コンポーネントデータベースとワークスペースデータの同期
概略
- データベースライブラリ、データベース、スプレッドシート、CSVファイルを使用して同期設定を作成する方法を学びます。
- パラメーターと部品選択のマッピング方法、およびどのパラメーター変更でコンポーネントの新しいリビジョンを作成するかを制御する方法を確認します。
- 同期を手動で実行する方法や、Altium Designerクライアントとは独立して更新をスケジュールする方法を理解します。
マスターデータベースからコンポーネントパラメーターを取得するデータベースコンポーネントライブラリは、Altium 365 WorkspaceまたはEnterprise Server Workspaceに移行した後、そのデータベースと同期できます。
以下で説明するAltium DesignerのComponents Synchronization機能では、マスターデータベース内の選択したテーブルのデータを使用して、設定とマッピングが完了した同期プロファイルを作成します。このプロファイルは、必要に応じて実行することも、指定した時刻に実行することもできます。これにより、マスターデータベースのデータ更新が、接続されたWorkspace内の対応するコンポーネントパラメーターに反映されます。
この機能により、企業システムのデータベースでコンポーネントデータを一元管理している企業は、企業システム(PLM、PDM、ERPなど)、あるいは共有データベースやCSVファイルとの同期を維持しながら、Workspaceのメリットを活用できます。自動同期モードでは、Windowsのタスクスケジュールにより、Altium Designer設計クライアントとは独立して、データベースからWorkspaceへのデータ更新が実行されます。
データベースライブラリをWorkspaceにインポートする方法については、接続されたWorkspaceへの既存ライブラリのインポートを参照してください。
コンポーネント同期設定の作成
データベースとWorkspace間の同期は、Altium DesignerでComponents Synchronization Configurationドキュメント(*.CmpSync)を作成し、設定することで確立されます。Workspaceに接続した状態で、File » New » Components Synchronization Configurationメニューコマンドから新しいドキュメントを作成します。
ボタンを使用するか、適切なファイルをインターフェースのData Sources領域にドラッグ&ドロップして、目的のマスターデータソースを同期設定に追加します。この設定では、以下のコンポーネントパラメーターデータソースを使用できます。
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データベースライブラリファイル(
*.dBLib)– マスターデータベースソースにリンクします。 -
Accessデータベースファイル(
*.mdb、*.accdb) -
Excelスプレッドシート(
*.xlsx) -
CSVファイル(
*.csv) -
専用の接続文字列を介して接続する、サーバーベースのOLE DB互換インターフェース(PostgreSQLデータベースを含む)などのその他のデータソース。
以下の例では、Zenerダイオードコンポーネントのデータベースライブラリが設定に追加されています。このdBLibは、すでにWorkspaceに移行済みであることに注意してください。ライブラリのソースデータベース(Semi_8.mdb)にはDiodeGPテーブルとZenersテーブルが含まれており、後者のテーブルで同期が有効になっています。
Propertiesパネルで同期するデータテーブル(1つまたは複数)を選択します。選択したテーブルはパラメトリックデータソースとしてアクセスされ、Components Previewリストにデータが表示されます。システムはパラメーターデータからコンポーネントの種類(抵抗、コンデンサーなど)の特定を試み、そのComponent Typeと対応するComponent Templateを設定に適用します。必要に応じて、これらの設定を手動で選択することもできます。Data Sourcesの下にあるテーブルエントリを選択すると、Propertiesパネルに現在の設定が表示されます。
この例では、コンポーネントタイプ(Zeners)が特定され、そのコンポーネントテンプレートが適用されています。テンプレートにより、対象のWorkspaceフォルダー、コンポーネントの命名規則、適用されるライフサイクル定義が決まります。コンポーネントエントリとソースデータベースのエントリは、PropertiesパネルのKey Parameterエントリで指定された一意の識別子を使用して照合されます。この例ではPart Numberが使用されていますが、NameやDescriptionも同様に使用できます。
同期
同期の設定が完了したら、設定ドキュメントを保存し、
ボタンからデータベースとWorkspaceライブラリコンポーネントの同期を実行するか、スケジュール同期(
)を設定します。
以下の例では、ソース/マスターデータベース内の2つのコンポーネントエントリで、説明パラメーターが更新されています。これらの変更は、設定インターフェースの更新ボタン(
)をクリックすると確認できます。この操作は任意であり、更新データの同期には影響しません。
その後に同期を実行すると、現在のデータベースフィールドのデータに基づいて、Workspaceのコンポーネントパラメーターが更新されます。この変更は、ComponentsパネルとExplorerパネルで確認できます。それぞれ、F5キーまたは
ボタンを使用して表示を更新してください。
