印刷データの準備

概略

Altium Designerで、Output Jobファイルを使用するか、アクティブなエディターから直接印刷して、回路図、2D/3D PCB、Draftsmanの印刷出力を準備する方法を学びます。この記事では、これらのワークフローで設定が個別に保存される仕組みを説明し、ページレイアウト、拡大縮小、回路図オブジェクトを出力に含めるかどうか、PCBのページとレイヤーに関する設定を紹介します。また、Smart PDF Wizardを使用して印刷用資料を準備する方法も解説します。プロジェクトのドキュメント要件に合った印刷出力を設定する方法を、ぜひご確認ください。

- Output Jobの設定と、エディターからの直接印刷の違いを理解します。
- 色、用紙サイズ、向き、倍率、位置などの印刷設定を調整する方法を学びます。
- 回路図オブジェクトを出力に含めるためのオプションや、PCBの印刷ページ、レイヤー、プレビューの設定について確認します。
AIでさらに深掘り:

Altium DesignerのPCBプロジェクトでは、出力ジョブ設定ファイル(*.OutJob)を作成することで、印刷ベースの出力を生成できます。出力ジョブを作成すると、合成図や回路図などの一般的な2次元PCB印刷物を含む、さまざまな製造ドキュメントを出力できます。

OutputJobファイルを使用すると、設計の出力準備を効率化し、整合性の高いプロジェクトリリースプロセスで出力を生成できます。また、アクティブなドキュメントの印刷ベースの出力は、該当するエディターのメインメニューから File » Print コマンドを使用して直接生成することもできます。ここで定義する設定オプションは、Output Jobファイルで同じ出力タイプに対して定義する設定とは独立しています。前者の設定はプロジェクトファイルに、後者の設定はOutput Jobファイルに保存されます。Fileメニューからアクセスするページおよびプリンターの設定オプションも、Output Jobファイル内からアクセスして定義する設定とは別のものです。同様に、前者はプロジェクトファイルに、後者はOutput Jobファイルに保存されます。

回路図の印刷ベース出力の準備

回路図の印刷ベースの出力は、アクティブなOutput Jobファイルの Documentation Outputs 領域にある [Add New Documentation Output] コントロールのSchematic Printsメニュー、またはメインメニューの Edit » Add Documentation Outputs » Schematic Prints サブメニューからオプションを選択して追加できます。

回路図の印刷設定は、Printダイアログで行います。

ソース回路図ドキュメントからPDFを生成する際、画像の上に配置されたテキストやその他の描画オブジェクトが鮮明に表示されます。 この機能は、Advanced SettingsダイアログでSchematic.ExportPDF.UseBitmapTransparencyオプションが有効になっている場合に使用できます。

印刷ベースの2D PCB出力の準備

PCBの印刷出力は他の印刷出力とは異なり、任意の数の印刷ページを含めるように設定できます。また、各ページには、メカニカルレイヤーやシステムレイヤーを含む、設計で使用されているレイヤーを任意に組み合わせて含めることができます。

印刷ベースのPCB出力は、次のコントロールのメニューから、アクティブな出力ジョブファイルに追加できます。

  • Documentation Outputs領域の[Add New Documentation Output]コントロール(またはメインメニューのEdit » Add Documentation Outputsサブメニュー)- Composite Drawing、PCB Prints。
  • Assembly Outputs領域の[Add New Assembly Output]コントロール(またはメインメニューのEdit » Add Assembly Outputsサブメニュー)- Assembly Drawings。
  • Fabrication Outputs領域の[Add New Fabrication Output]コントロール(またはメインメニューのEdit » Add Fabrication Outputsサブメニュー)- Composite Drill Guide、Drill Drawings、Final、Mask Set、Power-Plane Set。

目的の出力を右クリックしてConfigureを選択すると、Printダイアログが開きます。このダイアログでは、印刷内容の定義、印刷プレビューの表示、印刷設定の編集を行えます。

  • OutjobファイルからPrintダイアログを開いた場合、プレビューは自動生成されません。F5キーを押すか、プレビュー領域の上部または内部にあるRefresh (F5)リンクをクリックして、プレビューを生成してください。
  • 未実装部品の銅箔形状とソルダーマスクは、バリアントでNot Fittedに設定されていても、PCBの印刷出力に表示されます。この機能は、Advanced SettingsダイアログでPCB.PrintNotFittedComponentsオプションが有効になっている場合に使用できます。

