Altium Designer の新機能

現在、バージョン 22. をご覧頂いています。最新情報については、バージョン Altium Designer の新機能 の 24 をご覧ください。
 

このページでは、Altium Designer 22 の初期バージョンに含まれる改善点と、その後の更新で追加した改善点について説明します。様々な改善を提供することに加えて、各更新には、AltiumLive コミュニティの BugCrunch システムを通じてお客様から寄せられたフィードバックに基づいて、ソフトウェア全体に多数の修正と拡張機能を導入し、設計者が最先端の電子技術を作成し続けるのに役立ちます

現在のバージョンを使用し続けるか、現在のバージョンを更新、または現在のバージョンと一緒に Altium Designer 22 をインストールして最新の機能を利用するか選択できます。現在のバージョンは、ソフトウェア内の Extensions and Updates 画面 で更新できます。現在のバージョンと一緒にAltiumDesigner 22 をインストールする場合は、Altium Downloads ページ からインストーラーをダウンロードし、インストーラーの Installation Mode ページで New Installation を選択します。

無償評価版!

まだ、Altium Designer を所有されていない場合、Altium Designer を試してみてはいかがですか? 簡単なフォームを入力して、製品版と同等の機能で 15 日限定の Altium Designer の評価版をお試し頂けます。技術的な制限無く、Altium Designer を自由に評価できます。以下のリンクをクリックしてフォームを入力してください。そして、より多くの技術者や設計者が他の製品より Altium を選択する理由をご自身でお確かめください!

Altium Designer 無償評価版

This page details the improvements included in the initial release of Altium NEXUS 5, as well as those added in subsequent updates. Along with delivering a range of improvements that develop and mature the existing technologies, each update also incorporates a large number of fixes and enhancements across the software based on feedback raised by customers through the AltiumLive Community's BugCrunch system, helping you continue to create cutting-edge electronics technology.

You have the choice to continue with your current version, update your current version, or install Altium NEXUS 5 alongside your current version to access the latest features. Your current version can be updated from within the software in the Extensions and Updates view". If you prefer to install Altium NEXUS 5 alongside your current version, visit the Altium Downloads page to download the installer then choose New Installation on the Installation Mode page of the installer.

Altium Designer 22.11

リリース日: 2022年11月15日 – バージョン 22.11.1 (build 43)

Altium Designer バージョン 22.11 のリリースノート


回路図の改善

Reuse Block の名称変更

Rename コマンドを使用して、PCB、または回路図の Reuse Block の名称を変更できます。このコマンドは、 サブメニュー (以下に表示)、および Design Reuse パネルの右クリックメニューから使用できます。Rename Reuse Block ダイアログが表示され、そこで Reuse Block の新しい名称を入力します。

詳細については、Using Reuse Blocks のページをご参照ください。

PCB デザインの改善

ドリルツール

このバージョンでは、PCB のドリルテーブル用に定義されたドリルシンボル グループに基づいて追加のドリルツールを生成する機能を導入しました。この機能を使用するには、NC Drill SetupODB++ Setup ダイアログで Generate Additional Tools by Drill Symbols オプションを有効にします。以前は、ドリルグループは、必要に応じて、手動で修正する必要があるドリルテーブル オブジェクトでのみ割り当てることができました。同じドリル情報が、PCB、印刷出力、およびドリル関連の製造データ間で利用可能です。これにより、最終的に製造コストが削減され、手動で誤りが発生しやすい出力調整に起因する問題を回避できます。

既存の NC ドリルファイル (*.DRR) に既に存在する列は、ドリルシンボル グループに含まれていなくても除外されません。ドリルシンボル グループで使用される列のみが追加されます。

詳細については、Generating Fabrication Data のページをご参照ください。

SOLIDWORKS の 3D モデルのインポート

SOLIDWORKS のバージョン 2022、または 2023 から作成された SOLIDWORKS Parts File (*.SldPrt) 形式の 3D モデルをインポートする機能を追加しました。この機能は、3D 外形オブジェクトで generic 3D モデルを使用する場合に使用できます。

詳細については、Mechanical Data Import-Export Support のページをご参照ください。

変更した PCB コンポーネントを個別のエントリとして生成

以前は、特定のコンポーネントのフットプリントを変更すると、同じ名称の全てのフットプリントも出力で変更されました。変更が適切に考慮されていませんでした。このバージョンでは、正しい出力を生成するのに役立つ以下のような機能強化があります:

  • ODB++ – Distinguish different footprints with the same name オプションを ODB++ Setup ダイアログ へ追加しました。このオプションを有効にすると、生成された ODB++ 出力で同じ名称の異なるフットプリントが区別されるため、同じ名称のフットプリントの一部が異なる構造を持っている場合、1 つのコンポーネントのフットプリントへの変更は、名称が同じフットプリントを持つ全てのコンポーネントへ反映されません

  • IPC-2581 – Distinguish different footprints with the same name オプションを IPC-2581 Configuration ダイアログ へ追加しました。このオプションを有効にすると、生成された IPC-2581 出力で、名称の後に数字のサフィックス (_n) を付けて、同じ名称の異なるフットプリントが区別されます。

     Distinguish different footprints with the same name オプションを有効にして生成された IPC-2581 出力の例。
    Distinguish different footprints with the same name オプションを有効にして生成された IPC-2581 出力の例。LED LED9 は PCB ドキュメントで変更され、同じ名称の異なるフットプリントは、データ生成時に固有の数字のサフィックスで区別されます。

  • Pick & Place filesDistinguish different footprints with the same name オプションを Pick and Place Setup ダイアログ へ追加しました。このオプションが有効な場合、同じ名称の異なるフットプリントは、生成された Pick-and-Place ファイルで、名称の後に数字のサフィックス (_n) を付けて区別されます。

     Distinguish different footprints with the same name オプションを有効に設定している Pick and Place 出力の例。
    Distinguish different footprints with the same name オプションを有効に設定している Pick and Place 出力の例。コンデンサ C10C11 は、PCB ドキュメントで変更されました。同じ名称の異なるフットプリントは、データ生成時に固有の数字のサフィックスで区別されます。

  • Draftsman documents同じ名称の異なるフットプリントは Draftsman ドキュメントで区別されるため、同じ名称のフットプリントの一部が異なる構造を持っている場合、1 つのコンポーネントのフットプリントへの変更は、名称が同じフットプリントを持つ全てのコンポーネントへ反映されません (例えばBoard Assembly View で)。
詳細については、Generating Fabrication Data と Streamlining Board Design Documentation with Draftsman のページをご参照ください。
この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログPCB.Component.ModifiedToOutputs オプションを有効にした場合に利用できます。

