Altium Designer の新機能

このページでは、Altium Designer 24 の初期バージョンに含まれる改善点と、その後の更新で追加した改善点について説明します。様々な改善を提供することに加えて、各更新には、AltiumLive コミュニティの BugCrunch システムを通じてお客様から寄せられたフィードバックに基づいて、ソフトウェア全体に多数の修正と拡張機能を導入し、設計者が最先端の電子技術を作成し続けるのに役立ちます。
現在のバージョンを使用し続けるか、現在のバージョンを更新、または現在のバージョンと一緒に Altium Designer 24 をインストールして最新の機能を利用するか選択できます。現在のバージョンは、ソフトウェア内の Extensions and Updates 画面 で更新できます。現在のバージョンと一緒に AltiumDesigner 24 をインストールする場合は、Altium Downloads ページ からインストーラーをダウンロードし、インストーラーの Installation Mode ページで New Installation を選択します。

無償評価版!

まだ、Altium Designer を所有されていない場合、Altium Designer を試してみてはいかがですか? 簡単なフォームを入力して、製品版と同等の機能で 15 日限定の Altium Designer の評価版をお試し頂けます。技術的な制限無く、Altium Designer を自由に評価できます。以下のリンクをクリックしてフォームを入力してください。そして、より多くの技術者や設計者が他の製品より Altium を選択する理由をご自身でお確かめください!

Altium Designer 無償評価版

Altium Designer 24.4

リリース日: 2024年4月16日 – バージョン 24.4.1 (build 13)

Altium Designer 24.4.1 のリリースノート

回路図の改善

Alternate Mode でのマルチパート コンポーネントの使用

このバージョンでは、定義された Normal や Alternate Mode を通じて単一コンポーネントのみを使用して、マルチパート コンポーネントを単一のシンボル (全てのサブパート)、または複数のシンボル (個々のサブパートごとに 1 つ) として表示するための機能を対応しました。

デュアル オペアンプ コンポーネントの回路図シンボルの例。normal mode では、コンポーネントは 2 つのシンボルで表示されます。alternate mode では、コンポーネントは単一のシンボルとして表示されます。
デュアル オペアンプ コンポーネントの回路図シンボルの例。normal mode では、コンポーネントは 2 つのシンボルで表示されます。alternate mode では、コンポーネントは単一のシンボルとして表示されます。

コンポーネントにプリミティブの無いサブパートがある場合、回路図上にこれらのサブパートを配置しなくても、design validation の実行時に Unused sub-part in component の違反は起こらなくなりました (プリミティブのないパートは、SCH Library パネルに表示されるシンボルパートのリストのプリミティブを持つ全てのパートにリスト表示されます)。

詳細については、Creating a Schematic Symbol のページをご参照ください。

PCB デザインの改善

コンポーネント 'Push' と 'Avoid' の選択ボックス

コンポーネントを Push、または Avoid Obstacles モードで移動する時、コンポーネント選択境界ボックスのユーザ定義ジオメトリ (PCB.ComponentSelection advanced setting に従います - 詳細を見る) が表示されるようになりました。

詳細については、Advanced Placement Tools のページをご参照ください。

Polygon Pour Properties 'Obey Rules' オプションを追加

配置されたソリッド ポリゴンでは、プロパティの一部として新しい Obey Rules オプションが利用可能になり、これは特定の幅未満のネックを削除する時に使用されます。新しいポリゴンに対してデフォルトで有効になっており、該当する最小幅制約から値を取得します。

ポリゴンの Obey Rules オプションが無効になっている場合、許可されるネックの最小幅は Remove Necks Less Than 欄によって決まります。この例では、この値は 0.12mm であり、約 0.14 mm のネックは許容されます。
 

Obey Rules オプションが有効な場合、許可されるネックの最小幅は、該当する Width 制約の最小幅値によって決まります。この例では、この値は 0.15mm であり、この値未満のネックは削除されます。

詳細については、Polygons on Signal Layers のページをご参照ください。

制約マネージャの改善

ディレクティブによる同期状態の表示を追加

このバージョンでは、制約マネージャ の制約と、回路図に配置されたディレクティブで定義された同等の制約間の同期状態のインジケーターを追加しました。

  • 回路図内のオブジェクトにパラメータセット、または差動ペア ディレクティブが配置されており、このディレクティブに 制約マネージャ で同じオブジェクトに対して定義された値と異なる制約値がある場合、これらの値は、回路図から 制約マネージャ へアクセスした時、制約マネージャーの Physical、または Electrical ビュー内の対応するセルの左側にオレンジ色のバーでマークされます(例えば、)。
  • 制約の値が 制約マネージャ とディレクティブ間で同期している場合、表示は緑色のバーに変わります (例えば、)。

オブジェクトに既存の制約が無い場合は、ビューの右クリックメニューから Import from Directives コマンドを使用して、ディレクティブから 制約マネージャ へデータをインポートできます。ディレクティブと同期している制約値が、Import from Directives コマンドを使用した後に 制約マネージャ で編集された場合、その後、Import from Directives コマンドを再度、使用しても同期されないことに注意してください。

ディレクティブから 制約マネージャ へデータをインポートし、制約マネージャ で変更を保存してデータを同期すると、新しいネットクラス、差動ペアクラス、コンポーネントクラス、ルールを追加したり、既存のネットクラス、コンポーネントクラス、ルールを編集/削除するためのコントロールが、対応するディレクティブの Properties パネルでグレー表示になることに注意してください。

Net A00 には Parameter Set ディレクティブが配置されており、このディレクティブには Width 制約が割り当てられています。

 

