インタラクティブなプロセスワークフロー
コラボレーションとは人と人とのやり取りそのものであり、単一のソフトウェア機能やインターフェースとして単純に定義してパッケージ化できるものではありません。コラボレーションが多層的かつ多様な形で行われることを踏まえ、Altium は設計者が共同作業できるよう、高度なプロジェクト共有、 設計コメント 、ECAD-MCAD CoDesign など、数多くの機能を提供しています。
Altium Designer の主要なコラボレーション機能の1つは、設定可能な Process Definitions に基づく、形式化されたワークフローをサポートしている点です。 Workspace には、設計レビューやプロジェクト作成などのタスクに対して、イベント手順(プロセスワークフロー)の定義済みシーケンスを提供する、事前設定済みの Process Definition が多数含まれています。
Process Definition は Workspace で管理・編集・作成され、そのワークフローは Workspace と Altium Designer の両方から呼び出せます。Process Workflow は Process Form とフローダイアグラムを通じてユーザーとやり取りし、これらはいずれも Workspace で設定(または作成)されます。
ワークフローダイアグラムと、それに関連付けられたフォームでは、次の内容を取り込めます。
- 関与する人物(例:管理者、設計エンジニア、ライブラリアングループのメンバーなど)
- 実行すべきアクションと、その順序
- 提供が必要なデータ(名前、説明、添付ファイルなど)
- 判断ポイント(例:承認、割り当てなど)
Altium Designer では、Project Activities テーマに含まれる、アクティブ化された設計レビューおよび公開の Process Definition に、Projects パネル内のプロジェクトエントリを右クリックしたコンテキストメニューの Project Activities サブメニュー、またはメインの Project » Project Activities メニューからアクセスできます。
コマンドを起動した後の動作は、プロジェクトアクティビティの種類によって異なります。
- Design Review - 初期ダイアログが開きます。このダイアログを使用して、(プロセスで定義された)初期要件を指定し、プロセス(設計レビュー)を開始します。詳細は Performing Design Reviews ページを参照してください。
- Publish to PLM - 初期 Publish_to_PLM ダイアログが開きます。ここで、PLM インスタンスへ公開するプロジェクトを選択し、プロセスを開始します。詳細は Publishing to a PLM ページを参照してください。
タスク
ユーザーは Tasks を扱うことでプロセスワークフローとやり取りします。Altium Designer では、この操作は Tasklist パネルを通じて行います。
設計者が Tasklists パネル内のアクティブなタスク項目をクリックすると、タスクダイアログが開きます。ここから、そのタスクに定義されたフォームと、インタラクションダイアグラムの画像(Diagram タブ内)にアクセスでき、プロセスの中でこのタスクがどこに位置するかを確認できます。必須フィールドと任意フィールドの区別を含むフォームを用いて、設計者はそのタスクに対する自分の作業を完了します。
設計者がタスクの起案者である場合、Tasklist パネルには、起案した Activities の詳細も表示されます。
Tasklist パネル
Tasklist パネルには、割り当てられたすべてのプロセスワークフローのタスクとアクティビティが表示されます。なお、このパネルに表示されるのは、現在 Workspace に接続しているユーザーに割り当てられたタスクとアクティビティのみです。このページの情報はすべて、接続中のユーザーに関するものです。

Tasklist パネルには、現在接続しているユーザーに割り当てられたすべてのタスクとアクティビティが一覧表示されます。
Tasks 領域
パネル上部の領域には、このユーザーに割り当てられたすべてのプロセスワークフロー Tasks が表示されます。
アイコンが付いているものは、まだユーザーに割り当てられていません。設計レビューや新規部品リクエストなどのプロセスワークフローが作成され、そのワークフロー内の未完了タスクが現在のユーザーに割り当てられている場合、タスクがパネルに表示されます。
一覧内のタスクを1回クリックすると、そのタスク用に作成された Form が開きます。利用可能な場合、Diagram タブには、次の Activities セクション に示すような Process Workflow のグラフィック表示が含まれます。以下は、現在のユーザーに割り当てられた Ad Hoc Review ワークフローのフィードバックタスクの例です。
Ad Hoc Review のプロセスワークフローによって作成された、レビュー・フィードバックタスク用の User Form。
上記の例のタスクでは、割り当てられたユーザー(Bruce)がレビューを完了し、必要に応じてコメントや添付ファイルを追加したら、Vote ドロップダウンから適切なオプションを選択し、Submit ボタンをクリックします。これが完了すると、そのタスクは自動的に Tasklist から削除されます。
– クリックして、現在表示するタスクの種類(All Tasks または Project)を設定し、現在のプロジェクトに該当するものだけに絞り込めます。
Activities 領域
パネルの Activities 領域には、現在のユーザーが起案したアクティビティ(ワークフロー)が一覧表示されます。これは、現在のユーザーがそのワークフローの一部としてタスクを完了する必要があることを意味するものではなく、このユーザーが作成したワークフローを示すだけです。
アクティビティをクリックすると、そのアクティビティに関する情報ダイアログが開きます。ダイアログには、ワークフロー Diagram と、タスクに関連付けられた Data を表示するタブが含まれます。ダイアグラムには、プロセスワークフローが現在どのタスクまで進んでいるかを示す青いアイコンが表示されます。アイコンにカーソルを合わせると、そのタスクがどの設計者(複数可)を待っているかが表示されます。
サインイン中のユーザーが起動したワークフローのダイアグラム。青いアイコンは、プロセスワークフローが現在どのタスクまで進んでいるか、および誰を待っているかを示します。
– クリックして、現在表示するアクティビティ(ワークフロー)の種類を設定します。選択肢には、Project Activity(設計レビューなど)や Part Requests などが含まれます(これらに限定されません)。Show closed オプションが有効な場合、クローズ(完了)したワークフローアクティビティのみが一覧表示されます。
– クリックして、パネルの Activities リストを更新(リフレッシュ)します。