カスタマイズされた Round Rectangle (丸型四角形) と新しい Chamfered Rectangle (面取り四角形) パッド形状

パッド形状に、既存の四角形の角をカスタマイズする機能を含めました。Properties パネルを使用して丸型のコーナーのオンとオフを切り替えることで、既存の丸型四角形パッドのコーナーをカスタマイズできます。Pad モードの Properties パネルの Pad Stack 領域にある Shape ドロップダウンから Rounded Rectangle を選択し、Select Corners オプションを有効にします。丸くしたいコーナーを選択し、以下に示すように Corner Radius を入力します。4 つの全てのコーナーが有効な場合 (丸型)、パッドタイプは通常の (カスタマイズされていない) Rounded Rectangle になることに注意してください。

パッドタイプに Chamfered Rectangle を追加しました。Properties パネルのコントロールを使用して目的のコーナーを有効/無効にして、カスタムパッド形状を作成できます。Pad モードの Properties パネルの Pad モードの Pad Stack 領域にある Shape ドロップダウンから Chamfered Rectangle を選択し、Select Corners オプションを有効にします。面取りするコーナーを選択し、以下に示すように Corner Radius を入力します。

詳細については、Working with Pads & Vias のページをご参照ください。
この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログPCB.Pad.CustomShape.RectanglesCorners オプションを有効にした場合に利用できます。

データ管理の改善

VCS コミット ID を短いハッシュ形式で表示

短いハッシュ形式 (最初の 8 文字) のスペシャルストリングを追加し、回路図、PCB、および Draftsman エディタで VCS (Git のみ) コミット ID を表示するために使用できます。フルコミット ID (緑色でハイライト表示) と新しい短いハッシュ形式 (紫色でハイライト表示) の使用と例については、以下の画像をご参照ください。

  • 回路図    

  • PCB

  • Draftsman

回路シミュレーションの改善

回路図バリアントの対応

全てのデジアナ混在シミュレーション モジュールでバリアントを対応しました。アクティブなバリアントに対してシミュレーションが実行されます。

PSPICE の機能強化

  • PSPICE デジタル トライステート ゲート (AND3、AND3A、OR3、OR3A、XOR3、XOR3A、BUF3、BUF3A、NAND3、NAND3A、NOR3、NOR3A、NXOR3、NXOR3A、INV3、INV3A) を対応しました。
  • PSPICE デジタル ゲートのタイミング モデル (UTGATE) を対応しました。
  • PSPICE デジタル ゲートの入力/出力モデル (UIO) を対応しました。
  • PSPICE タイミングと入力/出力モデルをカスタマイズするためのシミュレーション オプション DIGIOLVL、DIGMNTYMX、DIGMNTYSCALE、および DIGTYMXSCALE を追加しました。これらは、Advanced Analysis Settings ダイアログ (Simulation Dashboard パネルの Settings をクリック) の Advanced タブにあります。

タイミング モデルのゼロ遅延

全てのデジタル コンポーネントでゼロ時間遅延を使用する機能を追加しました。サイクル数が所定の制限 (制限は 50 回の反復に設定されています) に達すると、エラーが報告され、シミュレーションが終了します。

Altium Designer 22.11 で完全に公開された機能

以下の機能は Open Beta から削除され、このバージョンで Public へ移行されました:

Altium Designer 22.10

リリース日: 2022年10月13日 – バージョン 22.10.1 (build 41)

Altium Designer バージョン 22.10 のリリースノート


回路図の改善

代替ピン名の表示

このバージョンでは、使用可能な代替ピン名を表示する機能を導入しました。Component モードの Properties パネル にある Pins タブで、表の上部にある Show Full/Show Short リンクを使用して、リスト表示されている全てのピンの代替ピン名を表示、または非表示にできます。Show Full モードでは、全ての拡張名が Name 列に表示され、検索機能によって全ての拡張名が検索されます。Show Short モードでは、現在のピン名のみが表示されます。

 完全、または短いピン名を表示できます。
完全、または短いピン名を表示できます。画像の上にカーソルを置くと、完全な名称と短い名称の例を表示できます。

PCB デザインの改善

チューニング オブジェクトの Max Current と Resistance 値を追加

計算された Max CurrentResistance 値は、選択したチューニング オブジェクト (Accordion、Sawtooth、Trombone 等) の Properties パネルにある Net Information 領域で利用できます。

これらの値を表示するには、Show More をクリックする必要がある場合があります。値を非表示にするには、Show Less をクリックします。

Max Current は、IPC-2221A 式 (Section 6.2) から決定される、選択したオブジェクトが伝搬できる最大電流です:  

I = k * ΔT0.44 * A0.725

詳細は、以下になります:

I = 電流 [アンペア]
A = 断面積 [sq mils] (トレース幅 * レイヤスタックの銅箔の厚さ)
ΔT = 許容周囲温度上昇 [°C]
k = 定数で、以下のようになります:

k = 外層の場合は 0.048
k = 内層の場合は 0.024

複数のオブジェクトが選択されている場合 (例えば、ネット全体)、そのネットの Max Current は、選択されたオブジェクトの最小の個々の Max Current になります。

Resistance は、派生した式から決定される、選択したオブジェクトの抵抗の合計です:

R = (ρ * L / A

詳細は、以下になります:

R = 抵抗 [Ω]
ρ = 銅箔の抵抗率 [Ω*mm2/m]
L = トレース長 [m]
A = 断面積T * W [mm2]
T = トレースの厚さ (レイヤスタックから) [mm]
W = トレース幅 [mm]

仮定:

選択したオブジェクトの Resistance の合計は、個々のオブジェクトの抵抗の合計です。

  • 周囲温度 = 22 °C
  • 許容温度上昇 = 20 °C
  • スルーホールの銅壁の厚さ = 0.018mm 
  • 銅箔の抵抗率 = 0.017 Ω*mm2/m
詳細については、Length Tuning のページをご参照ください。

Minimum Annular Ring 違反の検出の改善

パッド/ビアの形状がパッド/ビアの穴よりも小さいレイヤ上の接続を持つパッドとビアに対して (例えば、パッド/ビアの形状を Properties パネルで手動で設定、または、Remove Unused Pad Shapes 機能を使用して削除した場合)Minimum Annular Ring デザインルール の違反を検出できます新しい動作の例を下図に示します。

 Minimum Annular Ring デザインルールの改善された違反検出の例。
Minimum Annular Ring デザインルールの改善された違反検出の例。

