagram View は自動でサイズが調整され、端の空白が削除されます。目的の位置揃えに対応する矢印、または中央の円をクリックして、Justification を選択します。Justification で選択したオプションは、サイズが更新された場合にビューの位置が変更される基準の位置として定義されます。
Auto Size オプションが有効で、Justification が左下に設定されている Wiring Diagram View の例。画像の上にカーソルを置くと、Auto Size オプションが無効になっているビューを表示できます。ビューの位置は、左下を基準にして変更されていることに注意してください。
マルチボード回路図ドキュメント (*.MbsDoc
)で Harness タイプの接続を設定する時、1 つの PCB コネクタのピンを、同じターゲット PCB コネクタの複数のピンへ接続できるようになりました。
マルチボード回路図でのハーネス接続の接続設定の例。ソース コネクタ (H_1-Entry_1[1]
) の同じピンが、同じターゲット コネクタの複数のピンへ接続されることに注意してください。
全ての PSpice デジタル ゲート (DLYLINE を除く) に慣性遅延処理を実装しました。
以下の PSpice デジタル モデル プリミティブを対応しました:
Min Trace Width と Min Hole Size の制約を緩和し、それぞれ 3mil と 4mil が可能になりました。
リリース日: 2022年12月15日 – バージョン 23.0.1 (build 38)
Altium Designer バージョン 23.0 のリリースノート
シルクスクリーンが露出した銅箔、穴、基板形状と重なることによって直面する一般的な Design for Manufacture (DFM) の問題を解決するのを支援するために、基板のシルクスクリーンを準備するための専用機能をこのバージョンで導入しました。これらの問題は、以下の方法で効果的に対処できます:
この機能は、メインメニューの Tools » Silkscreen Preparation コマンドを使用して表示できる Silkscreen Preparation ダイアログを使用して、PCB フットプリント エディタ (アクティブなフットプリント用) と PCB エディタ (1 つ、または両方の overlay layer 上の全て、または選択されたオブジェクトに渡って) の両方で利用できます。
Properties パネルの Net Information 領域に、選択したプリミティブの全てのネット、差動ペア、xSignal が表示されるようになりました。項目を展開して、全ての情報をリスト表示できます。
以前は、欠落しているファイルは Messages パネルで削除され、Projects パネルでプロジェクトが modified として表示されていました。このバージョンでは、プロジェクト ファイル内で定義されているがプロジェクト フォルダ内では見つからないファイルを管理するための方法を強化しました。そのようなファイルへの参照を削除してプロジェクトを modified として表示するのではなく、これらのファイルは ‘missing’ として表示されるようになりました。それらは、プロジェクト ファイルで定義されたままになり、Projects パネルのプロジェクトの構造にリスト表示されたままですが、グレー表示され、特徴的なアイコンが表示されます。
関連するコマンドを使用すると、欠落しているドキュメントの処理をコントロールできます。Projects パネルで、欠落しているファイルを右クリックして表示されるメニューを使用して、選択したファイル、または全ての欠落しているファイルをプロジェクトから削除するか、ファイルへのパスを更新できます (つまり、欠落したファイルを選択したファイルに置き換えます)。バージョンコントロール下にあるプロジェクトの場合、ローカルの変更を元に戻して、欠落しているファイルをプロジェクトの VCS リポジトリから復元することもできます。
プロジェクト エントリを右クリックして表示されるメニューから Add Existing to Project コマンドを使用して既存のファイルをプロジェクトへ追加して、追加されるファイルの名称とパスが、欠落しているファイルの名称とパスと同じである時 (これは例えば、Altium Designer でプロジェクトを開いた後に欠落しているファイルがプロジェクト フォルダに追加された場合)、確認ダイアログが開き、欠落しているファイルを選択したファイルで置き換えるかどうか尋ねられます。
Workspace プロジェクトの Project History PDF レポートを作成できるようになりました。OutputJob file (*.OutJob
) で、Report Outputs エントリにある [Add New Report Output]
