リジッドフレックスPCBの設計 - 標準モード

概略

この記事では、Altium Designerの標準リジッドフレックスモードでリジッドフレックスPCBを作成するための基本的な手順を解説します。レイヤースタックマネージャーでのサブスタックの設定から、基板外形の定義とリジッド領域・フレックス領域への分割、フレックス領域での曲げ線の配置と編集までを取り上げます。PCBエディター内での実践的なワークフローに焦点を当て、各機能へのアクセス方法と、各段階で注意すべき主な設定や制約を紹介します。Altium Designerで標準的なリジッドフレックス設計を作成・管理する方法を、わかりやすく体系的に把握したい方は、ぜひ読み進めてください。このガイドに沿って、自信を持って作業を進められます。

- 標準リジッドフレックスモードを有効にし、基板構造に必要なサブスタックを定義する方法。
- 基板外形を作成・編集し、各領域にレイヤースタックを割り当て、基板をリジッド領域とフレックス領域に分割する方法。
- フレックス領域で曲げ線を配置・調整・管理する方法と、標準モードにおける重要な制約。
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サブスタックの定義

基板の構造は、Layer Stack Manager (Design » Layer Stack Manager) で定義します。ここで、必要なリジッドフレックスモードを有効にし、リジッドフレックス設計に必要なサブスタックを定義できます。

サブスタックの定義手順:

  • 標準モードでリジッドフレックス基板を設計するために必要な機能を有効にするには、Layer Stack Managerのメインメニューから Tools » Features » Rigid-Flex コマンドを選択します。
  • Layer Stack Managerの上部にある  ボタンをクリックして、新しいサブスタックを追加します。
  • 各レイヤーのチェックボックスをオンまたはオフにして、このサブスタックに必要なレイヤーのみを有効にします。
  • Properties パネルで、サブスタックのプロパティ(Nameや、フレックスにするかどうかなど)を定義します。

► 詳細については、「サブスタックの定義 - 標準モード」を参照してください。

基板形状と領域の定義

基板形状は、PCBエディター内で基板の境界、つまり外形を定義します。基板形状はPCBオブジェクト(基板外形とも呼ばれます)であり、基本的には閉じたポリゴンです。新しいPCBドキュメントを作成したときに、PCBエディターの設計スペースに表示される黒い領域がこれに当たります。

基板形状を定義する方法はいくつかあります。以下の動画では、メカニカルレイヤー上の線分と円弧で作成した外形を使用する方法を紹介しています。全体の外形を定義したら、それをリジッド領域とフレックス領域に分割します。

基板形状と領域の定義手順:

  • 基板形状は、基板プランニングモード (View » Board Planning Mode) で対話的に定義することも、上の動画で示すように、2Dレイアウトモード (View » 2D Layout Mode) で既存の外形を基に定義することもできます。
  • 既存の外形から基板形状を定義するには、2Dレイアウトモードで外形を選択し、Design » Board Shape » Define Board Shape from Selected Objects コマンドを実行します。ソフトウェアは、選択したトラック/円弧オブジェクトの中心線に沿ってトレースし、基板形状の外周を定義します。トレースアルゴリズムが中心線をたどれるように、外形を構成するトラック/円弧の端点は一致している必要があります。トレースに失敗した場合は、選択したオブジェクトの外縁に沿ったトレースを試みるかどうかを確認するメッセージが表示されます。
  • 基板形状を対話的に定義するには、基板プランニングモード(ショートカット: 1)に切り替え、Design » Redefine Board Shape コマンドを選択します。基板形状の定義には、標準の領域オブジェクトの配置操作が適用されます。スナップグリッドとワークスペースのガイドを活用して作業を進めてください。基板形状の編集中に最適な操作性を得るには、 スナップオプションパレットで基板形状オプションを有効にします。詳細については、「スナップ動作について」を参照してください。
  • 各領域の Name を定義して Layer stack を割り当てるには、その領域をダブルクリックします。または、PCB パネルを Layer Stack Regions モードに設定すると、領域と曲げ線を確認、編集できます。
  • 基板領域を2つの小さな領域に分割するには、Design » Define Split Line コマンドを使用します。このコマンドは、2回のクリックで指定した位置の間に直線を配置します。基板形状内をクリックすると、クリック位置に最も近い基板の端が最初の位置になります。カーソルを移動して2番目の位置を指定し、もう一度クリックします。分割線の頂点をクリックしたままドラッグすると、新しい位置に移動できます。
  • 既存の基板領域の位置と形状は編集できます。Design Design » Edit Board Shape コマンドを実行し、標準のポリゴンオブジェクトの編集手法を使用して形状を調整します。

► 詳細については、「リジッド領域とフレックス領域のプランニング - 標準モード」を参照してください。

フレックス領域の曲げの定義

フレックス領域を作成したら、その領域内に曲げ線を定義できます。曲げ線は、領域を横切るように配置する直線状のオブジェクトです。

曲げ線の定義手順:

  • 曲げ線は基板プランニングモード(ショートカット: 1)で配置します。
  • 曲げ線を配置するには、Design » Define Bending Line コマンドを実行します。
  • フレックス基板領域を横切るように曲げ線を配置します。曲げ線の始点と終点を領域の各端に正確に合わせる必要はありません。短すぎる場合は自動的に延長され、長すぎる場合は自動的に短縮されます。曲げ線の少なくとも一方の端は、領域の端に接しているか、領域の端を越えている必要があります。
  • 曲げ線のプロパティを編集するには、領域内の任意の場所をクリックして、その領域内のすべての曲げ線の頂点を表示し、次のいずれかの操作を行います。
    • 曲げ線の頂点をダブルクリックして、曲げ線ダイアログを開きます。または、
    • PCB パネルを表示して Layer Stack Regions モードに設定し、領域と曲げ線を確認、編集します。
    • 必要に応じて、Bending Angle と曲げの Radius を設定します。
    • 曲げは Fold Index の順序で折り曲げられます。折り曲げ順序の確認が重要な場合は、この機能を使用してください。
  • 曲げ線を移動するには、各頂点をクリックしてドラッグします。
  • 曲げ線を削除するには、いずれかの頂点をクリックしたまま、キーボードの Delete を押します。
  • 基板カットアウトの端には曲げ線を適用できません。基板でこれが必要な場合は、リジッドフレックス詳細モードに切り替えてください。

► 詳細については、「曲げ線の定義 - 標準モード」を参照してください。

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