Explorerパネルで確認できるように、更新された2つのコンポーネントに新しいリビジョンが作成されています。マスターデータベースから更新された際に、新しいコンポーネントリビジョンを作成する対象となるパラメーターは、同期設定のParameter Mapping設定によって決まります。
パラメーターのマッピング
同期するパラメーターは、PropertiesパネルのParameter Mapping領域で設定できます。この領域には、同期先のWorkspaceパラメーターと同期元のデータベースパラメーター(フィールド)の対応関係がグリッド形式で表示されます。また、転送するパラメーターの型(テキストまたは単位対応)や、パラメーター更新時に新しいリビジョンを作成するかどうかも設定できます。
パラメーターのマッピングでは、表の各列はWorkspaceの同期先(Parameter)と同期元のマスターデータベースのフィールド(Column)を表します。これは、メイン設定インターフェースのComponents Reviewグリッドに表示される列データと同じです。パラメーターを同期対象から除外(スキップ)したり、利用可能な別のパラメーターに再マッピングしたりできます。パラメーター名の編集や、パラメーターセットの追加、編集、削除も可能です。基本コンポーネントパラメーター(ID, Name, Description)は再マッピングできますが、それ以外は読み取り専用です。
上の画像は、Propertiesパネルにおけるパラメーターマッピングの3つの状態を示しています。左はコンポーネントテンプレートを適用していない状態、中央はテンプレートを指定した結果、右はパラメーターマッピングとリビジョン管理の設定を変更した例です。
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左の画像:テンプレートを適用していないデフォルトの状態では、基本的にマスターデータベースとWorkspaceコンポーネントの間でパラメーターが1対1でマッピングされます。ここで
<Auto>に設定されているIDパラメーターは、WorkspaceのRevision IDパラメーターを必要に応じて自動作成することを表しています。これは、パネル内のAdvancedにある、現在のアイテムのRevision Naming Scheme設定に関連します。また、データベースのCommentフィールドは、WorkspaceのNameパラメーターに自動的にマッピングされます。 -
中央の画像:コンポーネントテンプレート(ここでは
Zeners)を適用すると、データベースのパラメーターフィールドは、対応するテンプレートパラメーターにマッピングされます。システムは、今回のPin CountからPins(テンプレートパラメーター)へのマッピングのように、一般的なパラメーターの対応関係を自動的に解釈します。テンプレートに定義されていないパラメーターは、1対1でマッピングされます。この例では、リストの末尾にある9つのパラメーターが該当します。 -
右の画像:列のモードを
<Skip>に設定することで、複数のデータベースパラメーターが同期設定から除外されています。PackageReferenceパラメーターは、マスターデータベースのFootprintフィールドにマッピングされています。パラメーターVZ(Max)、VZ(Min)、ZZ(Max)では、Revisionオプションのチェックが外されています。このため、マスターデータベースでこれらの値が変更されても、同期時に新しいWorkspaceリビジョンは作成されません。ただし、変更された値は通常どおりWorkspaceコンポーネントに反映されます。
パーツチョイスのマッピング
コンポーネント同期設定ドキュメントを使用して、 パーツチョイス情報を定義し、同期できます。同期するパラメーターは、 Properties パネルの Part Choices Mapping 領域で設定できます。 領域の下部にあるボタンを使用してパーツチョイスのパラメーターペア(Manufacturer / Part Number)を追加または削除し、ドロップダウンメニューのオプションでマッピングを定義します。マッピングを定義すると、対応するパラメーターがドキュメントのグリッド領域の Part Choice n 列に表示されます。
Propertiesパネル
アクティブなドキュメントがコンポーネント同期設定ドキュメント(*.CmpSync)の場合、 Properties パネルに設定オプションが表示されます。以下の折りたたみセクションでは、利用可能なオプションとコントロールについて説明します。
コンポーネントタイプの表
上の画像は、Propertiesパネルにおけるパラメーターマッピングの3つの状態を示しています。左はコンポーネントテンプレートを適用していない状態、中央はテンプレートを指定した結果、右はパラメーターマッピングとリビジョン管理の設定を変更した例です。
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Reset to Default – すべての変更を元に戻します。
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General
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Component Type – 識別されたコンポーネントタイプを表示します。
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Component Template – 識別されたコンポーネントテンプレートを表示します。このテンプレートによって、同期先のWorkspaceフォルダー、コンポーネントの命名規則、適用されるライフサイクル定義が決まります。
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Key Parameter – 一意の識別子を使用して同期元データベースのエントリーと照合するキーパラメーターを表示します。
