PCBのポリゴンと銅領域の定義

概略

この記事では、Altium DesignerでPCB上に広い銅箔領域を作成する主な方法と、それぞれの使い分けを解説します。単純な形状の銅箔領域に適したフィルとソリッドリージョンを紹介し、これらが他のPCBオブジェクトを自動的に回避しない点を説明するとともに、より高度な要件に対応するポリゴンプアや電源プレーンについても触れます。また、フィルとソリッドリージョンの配置方法や編集方法を順を追って説明するため、基板に適したオブジェクトを選ぶ前に、実際の使い勝手の違いを理解できます。Altium Designerで銅箔領域を定義する方法や、その選択がレイアウト作業に与える影響をより明確に理解したい方にとって、この記事は最適な出発点です。ぜひ読み進めて、PCB設計における判断に自信をつけてください。

- PCBの銅箔領域を構成するフィル、ソリッドリージョン、ポリゴンプア、電源プレーンの違いを学べます。
- フィルやリージョンのような単純なオブジェクトが適している場面と、基板上の他のオブジェクトとの関係における制約を理解できます。
- Altium Designerでフィルとソリッドリージョンを配置・編集する方法の概要を把握できます。
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プリント基板では、広い銅箔領域が必要になることがよくあります。たとえば、アナログ設計におけるハッチングされたグラウンド銅箔領域、大きな電源電流を流すための広いベタ銅箔領域、EMCシールド用のベタグラウンド領域などです。

Altium Designerでは、さまざまな設計オブジェクトを使用して銅箔領域を定義できます。単純な場合には、フィルとソリッドリージョンを使用できます。これらは長方形および多角形のオブジェクトで、パッド、ビア、トラック、テキストなどの他のオブジェクトを避けて銅箔を形成することはありません。フィルおよびソリッドリージョンのオブジェクトについては、このページで後述します。

より複雑な場合には、ポリゴンプアを使用します。ポリゴンプアの利点は、適用される電気的クリアランスおよびポリゴン接続スタイルのデザインルールに従って、別のネットに属する銅箔オブジェクトを自動的に避けながら銅箔を形成することです。ポリゴンプアの詳細については、信号レイヤー上のポリゴンページを参照してください。

PCB全体にわたって電気的に安定したグラウンドまたは電源の基準を提供するには、電源プレーンを使用します。電源プレーンの詳細については、内部電源プレーンと分割プレーンページを参照してください。

フィルの操作

選択されたソリッドリージョンの例
選択されたソリッドリージョンの例

フィル(Place » Fill)は、銅箔(信号)レイヤーを含む任意のレイヤーに配置できる長方形の設計オブジェクトです。フィルの形状は長方形に限られ、パッド、ビア、トラック、リージョン、他のフィル、テキストなどの他のオブジェクトを避けることはありません。信号レイヤー上に配置したフィルは、ネットに接続できます。

ソリッドリージョンの操作

リージョン(Place » Solid Region)は、多角形を定義するために使用する設計オブジェクトです。ソリッドリージョン(一般にリージョンと呼ばれます)は、信号(銅箔)レイヤーを含む任意のレイヤーに配置できます。フィルと同様に、リージョンはパッド、ビア、トラック、フィル、他のリージョン、テキストなどの他のオブジェクトを回避しません。信号レイヤーに配置したリージョンは、ネットに接続できます。

リージョンオブジェクトには、次の用途に使用できる特殊なプロパティがあります。

  • ポリゴンカットアウト - 周囲のポリゴンがその領域を避けてポアされる、実質的なネガティブ(空の)オブジェクトとして機能します。
  • 基板形状のカットアウト - ネガティブ(空の)オブジェクトとして機能し、基板内の不規則な形状の切り欠きや穴を定義します。基板カットアウトリージョンは、製造用のGerberファイルおよびODB++ファイルに出力されます。
  • カスタムパッド形状 - 特殊な形状のパッドの銅箔領域を定義し、その形状に自動的に一致するソルダーマスクおよびペーストマスクの縮小/拡張を定義できます。

自己交差領域の描画

この機能は、Advanced SettingsダイアログでPCB.Rendering.SelfIntersectedRegionsオプションを有効にすると使用できます。

自己交差領域は、製造用出力(Gerber/ODB++)にエクスポートされる場合と同じように、PCBエディターで描画されます。

PCBエディターの設計スペースで選択された自己交差領域の例。画像にカーソルを合わせると、生成されたGerber出力でこの領域を確認できます。
PCBエディターの設計スペースで選択された自己交差領域の例。画像にカーソルを合わせると、生成されたGerber出力でこの領域を確認できます。

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