パッド、またはビアの形状サイズが穴サイズよりも小さいが 0 に等しくない場合、これも Minimum Annular Ring デザイン ルールに違反することに注意してください。そのため、パッドを使用して取り付け穴を定義する場合 (パッド形状無し)、その形状値を 0 に設定することをお薦めします。
この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログ で PCB.Rules.MinimumAnnularRingConnected オプションを有効にした場合に利用できます。

データ管理の改善

Commit タグ

このバージョンでは、単一のカスタム名のタグをデザイン プロジェクトの任意のコミットへ追加するための機能を導入しました (そのプロジェクトが内部の Git VCS システムの Workspace に保存されている場合のみ)。タグは、特定のコミットを 'タグ付け' して共有したり、設計の目的の段階を素早く見つけることで、プロジェクト履歴を素早くナビゲートするのに非常に役立ちます。Workspace に既に保存されているコミットに対してのみタグを作成できます。タグは、プロジェクトの履歴を表示する時に作成できます (プロジェクト、またはドキュメントの名称を右クリックし、History & Version Control » Show Project History を選択します。 をクリックしてメニューを開き、下図に示すように Create Tag を選択します。

コマンドを実行すると、Create Tag ダイアログが開きます。目的のタグを入力し、Create をクリックします。タグは、以下に示すように History タブに表示されます。

タグの名称に不正な文字が含まれている場合、情報ポップアップが開き、警告が表示されます。不正な文字が削除されるまで、タグは作成されません。
プロジェクトにまだプッシュされていないコミットがある場合、Save To Server ダイアログが開き、push を実行するかどうか尋ねられます。コミットが push されると、Create Tag ダイアログが開きます。

Project Releaser を使用してプロジェクトがリリースされ、その最新のコミットにまだタグが無い場合、この最新のコミットへタグが自動で割り当てられます。このタグは、RELEASE_<RevisionID> の形式になります。<RevisionID> は、リリースされたプロジェクトソース (A.1, A.2, 等) のレビジョン番号です (例えば、RELEASE_A.3)。

 Project Releaser によって、最新のコミットに対してタグが自動で作成されます。
Project Releaser によって、最新のコミットに対してタグが自動で作成されます。

以下に示すように、 をクリックして Tag エントリにマウスを置くと、タグの名称を変更したり、タグを削除できます。タグの新しい名称を入力できるダイアログが開きます。Remove を選択すると、タグはすぐに削除されます。

Create Tag コマンドには、Projects パネルでプロジェクト、またはドキュメントの名称を右クリックし、History & Version Control » Create Tag を選択して最後/最新のコミットのタグを作成することでもアクセスできます。

 注釈:
  • 外部のバージョンコントロールのタグは対応していません。
  • コミットごとに 1 つのタグのみを作成できます。

Altium Designer のプロジェクト履歴の詳細については、Project History ページをご参照ください。

Altium 365 を使用したプロジェクトの履歴については、こちら をクリックしてください。

この機能は、Open Beta です。

Custom Part Providers

サプライ ソリューションの処理時に ActiveBOM で使用される優先サプライヤーをプロジェクト レベルで指定する際に、Custom Parts Providers を対応しました。Project Part Providers Preferences ダイアログを表示するには、ActiveBOM ドキュメント (*.BomDoc) の Properties パネルで、Supply Chain 領域にある Favorite Suppliers ListEdit ボタンをクリックします。Custom Parts Provider オプションを有効にして、他の全てのプロバイダーと共にカスタムパーツ ソースを表示できます。

ソリューションの作成の詳細については、Configuring the Available Suppliers をご参照ください。

Workspace のパーツソース構成の詳細については、Part Source Configuration (Altium 365 WorkspaceEnterprise Server Workspace) をご参照ください。

Manufacturer Part Search パネルの改善

このバージョンで導入した Manufacturer Part Search パネルの改善により、より直感的に検索するコンポーネントを操作し、自身の Workspace Library へ保存できます。

コンポーネントを保存するためのコントロール

Workspace へ接続すると、パネルのコントロールは Workspace へのコンポーネントの取得と同じです (Save ボタン、このボタンのメニュー ドロップダウンにある Save to My Workspace コマンド、またはコンポーネント エントリを右クリックして表示されるメニューの Save to My Workspace コマンド)。Save ボタンを使用して、コンポーネント タイプを選択し、取得するコンポーネント データを選択して、コンポーネントを現在の Workspace へ保存できます。

保存プロセスは、結果のコンポーネントの画像にカーソルを合わせ、 をクリックしても行えます。

モデルの無いコンポーネントを保存

以前は、モデルを含むコンポーネントのみ取得できました。このバージョンでは、モデルの無いコンポーネントを Workspace Library へ保存して、豊富なパラメータ データを含むコンポーネントを取得し、後でモデルを作成することができます。

 コンポーネントにモデルが無い場合でも、コンポーネント データを取得できます。
コンポーネントにモデルが無い場合でも、コンポーネント データを取得できます。

パラメータとテンプレート間の不一致の解決

取得中のコンポーネントと Workspace 内のテンプレート間のパラメータの名称付けの不一致を検出すると、取得中にそのような発生をその場で修正し、それらの変更をグローバル設定に保存できるようになりました。Use Component Data ダイアログで、Show only matching with template オプションを無効にして、全てのコンポーネント パラメータを表示できます。不一致が検出されたパラメータの場合、Fix コントロールを使用して Parameter Mapping Configuration ダイアログを開き、必要に応じて変更を適用できます。

 Parameter Mapping Configuration ダイアログを使用して、コンポーネント パラメータとコンポーネント テンプレート間の不一致を解決できます。
Parameter Mapping Configuration ダイアログを使用して、コンポーネント パラメータとコンポーネント テンプレート間の不一致を解決できます。

接続された Workspace の多くの利点を使用していないユーザのために、UI には、ファイルベースのライブラリとしてダウンロードするための同様のコントロールがあります。
Manufacturer Part Search パネルの詳細については、こちら をご参照ください。

Part Choice 管理権限

このバージョンでは、part choice 管理のコントロールをが強化しました。Edit Operation Permissions ダイアログに、新しい Part Choice Management エントリを追加しました。このエントリを使用して、Workspace の管理者は、どのユーザと役割が component part choices を変更できるかを管理できます。

 Edit Operation Permissions ダイアログの Part Choice Management エントリ
Edit Operation Permissions ダイアログの Part Choice Management エントリ

part choices を管理する権限を持たないユーザは、Component Editor (single、および batch コンポーネント編集モード) を介してコンポーネントの part choices を追加/変更しようとする時、それを行うことができなくなります。

 コンポーネントの part choices を編集する権限を持っていないユーザーは、それを編集できません。  A user will be prevented from editing a component's part choices if they do not have permission to do that.
コンポーネントの part choices を編集する権限を持っていないユーザーは、それを編集できません。