Printダイアログのオプションとコントロールは、次の3つのタブに配置されています。

  • Generalタブには、プリンターとページを設定するためのオプションがあります。
  • Pagesタブには、表示オプションとレイヤー設定を管理するためのオプションがあり、ページの追加や削除も行えます。
  • Advancedタブには、デジグネーターの設定オプションに加え、フォントと色のオプションがあります。

ダイアログ右側のプレビュー領域には、設定の変更が反映されます。設定を変更した場合は、更新(F5)が必要です。

印刷出力の一般設定

印刷出力の基本設定は、PrintダイアログのGeneralタブで行います。

このタブには、次の設定があります。

  • プリンターとプリセットの設定(OutJobファイルからPrintダイアログを開いた場合、プリンター設定はOutJobファイル自体で定義されるため、Printerフィールドは設定できません)。
  • 印刷出力に使用する色設定(グレースケール、モノクロ、カラー)、用紙サイズ、用紙の向きなどのページ設定。
  • 倍率と位置の設定。
  • PCBドキュメントの印刷領域(シート全体、または領域の対角にある2点の座標を入力するか、PCBドキュメント上で対話的に指定して定義する特定の領域)。

新しいページの追加

ダイアログのPagesタブにあるAdd Pageボタンをクリックすると、現在の構成に新しい印刷ページを追加できます。

印刷出力への新しいページの追加。
印刷出力への新しいページの追加。

ページは既存の印刷ページの下に追加され、デフォルトの名前としてNew PrintOutが付けられます。Move Page Up/Move Page Down(をクリックしてアクセス)を使用すると、選択したページをリスト内で上下に移動し、ページの印刷順序を変更できます。

ページの設定

ダイアログのPagesタブのページリストでページを選択すると、対応するPrintout Properties領域で、新しく追加した印刷ページの設定や既存のページ設定の編集を行えます。

ダイアログのPrintout Properties領域で、選択したページを設定します。
ダイアログのPrintout Properties領域で、選択したページを設定します。

選択したページの設定には、次のオプションとコントロールを使用できます。

  • Edit コマンド(をクリックしてアクセス)を使用すると、ページの内容や目的をすぐに識別できる、わかりやすい名前に変更できます。
  • ページ名の下にあるオプションを有効にすると、対応する印刷出力に含める部品(表面実装部品を表示するかどうかなど)を制御できます。また、レイヤーのミラー表示などの追加の制御も行えます。
  • Pad Display Options領域には、印刷出力でのパッドの表示、つまりパッド番号と関連ネットを表示するかどうかを制御するオプションがあります。
  • Pad Font Sizeオプションでは、パッド番号とネットテキストに使用するフォントのサイズを指定できます。

ページのレイヤー管理

ページ設定の中核となるのは、Printダイアログのレイヤー管理領域です。この領域には、ページのレイヤーセットの定義、ページを構成するレイヤーの順序変更、各レイヤーの設定に必要なコントロールが用意されています。この領域にアクセスするには、ダイアログのPagesタブのリストでページを選択してEdit Layerボタンをクリックするか、リスト内のページを直接ダブルクリックします。

Printダイアログの該当する領域にアクセスして、選択したページのレイヤーを設定します。
Printダイアログの該当する領域にアクセスして、選択したページのレイヤーを設定します。

印刷するレイヤーのチェックボックスをオンにします。カラースウォッチを使用して、そのレイヤーに使用する色を指定します。
 

レイヤーの設定

印刷ページのレイヤーセット内のレイヤーは、レイヤーリストで選択すると、対応するSettings領域で設定できます。

選択したレイヤーをSettings領域で設定します。
選択したレイヤーをSettings領域で設定します。

選択したレイヤーの設定には、次のオプションとコントロールを使用できます。

  • First Drill Layer – ドロップダウンを使用して、必要なドリルペアの開始レイヤーを指定します。ドロップダウンには、基板のレイヤースタックで定義されている、使用可能なすべての信号レイヤーと内部プレーンレイヤーが表示されます。
  • Last Drill Layer – ドロップダウンを使用して、必要なドリルペアの終了レイヤーを指定します。ドロップダウンには、基板のレイヤースタックで定義されている、使用可能なすべての信号レイヤーと内部プレーンレイヤーが表示されます。
  • Configure Drill Symbols – クリックするとDrill Symbolダイアログが開き、各ドリル径に記号や文字を割り当てることができます。
  • Free Primitives – レイヤー上のフリープリミティブを印刷出力にどのように表示するかを選択します。
  • Component Primitives – レイヤー上のコンポーネントプリミティブを印刷出力にどのように表示するかを選択します。
  • Other – レイヤー上のその他のオブジェクトを印刷出力にどのように表示するかを選択します。

