設計制約の設定

概略

Altium DesignerのConstraint Managerを使用して、回路図側で設計制約を設定する方法を学びます。このチュートリアルでは、設計データをPCBに転送する前に、電気的クリアランス、信号ネットと電源ネットの配線幅、ビアの寸法を定義する手順を説明します。手順に沿ってチュートリアル用設計の制約を設定し、基板作成に向けた次のステップに進みましょう。

- 異なるネットに属するオブジェクト間のクリアランス要件を設定します。
- 一般的な配線幅を設定し、個別の配線幅制約を持つPowerネットクラスを作成します。
- ビア径と穴径を定義し、制約とプロジェクトを保存します。
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Main page: Constraint Managerを使用した設計要件の定義

Altium DesignerのPCBエディターは、ルールに基づく設計環境です。設計制約を適切に定義することで、多様で、しばしば厳しい設計要件を持つ基板設計を確実に完了できます。

設計制約は、回路図側とPCB側のどちらからでもアクセスできるConstraint Managerで設定します。このチュートリアルでは、回路図側で設計制約を定義し、その他の設計データ(コンポーネントとネット)とともにPCBに転送します。

必要な制約は、設計の特性と製造能力によって異なります。すべての設計に適した共通の制約セットはありません。

クリアランス制約の定義

最初のステップは、異なるネットに属する電気オブジェクト間で許容される最小間隔を定義することです。この要件は、クリアランス設計制約によって設定します。Constraint ManagerにはClearancesビューがあり、設計内のネットクラス間のクリアランスを定義できるクリアランスマトリックスが表示されます。このチュートリアルでは、すべてのオブジェクト間のクリアランスを 0.25 mm に設定します。

  1. プロジェクトの回路図シートがアクティブドキュメントになっている状態で(そうでない場合は、設計スペース上部にある回路図ドキュメントのタブをクリックします)、メインメニューからDesign » Constraint Managerコマンドを選択してConstraint Managerを開きます。デフォルトでは、Constraint ManagerのClearances ビューが開きます。

     
  2. メインメニューからTools » Measurement Units » mmコマンドを選択し、Constraint Managerの現在の測定単位をmilからミリメートルに切り替えます。

  3. All Nets行とAll Nets列が交差するセル内をクリックし、0.25と入力してEnterを押します。

     

    測定単位を入力する必要はありません。入力した値にデフォルトの測定単位が自動的に追加されます。

配線幅制約の定義

配線幅は、適用される配線幅設計制約によって制御されます。この制約は、ネットの配線を開始すると自動的に選択されます。

  • 制約を設定する際の基本的な方法は、まず最も多くのネットを対象とする汎用的な制約を設定し、次に電源ネットなど、特別な配線幅要件を持つネットを対象とする個別の制約を追加することです。制約の優先順位は、設計オブジェクトの階層構造に基づいて自動的に適用されます。たとえば、このチュートリアルの設計には、複数の信号ネットと2つの電源ネットが含まれています。すべてのネットに対するネット制約は 0.25 mm に設定できます。All Netsの適用範囲には電源ネットも含まれますが、個別の制約を追加することで、これらのネットを明示的に対象にできます。

  • 配線幅設計制約には、最小値、最大値、推奨値の設定があります。配線時にある程度の柔軟性を持たせたい場合は、これらを使用します。

  • 設計全体で必要なすべてのサイズをカバーする単一の制約値を、最小値と最大値の設定で定義することは避けてください。このように設定すると、各設計オブジェクトがその用途に適したサイズになっているかをAltium Designerで監視できなくなります。

  1. 上部にある対応するボタンを使用して、Constraint ManagerのPhysicalビューを開きます。

  2. All NetsのMin Width列またはPreferred Width列のセル内をクリックし、Constraint Managerの下部で次の配線幅の値を定義します。

    • Min Width = 0.2

    • Preferred Width = 0.25

    • Max Width = 0.25

     
  3. 次のステップは、電源ネットの配線幅を指定するための制約を追加することです。そのために、電源ネット用のネットクラスを作成し、このクラスに個別の配線幅制約を適用します。Physicalビューで、Ctrlキーを押しながらネット名をクリックして12VネットとGNDネットの行を選択し、選択範囲を右クリックしてコンテキストメニューからClasses » Add Selected to Class » New Classコマンドを選択します。

  4. 表示されるAdd Classダイアログで、Nameフィールドに Powerと入力します。Member列に12VとGNDの両方のネットが表示されていることを確認し、Okをクリックします。

  5. PhysicalビューにネットクラスPowerのエントリが表示され、その下に12VネットとGNDネットが表示されます。このネットクラスのMin Width列またはPreferred Width列のセル内をクリックし、次の配線幅の値を定義します。

    • Min Width = 0.25

    • Preferred Width = 0.5

    • Max Width = 0.5

     

ビアスタイル制約の定義

配線中にレイヤーを切り替えると、ビアが自動的に追加されます。この場合、ビアのプロパティは、適用されるビアスタイル設計制約によって定義されます。

  1. Constraint ManagerのPhysicalビューで、All Netsの Via Style 列のセル内をクリックし、Constraint Managerの下部で次のビアスタイルの値を定義します。

    • Diameter = 1

    • Hole Size = 0.6

     

    電源ネットは基板の片面だけで配線できる可能性が高いため、電源ネット専用の配線ビアスタイル制約を定義する必要はありません。

  2. メインメニューから File » Save コマンドを選択して、Constraint Managerで行った変更を保存します。

  3. 設計スペース上部にあるConstraint Managerのタブを右クリックし、コンテキストメニューからClose Multivibrator.PrjPcb [Constraints]コマンドを選択して、Constraint Managerを閉じます。

  4. Projects パネルでプロジェクトのエントリを右クリックし、コンテキストメニューから Save を選択して、プロジェクトをローカルに保存します。

これで制約の定義は完了です。次はPCBを作成しましょう!

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