また、Part Choice Management 権限を持たないユーザは、Components パネル の Workspace コンポーネント エントリの右クリック メニューから Operations » Create/Edit PCL コマンドにアクセス、ActiveBOM ドキュメント Add Solution ボタン メニューから Edit PCL in Library コマンドにアクセス、コンポーネントを参照する時に、Explorer パネルPart Choices アスペクト ビュー タブの Edit ボタンをクリックしても、Part Choice を編集できません。

権限の管理の詳細については、Setting Global Operation Permissions for a Workspace ページをご参照ください。

part choices に関する詳細については、Adding Supply Chain Information to a Component ページをご参照ください。

回路シミュレーションの改善

デジタル、およびアナログ モデルのデフォルト設定

デフォルト設定が提供され、ADC/DAC コンポーネントがシミュレーション エンジンによって自動で挿入され、アナログ - デジタル、およびデジタル - アナログ相互接続を処理する時に使用されます。デジタル入力のロー電圧とハイ電圧 (DIGIL、DIGIH)、デジタル入力の立ち上がり遅延時間と立ち下がり遅延時間 (DIGIRD、DIGIFD)、デジタル出力のロー電圧とハイ電圧 (DIGOL、DIGOH)、デジタル出力の不定電圧 (DIGOU)、デジタル出力の立ち上がり時間と立ち下がり時間 (DIGOR、DIGOF) は、Advanced Analysis Settings ダイアログ (Simulation Dashboard パネルの Settings をクリック) の Advanced タブにあります。

詳細については、A Guide to SPICE Simulation をご参照ください。

コンデンサとコイル モデルに式を追加

コンデンサ、およびコイル モデルの場合、AC 解析の実行時に、出力電圧 (v[<capacitorname>])、電力 (p[<capacitorname>])、および電流 (i[<capacitorname>]) を出力変数として追加しました。これらは、シミュレーションの前に出力式を追加する時に使用できます。変数は Add Output Expression ダイアログへ追加され、Sim Data パネルを使用して波形項目として追加することもできます。

詳細については、A Guide to SPICE Simulation をご参照ください。

Altium Designer 22.10 で完全に公開された機能

以下の機能は Open Beta から削除され、このバージョンで Public へ移行されました:

Altium Designer 22.9

リリース日: 2022年9月14日 – バージョン 22.9.1 (build 49)

Altium Designer バージョン 22.9 のリリースノート


回路図の改善

'Find Text - Jump' ダイアログを使用した回路図での作業

Find Text - Jump ダイアログ は、非モーダル ダイアログになりました。これは、ダイアログが開いている間、回路図シート上のオブジェクトを含む Altium Designer のインターフェースで作業できることを意味します。

この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログ で Schematic.FindTextAsModelessDialog オプションを有効にした場合に利用できます。

新しい Variant Manager

デザインのバリアントを管理するプロセスを大幅に強化しました。バリアントの作成、編集、および管理のために、新しいドキュメント ベースの Variant Manager を利用できます。

デザイン内の特定のコンポーネントに対する従来のバリアント管理に加えて、選択した回路図シート、選択したシートシンボルによって参照されるシート、またはコンポーネント バリエーションの機能ベースのビューを備えた選択したコンポーネントクラスからコンポーネントのグループを作成できます。グループごとに、‘options’ を定義できます。これは基本的に、グループ内のコンポーネントのバリエーションを反映します。これらの定義されたグループとオプションに基づいてバリアント自体を作成し、バリアントの階層を容易に作成できます。

 新しい Variant Manager では、コンポーネント グループに対して定義されたオプションに基づいてバリアントを作成できます。
新しい Variant Manager では、コンポーネント グループに対して定義されたオプションに基づいてバリアントを作成できます。ここに表示されているのは、Variant Manager の Variants タブで、3 つのバリアントが作成され、コンポーネント グループに異なるオプションが適用されています。画像の上にカーソルを置くと、これらのオプションが定義されている Groups タブを表示できます。

グループ オプション内の値を編集すると、そのグループ オプションを使用する全てのバリアントに即座に反映されます。定義された各バリアントの様々なコンポーネントを 1 つずつ変更する必要はありません。バリアントの作成と編集での時間節約効率は、全てのユーザ、特にかなりの数のデザイン バリエーションを扱うユーザに高く評価されます。少数、または数百のバリアントを扱っている場合でも、新しいドキュメントベースのバリアント管理インターフェースにより、バリアントがより読みやすい形式で表示されます。

Variant Manager の詳細については、Working with the Variant Manager ページをご参照ください。
この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログ で UI.ModernVariantsManager オプションを有効にした場合に利用できます。

PCB デザインの改善

カスタムパッド形状の最小サーマルリリーフ導体ギャップ

このバージョンでは、カスタムパッド形状のサーマルリリーフ導体間の最小ギャップをチェックする機能を追加しました。新しい Min Distance オプションを表示するには、Pad モードの Properties パネルの Pad Stack 領域で Thermal Relief オプションを有効にし、オプションの右側にある関連する をクリックします。Edit Polygon Connect Style ダイアログが表示されます。Conductors by Pad Edges オプションが有効の時、新しい Min Distance オプションがダイアログに表示されます。Min Distance を有効にすると、カスタムパッドのサーマルリリーフ導体の必要な最小距離を入力できます。

詳細については、Custom Pad Shapes をご覧ください。

Health Check Monitor に Zero Area Polygons の検出を追加

Properties パネル (Board モードでアクセス) の Health Check タブで、領域がゼロのポリゴンを検出して削除できるようになりました。新しい Zero Area Polygons 欄が Polygons カテゴリに追加され、Issues 領域の Fix Issues ボタンを使用して、これらのポリゴンをすべて一度に削除できます。

詳細については、Health Check Monitor をご覧ください。

Text Frame を配置するコマンドを追加

以前のバージョンで実装された StringFrame モードでの Text オブジェクト の迅速な配置を対応するために、既存の String コマンドに加えて、新しい Text Frame コマンドをメインの Place メニューと PCB、および PCB フットプリント エディタの Active Bar に追加しました。

 新しい Text Frame コマンドを使用して、Text オブジェクトを Frame モードで素早く配置できます。
Use the new Text Frame command to quickly place a Text object in Frame mode.
新しい Text Frame コマンドを使用して、Text オブジェクトを Frame モードで素早く配置できます。