例として、次のレイヤーを含む実装図を考えてみます。

  • コンポーネントオーバーレイ
  • トップレイヤー(表面実装パッド用)
  • マルチレイヤー(スルーホールパッド用)

トップレイヤーでは、表面実装パッドが表示されるようにコンポーネントプリミティブを表示し、配線が表示されないようにフリープリミティブを非表示に設定します。同様に、マルチレイヤーでも、スルーホールコンポーネントのパッドが表示されるようにコンポーネントプリミティブを表示し、ビアが表示されないようにフリープリミティブを非表示に設定します。

印刷出力の詳細設定

印刷出力の詳細設定は、PrintダイアログのAdvancedタブで行います。

印刷出力の詳細設定は、PrintダイアログのAdvancedタブで行います。
印刷出力の詳細設定は、PrintダイアログのAdvancedタブで行います。

このタブには、次の設定が含まれます。

  • Designator Print Settings - 印刷出力に含めるデジグネーター情報の種類を選択します。
  • Print Keepout Objectsオプションを使用すると、印刷ドキュメントにキープアウト設計オブジェクトを含めるかどうかを完全に制御できます。
  • フォントの置換 – PCBエディターで使用される3つの標準フォント(Default、Serif、SansSerif)はそれぞれ、印刷出力の生成時に別のWindowsフォントに置き換えることができます。Replace Stroke fonts by TT fonts領域のオプションを使用して、フォントの置換を有効にし、フォントを指定します。
  • 色の設定 – Color Settings領域のコントロールを使用して、現在の印刷出力で使用する色の全体設定を定義します。レイヤーの色の代わりにネットのオーバーライド色を使用するオプション(Use Net override colorオプション)や、PCBエディターでPCB設計に設定されている色を適用するオプション(Retrieve Layer Colors from PCBボタン)があります。また、現在の色設定をデフォルトに設定するコントロールと、現在の設定をデフォルトにリセットするコントロールも用意されています。

PCBの3D印刷出力の準備

PCB 3D Print Settingsダイアログでは、ジョブ出力ファイルに含めるPCBの3D印刷出力を選択または作成できます。どの印刷出力も複数のインスタンスを作成できます(OutJobのOutput Containers領域にあるAdd New Documentation Outputコントロールを使用します)。これは、必要に応じて基板をさまざまな視点から印刷できるため、3Dでは特に便利です。

PCB 3D Print Settingsダイアログ
PCB 3D Print Settingsダイアログ

ダイアログは、次の4つの領域に分かれています。

  • Render Resolution – 印刷する3Dモデルの「画像」の品質に関するオプションが含まれます。選択可能な解像度は、プリンターに依存しません。
  • View to Print – 基板を真上または真下から見た、カメラの視線が基板に対して垂直になるビュー、またはCustomビューを選択できます。
  • View Configuration – 表面の色、表示/非表示、不透明度、基板の厚さに関する現在のビュー設定を適用できます。
  • Preview – 実際に印刷される内容を表示します。

カスタム3D印刷出力の作成

基板のカスタムビューでは、任意の角度への回転やズームに加え、表面の色、表示/非表示、不透明度、基板の厚さなどを設定できます。これらのオプションを使用することで、設計の特定の領域を強調する詳細なビューや、視覚効果を加えたビューを生成できます。

基板のカスタム3Dビューを印刷出力として作成するには、次の手順を実行します。

  1. PCBエディターウィンドウに移動し、3Dモードに切り替えます(ショートカット:3)。
  2. 3Dビューのコントロールを使用して、目的の視点に調整します。
  3. ジョブ出力ファイルに戻り、PCB 3D Print行の任意の場所をダブルクリックするか、右クリックしてショートカットメニューからConfigureを選択し、PCB 3D Print Settingsダイアログを開きます。
  4. Customオプションをクリックしてから、Take Current Camera Positionボタンを押します。Previewペインが新しい視点に更新されます。
  5. OKをクリックして、現在のPCB 3D印刷出力にカスタム設定を適用します。