を右クリックし、Project History を選択します。
新しく作成された Project History 出力レポートは、PDF 出力コンテナへ接続できます。
作成された出力を右クリックし、Configure を選択して Project History Report Configuration ダイアログを表示できます。このダイアログで、レポートをエクスポートする Period (期間) を設定できます (プロジェクト履歴全体、または特定の (または、最新の) プロジェクト リリースから/へ)。
レポートが追加され必要な PDF 出力コンテナにリンクされ、必要に応じて、設定したら、Generate content をクリックするか、project release プロセスの一部として出力を生成して、プロジェクト履歴をエクスポートできます。
2D の PCB で、特定のレイヤでのコメント機能を対応しました。コメントにフォーカスすると、reviewer と同じビュー (表示レイヤ、アクティブ レイヤ、トップ/ボトム ビュー) に自動で切り替わります。
コメントをフォーカスした時に切り換わった view configuration の例。ここに表示されているのは、コメントにフォーカスする前の view configuration です: 全てのレイヤが有効で、Top
がアクティブ レイヤで、基板が bottom 面から表示されています。画像の上にカーソルを置くと、コメントにフォーカスした後の基板を表示できます (コメントが追加された時と同じビューが適用されます): Bottom
は有効な信号層のみで、アクティブ レイヤで、基板が top 面から表示されています。
外部の VCS によって管理されたプロジェクトを Altium 365 Workspace VCS へ移行した後、Preferences ダイアログの Data Management - Design Repositories ページに表示される Workspace リポジトリは、リポジトリに Workspace プロジェクトへの参照が無い場合、削除できるようになりました。
外部の VCS から Workspace VCS へのプロジェクトの移行が成功すると、リポジトリは Workspace から自動で削除されます。
このバージョンでは、ハーネスデザイン機能を導入しました。この新しい機能により、様々なタイプの新しい技術者 (製品設計プロセスに関与) が Altium Designer で作業できるようになります。これにより、PCB、およびシステムデザインと同じ環境で包括的なハーネスデザインを扱え、以前のサードパーティ ソフトウェアへの過度の依存が必要無くなります。
ハーネスデザイン機能を使用すると、個々のピン間接続から製造ドキュメントまで、完全なワイヤハーネスデザインを作成できます。ハーネス デザインは、スタンドアロン プロジェクトとして、またはマルチボード プロジェクトの一部として作成できます。後者の場合、マルチボード プロジェクト内の PCB 間の論理接続を使用して、ハーネス内の接続を定義できます。
このバージョンには、新しいマルチボード デモ プロジェクト (Harness_Demo_MB.PrjMbd
) に関連付けられたサンプルのハーネスデザイン プロジェクト (Harness_Demo_Prj.PrjHar
) が含まれているため、参照できます。
このバージョンでは、ActiveBOM で代替コンポーネントを操作する時のいくつかの機能強化が含まれています。
Workspace コンポーネントを右クリックし、コンテキスト メニューで Operations » Add Alternative Item コマンドを選択してアクセスする Add Alternative Item ダイアログで、同じタイプの異なるコンポーネントのダイアログを表示した時に使用したフィルタと値が記憶されるようになりました。
代替コンポーネントを既に代替として使用されているコンポーネントに置き換えようとすると、警告ダイアログが表示されます。
代替のグループを削除しようとして、このグループ内のコンポーネントに代替コンポーネントが割り当てられている場合、警告ダイアログが表示され、グループを削除するかどうかを確認するよう求められます。
SimData エディタでデジタル波形の高インピーダンス状態を表示する機能を追加しました。
このバージョンでは、以下の PSpice プリミティブを対応しました:
また、以下の PSpice プリミティブのコンポーネントを Simulation Generic Components ライブラリへ追加しました:
以下の機能は Open Beta から削除され、このバージョンで Public へ移行しました:
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