Text Frame コマンドを選択すると、Text オブジェクトに対して Frame モードがアクティブになります。

Minimum Annular Ring 違反の検出の改善

パッド/ビアの形状がパッド/ビアの穴よりも小さいレイヤ上の接続を持つパッドとビアに対して、Minimum Annular Ring デザインルール の違反を検出できます (例えば、Properties パネルでパッド/ビアの形状を手動で設定した場合、または Remove Unused Pad Shapes ツールを使用して削除した場合)。新しい動作の例を下図に示します。

 Minimum Annular Ring デザインルールの改善された違反検出の例。
Minimum Annular Ring デザインルールの改善された違反検出の例。

パッド、またはビアの形状サイズが穴サイズよりも小さいが 0 に等しくない場合、これも Minimum Annular Ring デザイン ルールに違反することに注意してください。従って、パッドを使用して取り付け穴を定義する場合 (パッド形状無し)、その形状値を 0 に設定することをお勧めします。
この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログPCB.Rules.MinimumAnnularRingConnected オプションを有効にした場合に利用できます。

データ管理の改善

再利用ブロックの代替 PCB レイアウト

再利用ブロックを作成する時、複数の PCB モデルを追加できます。これを行うには、Projects パネルの再利用ブロックのエントリを右クリックして、メニューから Add New to Project » PCB コマンドを使用します。

Projects パネルに追加された PCB モデルのエントリを右クリックして、メニューから Rename コマンドを選択し名称を定義できます。必要な PCB ドキュメントを更新するには、回路図エディタのメインメニューから Design » Update コマンドを使用します。

再利用ブロックが Workspace へ保存されると、その PCB モデルは、再利用ブロックのタイル内の Show more コントロールをクリックして表示できる Design Reuse パネル内の reuse blocks の PCB の項目にリスト表示されます。リストで必要な PCB モデルを選択すると、再利用ブロックがこのモデルに配置されます。選択した PCB モデルは、PCB をプレビュー用に選択すると、再利用ブロックのタイルのプレビュー領域に表示されます。

再利用ブロックの操作の詳細については、Reuse Blocks & Snippets をご覧ください。

Open Project ダイアログに 'Permissions' プロパティを追加

Workspace にあるプロジェクトの General タブの Open Project ダイアログ に追加された新しい Permissions 欄を使用すると、選択したプロジェクトの権限 (Can Edit、または View Only) を素早く確認できます。

詳細については、Opening a Project ページをご参照ください。

Projects パネルに 'View Only' インジケーターを追加

Share ダイアログの Can View オプションを使用して表示のみの機能で共有したプロジェクトは、Projects パネルに新しい View Only インジケーターを表示するようになりました。このクリック不可のインジケーターは、プロジェクトを共有しているユーザに対して表示されます。

viewer と共有されたプロジェクトは、Altium Designer で開くことができるように、ダウンロードできる必要があることに注意してください。Share ダイアログの Advanced Settings コントロールをクリックして、適切な設定を行えます。

詳細については、Sharing a Design ページをご覧ください。

Comments and Tasks パネルのフィルタの改善

Comments and Tasks パネル (フィルタ アイコンの横にある下向き矢印をクリックして表示) のフィルタを合理化し、パネルと Tasks ダッシュボード間の不正確さが無くなりました。

フィルタを更新し、以下が表示されます:

  • Tasks onlyこのオプションを有効にすると、ユーザへ割り当てられたコメントのみを表示できます。
  • ASSIGNED TO - デフォルトでは、全てのオプションが無効になっています。その結果、全てのタスク/コメントが表示され、名称でソートされます (リストの最初のエントリが現在のユーザです)。チェックボックスを有効にすると、有効になっているエントリのみが表示されます。

タスクを作成、および管理する機能は、Altium Designer Standard サブスクリプションでは対応されていないことに注意してください。そのため、Altium 365 へのこのレベルのアクセスでは、この機能強化は利用できず、Comments パネルのフィルタ オプションは以前のバージョンと同じになります。

この機能強化は、Enterprise Server Workspace へ接続している場合にも利用できません。

詳細については、Document Commenting ページ をご参照ください。

BOM ドキュメントにコメントを追加、および編集する機能

このバージョンでは、ActiveBOM ドキュメントでコメントを作成、および編集する機能を追加しました。

コメントは、以下の方法でドキュメントの BOM アイテムへ追加できます:

  • Comments and Tasks パネルで ボタンをクリックします。
  • デザインスペースの右上隅付近にある をクリックします。
  • メインメニューから Tools » Comment コマンドを使用します。

コマンドを選択した後、ドキュメント内の行をクリックしてコメントを追加します。または、行を右クリックして Comment コマンドを選択し、この行へコメントを追加します。

この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings dialogBOM.Comments オプションを有効にした場合に利用できます。
詳細については、BOM Comments on the Document Commenting ページ をご参照ください。

動作可能な VCS ステータス アイコンの表示

改善されたドキュメント VCS ステータスを表示する機能は、デフォルトで有効になっています。要約すると、この機能により、Projects パネルにあるプロジェクト ドキュメントの VCS アイコンが、クリックしてより具体的な情報を表示できるアクティブなコントロールに変わり、適用可能な動作を実行するコマンドも表示されます。この機能は、Advanced Settings ダイアログUI.ActionableDocumentStatuses オプションから利用できます。

回路シミュレーションの改善

配置されたコンポーネントのソース

配置されたコンポーネントのソースの場所が、Sim Model ダイアログの Location 欄に表示されるようになりました。これにより、使用されているソースが目的の場所であるかどうかを素早く確認できます。

配置されたコンポーネントのソースの場所については、こちら をご覧ください。

Altium Designer 22.9 で完全に公開された機能

以下の機能は Open Beta から削除され、このバージョンで Public へ移行されました:

 

Altium Designer 22.8

リリース日: 2022年8月26日 – バージョン 22.8.2 (build 66)

Altium Designer バージョン 22.8 のリリースノート

回路図の改善

複数のコンポーネントの FITTED/NOT FITTED の表示

このバージョンでは、回路図シートのコンパイル済みタブで複数のコンポーネントを選択し、Active Bar アイコン、または右クリック メニューの Part Actions » Toggle Fitted/Not Fitted コマンドを使用して、Fitted / Not Fitted のバリエーション状態を切り換えできる機能を追加しました。

 複数のコンポーネントの Fitted / Not Fitted 状態を切り換える例。
複数のコンポーネントの Fitted / Not Fitted 状態を切り換える例。ここに表示されているのは、複数の選択されたコンポーネント (C32 - C35) が Fitted の状態です。カーソルを画像の上に置くと、Toggle Fitted/Not Fitted コマンドを選択した後、バリエーションの状態が Not Fitted に変わることを確認できます。