表面の色などのカスタム設定を適用するには、次の手順を実行します。

  1. PCBエディターウィンドウに移動し、View Configurationパネルを開きます(メインメニューからView » Panels » View Configurationを選択するか、メインエディターの右下にあるPanelsボタンをクリックしてView Configurationを選択するか、Lショートカットを使用します)。
  2. 必要なオプションを設定します。PCB 3D印刷出力に適用するために、オプションを保存する必要はありません。
  3. ジョブ出力ファイルに戻ってPCB 3D Print Settingsダイアログを開き、Customオプションを有効にしてからTake Current View Configurationボタンを押します。Previewペインが新しいビュー設定で更新されます。ビュー設定を適用すると、すべてのView to Printオプションに適用されます。
  4. OKをクリックして、現在のPCB 3D印刷出力にビュー設定を適用します。
  5. 新しい3D印刷出力を保持するには、OutJobファイルを保存します。

Draftsmanの印刷出力の準備

Draftsmanの印刷出力をアクティブなOutput Jobファイルに追加するには、ファイルのDocumentation Outputs領域にある[Add New Documentation Output]コントロールのDraftsmanメニュー、またはメインメニューのEdit » Add Documentation Outputs » Draftsmanサブメニューからオプションを選択します。

目的の出力を右クリックしてPage Setupを選択すると、PCBDrawing Propertiesダイアログが開き、用紙、倍率、色の設定など、印刷出力を構成できます。

File » Printメニューコマンドを使用してDraftsmanから直接出力を生成する場合は、Printダイアログで出力を設定します。

Smart PDF ウィザードによる印刷資料の準備

Smart PDF Wizard は、選択したドキュメント、または回路図、PCB、部品表を含むプロジェクト全体を、単一の PDF として生成します。設計内の各ネットと各コンポーネントに対して、PDF ブックマークが作成されます。Smart PDF の設定を OutJob ファイルに保存すれば、ワンクリックで PDF を再生成できます。

Smart PDF Wizard
Smart PDF Wizard

Smart PDF Wizard は、メインメニューから File » Smart PDF を選択すると起動します。

コマンドを実行すると、Smart PDF Wizard が表示されます。ウィザードの各ページを順に操作し、必要な情報をまとめて指定することで、要件に応じて設計を単一の PDF ドキュメントに効率よくエクスポートできます。 ウィザードは、次の機能に対応しています。

  • アクティブなドキュメント、またはプロジェクト全体の任意のドキュメントやすべてのドキュメント(回路図、PCB、部品表を含む)のドキュメント化。
  • PCB ドキュメントをエクスポートする際の印刷設定。
  • ネット情報(ピン、ネットラベル、ポートのブックマークとして追加)、コンポーネントパラメーター、コンポーネントとネットのグローバルブックマークなどの追加情報の付加。
  • 回路図と PCB の内容の色設定(カラー、グレースケール、モノクロ)。
  • 回路図シートに含める、または除外する特定の項目(No ERC マーカー、パラメーターセット、プローブ、ブランケット、注記)の管理。
  • dots per inch(dpi)による印刷品質の指定。
  • 論理設計と物理設計のどちらをエクスポートするかの選択。物理設計の場合は、使用する設計バリアントと、各種ネット識別子に展開された物理名を使用するかどうかを指定できます。
  • 出力ジョブ設定ファイル(*.OutJob)への設定の保存。これにより、毎回ウィザードの手順を実行することなく、同じ設定で同じジョブを繰り返しパブリッシュできます。

ウィザードの各ページを必要に応じて設定したら、Finish をクリックして PDF を生成します。生成後に PDF を開くオプションを選択した場合は、PC にインストールされている既定の Acrobat Reader で表示されます。生成された PDF では、ドキュメントが回路図、PCB、BOM の種類別にグループ化されます。

  • 各回路図には、設定に基づいたブックマークが用意され、ドキュメントだけでなく、そのドキュメント上の個々のコンポーネントやネットも参照できます。元の回路図が階層構造になっている場合、その階層が PDF ブックマークにも反映されます。最上位シートが上位レベルに表示され、すべての下位シートがサブブックマークとして表示されます。エクスポート時に Use Physical Structure オプションを有効にした場合、生成される PDF ドキュメントには、マルチチャネル設計の各チャネルに対応する個別のシートが含まれます。
  • PCB ドキュメントでは、エクスポートされた各印刷出力に対してブックマークが用意されます。
  • 部品表では、各コンポーネントを参照できるようにブックマークが用意されます。

追加ブックマーク設定でピン、ネットラベル、ポートのネット情報を生成するように設定した場合、回路図または PCB(ピンのみ)を参照する際に、その情報を確認できます。