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Advanced
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Folder – コンポーネントが格納される同期先のWorkspaceフォルダーです。
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Revision Naming Scheme – オブジェクトのWorkspaceリビジョンに使用する命名規則です。適用されたテンプレートによって設定されるか、エントリーのドロップダウンメニューのオプションから選択します。システムで有効になっている命名規則のみを選択できます。
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Lifecycle Definition – オブジェクトに使用するライフサイクルシステムです。適用されたテンプレートによって設定されるか、エントリーのドロップダウンメニューのオプションから選択します。システムで有効になっている定義のみを選択できます。
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Preserve lifecycle state – このオプションを有効にすると、 コンポーネントリビジョンの現在のライフサイクル状態が保持されます。 このオプションが有効な場合、コンポーネントの同期時に 作成される 新しいコンポーネントリビジョンには、前のリビジョンのライフサイクル状態が自動的に設定されます。この機能は、Allow to skip lifecycle state change for new revisions操作権限が割り当てられたユーザーが利用できます(詳しくは、Workspaceのグローバル操作権限の設定を参照)。
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Parameter Mapping – 同期先のWorkspaceパラメーターと同期元のデータベースパラメーター(フィールド)の対応関係をグリッド形式で表示します。また、転送するパラメーターのType(テキストまたは単位対応)や、パラメーター更新時に新しいリビジョンを作成するかどうかも設定できます。パラメーターのマッピングでは、表の各列はWorkspaceの同期先(Parameter)と同期元のマスターデータベースのフィールド(Column)を表します。
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Add – パラメーターを追加します。
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– 指定した パラメーターを削除します。
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Part Choices Mapping – 同期する パーツチョイス情報のパラメーターペア(Manufacturer / Part Number)を定義するためのコントロールを提供します。ドロップダウンメニューのオプションでマッピングを定義します。
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Add – パーツチョイスのパラメーターペアを追加します。
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– 指定した パーツチョイスのパラメーターペアを削除します。
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対象テーブル
Table Inclusion – Propertiesパネルでチェックを入れて同期対象にできるデータベーステーブルの一覧を表示します。これらはパラメトリックデータソースとしてアクセスされ、Component Synchronization ConfigurationメニューのComponents Previewリストにデータを提供します。
スケジュール同期
保存した同期設定は、Auto Synchronization Scheduleダイアログで、データベースからWorkspaceコンポーネントへの自動処理を行うように設定します。このダイアログは、メインインターフェースの
ボタンから開きます。
現在の設定プロファイルに従って実行される同期は、毎日の指定時刻、指定した曜日の特定の時刻、またはWindowsへのログオン時に実行するようにスケジュールできます。ログオンしていないときの同期を無効にすることもできます。
ボタンで設定を確定すると、Windows Task Schedulerに繰り返しタスクとして登録されます。既存の同期スケジュールを削除するには、No automatic synchronizationに設定します。
データベースからコンポーネントへの同期は、ソフトウェアのインストール先の\SystemフォルダーにあるComponentSync.Executor.exeアプリケーションを使用して、コマンドラインから実行することもできます。コマンドの構文はComponentSync.Executor.exe [configuration file name]です。代表的な例を以下に示します。
C:\Program Files\Altium\AD<Solution/Version>\System\ComponentSync.Executor.exe C:\Users\Public\Documents\Altium\CmpSync\MySyncConfig.CmpSync