再利用ブロック、または回路図スニペットをシート シンボルとして配置

このバージョンでは、再利用ブロック、または回路図スニペットをシートシンボルとして回路図シートに配置できます。この再利用ブロック、または回路図スニペットの内容は、自動で作成された子回路図シートに配置されます。これを行うには、Place ボタン ドロップダウン メニュー、またはブロック/スニペット タイルの右クリック メニューから Place as Sheet Symbol コマンドを選択します。

 再利用ブロックをシートシンボルとして配置する例。
再利用ブロックをシートシンボルとして配置する例。ここでは、Design Reuse パネルから Place as Sheet Symbol コマンドを実行しています。画像の上にカーソルを置くと、自動で作成された子回路図シートに配置された再利用ブロックの内容を表示できます。

Place コマンドにより、以前と同様に、再利用ブロック、または回路図スニペットはアクティブな回路図シートに配置されます。

PCB デザインの改善

カスタムパッド形状

この新機能により、PCB デザインと PCB フットプリントでカスタム形状のパッドを作成できます。

 PCB デザインに配置されたカスタム形状のパッドのコンポーネントの例。
PCB デザインに配置されたカスタム形状のパッドのコンポーネントの例。

  • カスタムパッド形状は、配置されたリジョン、または閉じたアウトラインを変換することによって、または Properties パネルの Pad モードの Shape ドロップダウンから新しい Custom Shape エントリを直接、選択することによって作成できます。
  • 配置されたカスタム形状のパッドは、Properties パネルの Outline Vertices テーブル、Properties パネルの Edit Shape ボタン、またはパッドの右クリック メニューから Pad Actions » Modify Custom Pad shape コマンドを使用して編集できます。
  • サーマルリリーフ接続は、ソリッドポリゴンと格子状ポリゴンの両方へのカスタム形状のパッドに対して対応しています。パッド領域の両側から導線を使用するか、選択した数の導線を使用して、指定した角度でパッドの原点と交差するように選択できます。
  • クエリ言語の IsCustomPadShape、および IsCustomPadShapeOnLayer キーワードを使用して、容易にカスタム形状のパッドを選択したり、デザインルールのスコープ等を定義できます。また、PadShape_AllLayersPadShape_TopLayerPadShape_BottomLayerPadShape_MidLayer<n> キーワードを 'Custom Shape' 文字列と共に使用して、特定のレイヤ上のカスタム形状のパッドを指定できます。
  • カスタムパッド形状のテンプレートは、PCB Pad Via Templates パネルで対応しています。カスタムパッド形状のテンプレート名は 'u' で始まります。
  • 製造出力 (ガーバー、ODB++) を生成する時、カスタムパッド形状が円弧のある真の輪郭として出力されるようになりました。
  • PCB を ASCII 形式で保存/読み込む時、カスタムパッド形状を対応します。
  • Mentor Expedition® インポーターは、カスタムパッド形状を対応しています。このようなパッドを Altium Designer にインポートすると、カスタム形状タイプのパッドとしてインポートされます。
この機能の詳細については、Working with Custom Pad Shapes をご覧ください。
この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログPCB.Pad.CustomShape オプションを有効にした場合に利用できます。

トラック、アーク、ビアの最大電流値と抵抗値を追加

計算された Max Current と Resistance 値が、選択したトラック、アーク、またはビア オブジェクトの Properties パネルの Net Information 領域に表示されます。

 Track、Arc、Via モードの Properties パネルで Max Current と Resistance 値が表示されます。
TrackArcVia モードの Properties パネルで Max CurrentResistance 値が表示されます。

差動ペアと xSignal 情報の追加

PCB 上の銅箔オブジェクトに関して、選択したオブジェクトが差動ペア、または xSignal の一部である場合、差動ペア、差動ペアクラス、xSignal、xSignal クラスに関する情報が Properties パネルに表示されます。

 選択したオブジェクトが、差動ペアや xSignal の構成要素の一部である時、Properties パネルにそれらに関する情報が表示されます。
選択したオブジェクトが、差動ペアや xSignal の構成要素の一部である時、Properties パネルにそれらに関する情報が表示されます。

Net Information 領域のリンクをクリックして、PCB パネル でネット/差動ペア/xSignal を表示することができます。

単一行、および複数行のテキスト オブジェクトの作業の改善

選択したテキスト オブジェクトの Properties パネルにある String ボタンと Frame ボタンを使用して、単一行と複数行の編集モードを切り換えできます。単一行 String モードを使用する場合は、Text 欄を使用して値を入力するか、ドロップダウンを使用してスペシャルストリングを選択します。複数行 Frame モードの場合、テキスト オブジェクトのプロパティは以前と同様に動作します。

 Text モードの Properties パネルで、String、および Frame 編集モードが導入されました。  The String and Frame editing modes are now provided in the Text mode of the Properties panel.
Text モードの Properties パネルで、String、および Frame 編集モードが導入されました。

自己交差領域のレンダリング

この機能により、製造出力 (ガーバー/ODB++) へエクスポートされるのと同じ方法で、PCB エディタで自己交差領域をレンダリングできます。

 PCB エディタのデザインスペースで選択された自己交差領域の例。
PCB エディタのデザインスペースで選択された自己交差領域の例。画像の上にカーソルを置くと、生成されたガーバー出力でこの領域を表示できます。

この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログPCB.Rendering.SelfIntersectedRegions オプションを有効にした場合に利用できます。

オブジェクトをペーストする時のネットの優先度

PCB デザインにペーストされたオブジェクトのネット割り当ての動作は、様々なオブジェクト タイプの優先順位を導入して改善しました。

オブジェクトが銅箔層にペーストされ、ペースト時に異なるタイプのオブジェクトと重なる場合、最も優先度の高いオブジェクトのネットがペーストされたオブジェクトへ割り当てられます。優先順位は、以下の通りです (1 が最高の優先順位です):

  1. パッド
  2. フィル
  3. リジョン
  4. トラック
  5. アーク
  6. ビア
  7. ポリゴン

 ペーストされたオブジェクトには、最も優先度の高いオブジェクトのネットが割り当てられます。
ペーストされたオブジェクトには、最も優先度の高いオブジェクトのネットが割り当てられます。ここに表示されているのは、異なるネットが割り当てられた異なるタイプのオブジェクトにペーストされたオブジェクト (トラック) です。パッドは、このセットで最も優先度の高いオブジェクトであるため、そのネット (Pad_Net) が、ペーストされたオブジェクトへ割り当てられます。画像の上にカーソルを置くと、その結果を表示できます。

オブジェクトが銅箔層にペーストされ、ペースト時に同じタイプのオブジェクトと重なった場合、オブジェクトをクリックしてペーストした時にカーソルの下にあるオブジェクトのネットが割り当てられます。