ブックマークをクリックすると、そのオブジェクトが存在するドキュメント領域にズームします。適用されるズーム倍率は、ウィザードで設定したズームコントロールのスライダーバーによって決まります。可能な場合、オブジェクトは PDF ビューアーのメイン表示ウィンドウの中央に配置されます。コンポーネント、ピン、ポート、ネットラベルを参照する際には、見つけやすいようにハイライト表示されます。

  • Smart PDF ウィザードで PDF 形式にエクスポートできるのは、回路図、PCB、BOM のドキュメントのみです。
  • ネット情報を生成するオプションを有効にしなかった場合、生成された PDF で利用できるのはコンポーネント情報のみです。
  • ウィザード内で指定したエクスポートオプションは、設計プロジェクトとともに保存されます。
  • 出力ジョブファイルから PDF 出力を生成する場合も、Smart PDF ウィザードを使用して PDF を直接生成する場合と同じ Smart PDF ジェネレーターが使用されます。
  • 生成された OutJob ドキュメントから、出力設定を再構成できます。たとえば、別のテンプレートを使用するように BOM を再設定し、[Publish to PDF]コマンドで再度パブリッシュできます。

OutputJobエディター

Smart PDFの設定は、出力ジョブドキュメントに保存できます。このドキュメントは、OutputJobエディターで変更します。アクティブなドキュメントが *.OutJob ファイルの場合、このエディターが有効になります。

生成されるPDFの用紙サイズ

PDFジェネレーターで使用する用紙サイズは、コンピューターの現在のWindows既定プリンターから「取得」されるものではありません。PDF生成で使用できる用紙サイズは固定されており、既定プリンターで使用できる用紙サイズとは無関係です。既定に設定したプリンターの種類にかかわらず、この独立性は維持されます。つまり、出力ジョブファイルを介してPDFを生成する際にA3サイズを選択した場合、既定プリンターを廊下にある小型のA4インクジェットプリンターに変更しても、用紙サイズはA3のままです。PDFプリンターでは、次の固定された用紙サイズを使用できます。

  • A0
  • A1
  • A2
  • A3
  • A4
  • A5
  • A6
  • A
  • B
  • C
  • D
  • E
  • リーガル
  • レター
  • タブロイド

システムのプリンター設定

PDF形式で生成する出力には、カスタムページサイズも定義できます。カスタムページサイズは、Preferences ダイアログの システム - プリンター設定 ページで定義します。Preferences ダイアログの Add ボタンに付随するドロップダウンメニューには、次のような定義済みのカスタムサイズが用意されています。

  • ARCH A
  • ARCH B
  • ARCH C
  • ARCH D
  • ARCH E
  • ARCH E1
  • C5封筒(162 x 229 mm)
  • DL封筒(110 x 220 mm)
  • フォリオ(8.5 x 13インチ)
  • JIS B1
  • JIS B2
  • JIS B3
  • JIS B4
  • JIS B5
  • レジャー(17 x 11インチ)
  • モナーク封筒(3.87 x 7.5インチ)
  • No.10封筒(4.125 x 9.5インチ)
  • ノート(7.5 x 10インチ)
  • ステートメント(5.5 x 8.5インチ)

項目を選択すると、そのサイズが一覧に追加されます。別のサイズが必要な場合は、定義済みのサイズを追加し、一覧でその項目を選択してから Edit Page ボタンをクリックします。ダイアログが表示され、次の項目を指定できます。

  • カスタムページサイズの Title 。わかりやすいものにし、参照しやすいように幅と高さ(単位も)を含めるとよいでしょう。
  • ページの Width と Height。
  • 測定単位(mmまたはインチ)。

定義したカスタムページサイズは、PDFにエクスポートする前にページのプロパティを設定する際、Size フィールドのメニューに表示されます。

出力先でサポートされていない用紙サイズの表示

対象の出力ジェネレーターの出力先をPDF出力コンテナーから物理プリンター(ハードコピー)に変更すると、該当するプロパティダイアログ(右クリックして Page Setup)でジェネレーターに設定した用紙サイズが、出力先メディアでサポートされていない場合があります。この場合、ジェネレーターからメディアへの接続線が赤色になります。