制約マネージャ の Physical ビューでは、ネット A00 の width 制約に関連するセルには、これらの値がディレクティブと同期していないことを示すオレンジ色のバーが表示されます。

 

Import from Directives コマンドを使用すると、ディレクティブのデータが 制約マネージャ へインポートされ、セルにはこれらの値がディレクティブと同期していることを示す緑色のバーが表示されます。

 

ディレクティブのプロパティでは、クラスとルールを追加、編集、削除するコントロールがグレー表示になっていることに注意してください。

詳細については、Defining Design Requirements Using the Constraint Manager のページをご参照ください。

Width/Gap 値の反映

制約マネージャ の Physical ビューから、単一のネット、または xNet (Min Width、または Preferred Width)、差動ペア (Min WidthPreferred Width、または Preferred Diff Pair Gap)、またはネット/xNet/差動ペアクラスは、以下の制約領域の対応する width (Min Width/Preferred Width/Max Width)、またはgap (Min Gap/Preferred Gap/Max Gap) 欄へ反映されます。オブジェクトに特定のルールが定義されていない場合にのみ、入力された値が他の欄へ反映されることに注意してください。 

Net A00 には現在、width 制約が割り当てられていません (つまり、これらの制約は All Nets ネットクラスから継承されています)。

 

ネットの width 制約 (この例では Min Width 制約) の値を入力した後... 

 

...値は width 制約の他の欄 (Preferred Width と Max Width) へ反映されます。

 

詳細については、Defining Design Requirements Using the Constraint Manager のページをご参照ください。

Draftsman の改善

BOM Table に Not Fitted コンポーネントのみを表示

PCB デザインプロジェクト (*.PCBDwf) 用に作成された製造図へ BOM table を配置できるようになり、現在、選択されている design variant Not Fitted のコンポーネントのみが表示されます。これを行うには、選択した BOM table の Properties パネルの Show Components ドロップダウンから Not Fitted オプションを選択します。

ドロップダウンから Replaced オプションを選択して、alternate parts が選択されているコンポーネント、または現在のバリアントで様々なパラメータ値を持つコンポーネントのみを表示することもできます。

現在、Show Components FittedNot FittedReplaced オプションが選択されている BOM table は、View ModeBaseFlat オプション (Consolidated でない) で働きます。
詳細については、Bill Of Materials のページをご参照ください。

データ管理の改善

SiliconExpert YTEOL パラメータの実際の値を表示

SiliconExpert が提供する YTEOL パラメータ (5 年以上の値) が部品に含まれている場合、部品の概要データが表示される全ての場所に 5+ years エントリではなく、このパラメータの実際の値が表示されるようになりました (例えば、Manufacturer Part Search、または Components パネル内の Details ペインのヘッダ、または part choices)。

詳細については、Pulling Part Data from SiliconExpert のページをご参照ください。

SiliconExpert コンプライアンス データシートへの参照

ActiveBOM (*.BomDoc)、Manufacturer Part Search パネルComponents パネル、Explorer パネル、また出力ジョブから BOM 出力 (PDF、または Excel 形式で) を生成する時等、SiliconExpert データを使用できる様々な場所へ、SiliconExpert コンプライアンス データシートへの参照を対応しました。

ActiveBOM ドキュメントからコンプライアンス データシートにアクセスする例。
ActiveBOM ドキュメントからコンプライアンス データシートにアクセスする例。

Manufacturer Part Search パネルからコンプライアンス データシートにアクセスする例。
Manufacturer Part Search パネルからコンプライアンス データシートにアクセスする例。

詳細については、Pulling Part Data from SiliconExpert のページをご参照ください。

Workspace コンテンツのアイテム名を表示

直接、編集できる Workspace コンテンツタイプの場合、Item-Revision ID ではなく、作成、複製、または編集中のアイテムの名称が Projects パネルとドキュメントタブに表示されるようになりました。

Workspace のコンテンツ (回路図スニペット、管理された回路図シート、コンポーネント テンプレート、Draftsman シート テンプレート、レイヤ構成) を編集し、Projects パネルとドキュメントタブに項目名が表示された例。
Workspace のコンテンツ (回路図スニペット、管理された回路図シート、コンポーネント テンプレート、Draftsman シート テンプレート、レイヤ構成) を編集し、Projects パネルとドキュメントタブに項目名が表示された例。

詳細については、Creating & Editing Content のページをご参照ください。

最新の MS Access データベース ファイル形式の対応

データベースから Workspace へのコンポーネントの同期 (*.CmpSync)、および部品サプライヤーの同期 (*.PrtSync) を使用する時、最新の MS Access データベース形式 (*.accdb) のファイルをデータソースとして使用できるようになりました。

Altium Designer 24.4 で完全に公開された機能

以下の機能は、このバージョンで正式に公開されました:

Altium Designer 24.3

リリース日: 2024年3月19日 – バージョン 24.3.1 (build 35)

Altium Designer 24.3.1 のリリースノート

Altium Designer 24.2

リリース日: 2024年2月15日 – バージョン 24.2.2 (build 26)

Altium Designer 24.2.2 のリリースノート

Altium Designer 24.1

リリース日: 2024年1月16日 – バージョン 24.1.2 (build 44)

Altium Designer のリリースノート

Altium Designer 24.0

リリース日: 2023年12月13日 – バージョン 24.0.1 (build 36) 

Altium Designer バージョン 24.0.1 のリリースノート

 

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注記

利用できる機能は、Altium製品のアクセスレベルによって異なります。ご使用のソフトウェアの機能が見つからない場合は、Altium営業担当者にお問い合わせください

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