 カーソル下のオブジェクトのネットが、ペーストされたオブジェクトへ割り当てられます。
カーソル下のオブジェクトのネットが、ペーストされたオブジェクトへ割り当てられます。ここに表示されているのは、同じタイプのオブジェクト (パッド) にペーストされたオブジェクト (トラック) です。pad 2 は、オブジェクトをクリックしてペーストした時にカーソルの下にあるオブジェクトであるため、このパッドのネット (Pad2_Net) が、ペーストされたオブジェクトへ割り当てられます。画像の上にカーソルを置くと、その結果を表示できます。

物理的に接続されたオブジェクトが銅箔層にペーストされ、このセット内の異なるタイプのオブジェクトが異なるネットを持つ既存のオブジェクトと重なった場合、このセット内の最も優先度の高いオブジェクトのネットが、ペーストされた全てのオブジェクトへ割り当てられます。この場合、上記の優先順位が適用されます。

 最も優先順位の高いオブジェクトへ割り当てられたネットは、物理的に接続されたオブジェクトへ割り当てられます。
最も優先順位の高いオブジェクトへ割り当てられたネットは、物理的に接続されたオブジェクトへ割り当てられます。ここに表示されているのは、異なるネットが割り当てられたオブジェクト (ビア) にペーストされた一連の接続されたオブジェクト (左から右へ: フィル、リジョン、トラック、アーク、ビア、ポリゴン) です。フィルは、このペーストされたセットで最も優先度の高いオブジェクトであるため、それに割り当てられたネット (Via1_Net) が、このセットの各オブジェクトへ割り当てられます。画像の上にカーソルを置くと、その結果を表示できます。

この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログPCB.CopyPaste.NetsPriority オプションを有効にした場合に利用できます。

新しいバージョンの Open CASCADE テクノロジー

このバージョンでは、新しい Open CASCADE Technology 7.5 バージョンを導入しました。更新されたバージョンを使用すると、特に大きなファイルの場合に、STEP 3D モデルファイルの読み込みやエクスポートのパフォーマンスを向上できます。

この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログPCB.OpenCascadeLatestVersion オプションを有効にした場合に利用できます。

ネットが割り当てられた Dead Copper プリミティブの検出

ネットが割り当てられているが、同じネットのどの Pad オブジェクト にも接続されておらず、同じネットの他のオブジェクトとコネクション ラインで接続されていない銅箔層オブジェクトがチェックされます。チェックを実行するには、Tools » Design Rule Check をクリックします。Design Rule Checker ダイアログ Report Options ページで Report Dead Copper larger than オプションが有効になっていることを確認します。(このオプションの値は、プレーンへ適用されます。他の全てのオブジェクトは、サイズに関係なくチェックされます。) このオプションは、デフォルトで有効になっています。エラーは、Messages パネルと Design Rule Verification Report で Unrouted Net Constraint としてフラグされます。

この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログPCB.Rules.DeadCopperInNet オプションを有効にした場合に利用できます。

自己交差の防止

多角形形状のオブジェクト (ポリゴン、またはリジョン等) を配置、または編集し、その輪郭の自己交差が発生すると、警告が表示されます。警告で、Proceed をクリックして現在の形状で続行するか、Revert をクリックして交差していない最後の頂点に戻すことができます。

この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログPCB.PreventSelfIntersections オプションを有効にした場合に利用できます。

データ管理の改善

BOM 比較機能の追加

Altium 365 Workspace プロジェクトのローカルに保存されたドキュメントをこのプロジェクトのコミット、またはリリースと比較する機能を拡張し、BOM ドキュメントも比較できます。Save to Server ダイアログ、Projects パネル、または Project History ビューからコマンドを選択して、ローカルに保存されたドキュメントと比較する必要のあるデータを選択できます。

 BOM 比較コマンドは、Projects パネルから使用できます。
BOM 比較コマンドは、Projects パネルから使用できます。

ローカルドキュメント比較機能の詳細については、Working with Documents ページの Compare Local Documents with Commit or Release Data の項目をご参照ください。

Output Job をデフォルト テンプレートへ追加

Preferences ダイアログの Data Management - Templates ページOutput Job オプションを追加し、接続された Workspace へ出力ジョブ テンプレートを追加できます。このオプションは、以下に示すように、Add ドロップダウンから使用できます。

回路シミュレーションの改善

デジタルノードの対応

このバージョンでは、デジタルノードを対応しました。デジタルノードは、デジタルモデルを持つコンポーネントのピンにのみ接続された回路のノードです。デジタル出力波形の論理レベル (0、1、未定義) を表すために、新しい Digital 波形タイプを追加しました。

  • Simulation Generic Components ライブラリのコンポーネントがデジタル化されました。これにより、これらのコンポーネントをアナログ計算とデジタル計算の両方で使用できます。
  • デジタル波形を出力プロットへ追加するには、Add Output Expression ダイアログの Waveforms ドロップダウンから Digital を選択します。デジタル波形には、接頭辞 d が付きます。

    アナログ コンポーネントとデジタル コンポーネントの両方が接続されているノードは、デジタル信号、または電圧としてプロットできることに注意してください。

  • デジタル信号の未定義状態は、プロット上の二重線と X 数値で示されます。

  • PSpice デジタル stimulus ジェネレーターも対応しています。

この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログSimulation.DigitalNodes オプションを有効にした場合に利用できます。

Sim Model ダイアログを使用して新しいシミュレーション モデルを定義

このバージョンでは、Sim Model ダイアログを使用して、単一コンポーネント編集モードの Component Editor で作成、または編集されている Workspace ライブラリ コンポーネントの参照シミュレーション モデルを新規定義、または編集できます。これにより、様々なソースからのシミュレーション モデルへの参照を素早く定義できます。

 Sim Model ダイアログを使用して、Workspace ライブラリ コンポーネントの新しいシミュレーション モデルを定義できます。
Sim Model ダイアログを使用して、Workspace ライブラリ コンポーネントの新しいシミュレーション モデルを定義できます。

この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログSimulation.NewSimModelDialogForServerComponent オプションを有効にした場合に利用できます。

出力式を管理するための改善した UI

Simulation Dashboard パネルには、パネルからの出力式をより適切に管理するために、多くの機能とコントロールを導入しました:

  • Add Output Expression ダイアログを表示しないで、既存のプロットの番号 (または、新しいプロットの作成) と波形の色を定義できるプロット番号のドロップダウンと色のアイコンを追加しました。