この状態では、コンテンツの生成(PDF出力コンテナー)やプレビュー/印刷(ハードコピー)はできません。対象の出力を正常に生成するには、出力ジェネレーターの用紙サイズを変更して接続線を緑色の状態に戻すか、選択した用紙サイズをサポートする出力先メディアに変更してください。
用紙サイズの不一致があり、設定済みの出力ジェネレーターの用紙サイズを変更する場合は、Page Setupジェネレーターの コマンドを実行すると、情報ダイアログが表示されます。このダイアログでは、問題が発生したことと、用紙サイズがデフォルトに戻されたことが通知されます。つまり、設定ダイアログの用紙サイズのドロップダウンリストが、標準でサポートされている用紙サイズ(PDF Output Container)、または出力先プリンターでサポートされている用紙サイズ(Hard Copy)で更新されます。

生成されたPDFの閲覧

生成されたPDFでは、ドキュメントが回路図、PCB、BOMの種類別にグループ化されます。各回路図には設定に応じたブックマークが作成され、ドキュメントだけでなく、そのドキュメント上の個々のコンポーネントやネットも参照できます。

元の回路図が階層構造になっている場合、その階層がPDFのブックマークにも反映され、最上位シートが1つの階層に表示され、その下位シートがすべてサブブックマークとして表示されます。エクスポート時にUse Physical Structureオプションを有効にした場合、生成されるPDFドキュメントには、マルチチャネル設計の各チャネルに対応する個別のシートが含まれます。

PCBドキュメントでは、エクスポートされた各印刷出力にブックマークが作成されます。

部品表では、各コンポーネントを参照できるようにブックマークが作成されます。

ウィザードのAdditional PDF Settingsページで追加のブックマークを有効にし、ピン、ネットラベル、ポートのネット情報を生成した場合、回路図またはPCB(ピンのみ)を閲覧するときにこれらを確認できます。

ブックマークをクリックすると、そのオブジェクトが存在するドキュメント内の領域が拡大表示されます。適用されるズーム倍率は、Additional PDF Settingsページのズームコントロールスライダーの設定によって決まります。可能な場合、オブジェクトはPDFビューアーのメイン表示ウィンドウの中央に表示されます。コンポーネント、ピン、ポート、ネットラベルを使って参照する際は、見つけやすいようにハイライト表示されます。

ネット情報を生成するオプションを有効にしなかった場合、生成されたPDFで参照できるのはコンポーネント情報のみです。

PDF出力内のコンポーネントパラメーター

Altium Designerでは、生成されるPDF出力にコンポーネントパラメーターが含まれます。生成後、PDFのシート上にあるコンポーネントをクリックすると、便利なポップアップでそのパラメーターを確認できます。この方法でコンポーネントパラメーターを表示させたくない場合は、 Additional PDF SettingsページのAdditional Information領域にあるInclude Component Parametersオプションを無効にします(チェックを外します)。

この機能は、単一の回路図シートのPDFを生成する場合でも、プロジェクト全体のPDFを生成する場合でも利用できます。

コンポーネントに、値がhttp://<siteaddress>形式のWebページのURLになっているパラメーターが含まれる場合、パラメーターのポップアップでは、その項目がクリック可能なリンクになります。クリックすると、外部のWebブラウザーでリンク先のURLにアクセスできます。

「http://"」というプレフィックスが必要です。www.altium.comやlive.altium.comなどの省略形式のURLはサポートされていません。

注記

該当するエディターからFile » Printメニューコマンドを使用して印刷ベースの出力を直接生成する場合、この機能の設定は、OutJobファイルで定義された設定とは別に行います。この場合、「Project Options」ダイアログの「Default Prints」タブ(Project » Project Options)を使用して、生成可能な各印刷関連出力のデフォルトの印刷設定とページレイアウトを設定します。

Project OptionsダイアログのDefault Printsタブにアクセスするには、「Advanced Settings」ダイアログで、UI.ProjectOptions.DefaultPrintsのValueフィールドを有効にする必要があります。

Project OptionsダイアログのDefault Printsタブ
Project OptionsダイアログのDefault Printsタブ

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ご利用可能な機能は、お使いのAltiumソリューション(Altium Develop、Altium Agile Teams、Altium Agile Enterprise、または有効な契約期間中のAltium Designer)によって異なります。

実際にお使いのソフトウェアに文書化されている機能が表示されない場合は、詳細についてAltium Sales までお問い合わせください。

従来のドキュメント

Altium Designer のドキュメントは、バージョンごとに掲載されなくなりました。Altium Designer の旧バージョンのドキュメントは、Other Installers ページの Legacy Documentation の項目をご覧ください。

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