  • パネルで output expression 欄が現在アクティブな時 (テキスト カーソルが欄内にある場合)、Output Expression 領域の下部にある + Add コントロールをクリックすると、アクティブな式の下に新しい出力式が追加されます。アクティブな式の Plot NumberAxis Number の値は、新しい式に継承されます。
  • 出力式の行の順序は、ドラッグ アンド ドロップで変更できるようになりました。出力式の行の空き領域でマウスの左ボタンをクリックしたままにして、リスト内で上下に移動できます。

新しいグローバル パラメータ設定

Advanced Analysis Settings ダイアログの Global Parameters タブに、グローバル パラメータの計算値とその式が表示されるようになりました。グローバル パラメータが式を使用して定義されている場合、その値は Value 列に表示され、値の横の括弧内に式が表示されます。

 Advanced Analysis Settings ダイアログの Global Parameters タブに、計算値とグローバル パラメータの式の両方が表示されるようになりました。
Advanced Analysis Settings ダイアログの Global Parameters タブに、計算値とグローバル パラメータの式の両方が表示されるようになりました。

MESSAGES パネルに表示される自動割り当てメッセージ

自動割り当てされたシミュレーション モデルに関連するメッセージが Messages パネルに表示されるようになりました。自動割り当てモデルの Edit Model コントロールをクリックしてSim Model ダイアログを表示して、このモデルに関連するメッセージも表示できます。

 自動割り当てされたシミュレーション モデルに関連するメッセージの例。
自動割り当てされたシミュレーション モデルに関連するメッセージの例。

Altium Designer 22.8 で完全に公開された機能

以下の機能は Open Beta から削除され、このバージョンで Public へ移行されました:

 

Altium Designer 22.7

リリース日: 2022年7月19日 – バージョン 22.7.1 (build 60)

Altium Designer バージョン 22.7 のリリースノート

PCB デザインの改善

Paste Mask 出力でのバリアントの対応

デザインに 'Not Fitted' コンポーネントを含むバリアントが含まれている場合、これらのコンポーネントのパッドには Paste Mask が含まれなくなります。この機能を対応するために、全ての Paste Mask 出力タイプを更新しました。

 Paste mask (濃い灰色) は、Not Fitted コンポーネントから自動で除外されます。 Paste mask (濃い灰色) は、Not Fitted コンポーネントから自動で除外されます。画像にカーソルを合わせると、この基板の別のバリアントを表示できます。

Edit Project Variant ダイアログ の新しい Allow variation for paste mask オプションを使用して、設定されているバリアントの Paste Mask の出力を有効/無効にできます。

チューニング オブジェクト レイヤを変更する機能

以下に示すように、Properties 領域の新しい Layer ドロップダウンを使用して、Properties パネルからチューニング オブジェクト (Accordion, Trombone and Sawtooth) のレイヤを変更できます。

データ管理の改善

SSH から HTTPS へのリポジトリ接続

外部の Git VCS 下にあるプロジェクトへ変更を push するか、そのようなプロジェクトをオンラインで利用可能にし、そのデザインが存在するリポジトリが接続に SSH プロトコルを使用する場合 (Altium Designerでは対応していません)、代わりに、対応している HTTPS 接続プロトコルを使用するようにそのリポジトリを更新するオプションを利用できます (リポジトリ自体がこのプロトコルを対応している場合)。

エクスポートされたコメント PDF の機能強化

エクスポートされたコメント PDF レポートを改善しました。

  • 読みやすくするために、レポートの向きを変更しました。
  • プロジェクト名と ID、および新しく追加されたドキュメント名はアクティブなリンクであり、これを使用して Altium 365 Web ブラウザを開くことができます。
  • コメントに関する詳細情報を表示するために、新しい Assignee Status 列を追加しました。

実用的なソフトロック ステータス

複数のユーザが Workspace プロジェクトの一部である同じ 'ソフトロックされた' ドキュメントを編集している場合、競合ステータスアイコンが Projects パネルに表示されます。このバージョンでは、ソフトロック機能によって提供される競合ステータスアイコンが実行可能になりました。アイコンをクリックすると、編集内容を元に戻して競合を解決できます。

リアルタイムの競合防止の詳細については、Collaborators Visualization & Conflict Prevention ページの Conflict Prevention の項目をご参照ください。

リポジトリ構造の検証を無効

SVN リポジトリにコミットできないため、リポジトリ検証機能は無効になっています。この機能は将来的なバージョンで改善し、復活する予定です。

動作可能な VCS ステータスアイコンを無効

ドキュメントの VCS ステータスを改善する機能は、当面は無効になっています (デフォルト)。要約すると、この機能は、Projects パネル内のプロジェクトドキュメントに対してアクティブな VCS の状態をアイコンで表示します。このコントロールをクリックすると、適切な動作を実行するコマンドを使用したり、より具体的な情報を表示できます。この機能は、Advanced Settings ダイアログUI.ActionableDocumentStatuses オプションを有効にした場合に使用できます。

プラットフォームの改善

グループ化されたタブでドキュメントをアルファベット順にソート

開いているドキュメントが多数ある場合、Preferences ダイアログの System - View ページGroup documents by kind オプションを使用して、ドキュメントの種類、またはプロジェクトごとにグループ化さできます。このバージョンでは、ドキュメントのリストはアルファベット順にソートされています。System - View ページで By document kind オプションを有効にした場合、ドキュメントはアルファベット順にソートされます。By project オプションを有効にした場合、ドキュメントはドキュメントタイプ内でアルファベット順にソートされます。回路図ドキュメントのアルファベット順のグループ化は、下図に示されています。

この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログUI.DocumentTabDropdownSorting オプションを有効にした場合に利用できます。

DRAFTSMAN の改善

Draftsman ドキュメントにコメントを追加、および編集する機能

このバージョンでは、回路図、および PCB ドキュメントの既存の機能と同様に、Draftsman ドキュメントでコメントを作成、および編集する機能を追加しました。

コメントは以下の方法で作成できます:

  • Comments and Tasks パネルにある  ボタンをクリックします。
  • デザインスペースの右上にある  をクリックします。
  • メインメニューから Place » Comment コマンドを使用します。
Project Commenting の詳細については、こちらをご覧ください。
この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログ で Draftsman.Comments オプションを有効にした場合に利用できます。

回路シミュレーションの改善

モデルの無いコンポーネントにシミュレーション モデルを自動割り当て

この機能により、モデルの無いコンポーネントへシミュレーション モデルを自動的に割り当てることができます。この機能を使用するには、Simulation Dashboard パネルの Verification ステージにある Components without Models 領域で Assign Automatically をクリックします。検索は、以下のソースで順次実行されます:

  1. Local – ローカルに保存され、Preferences ダイアログの Simulation – General ページ の Model Path 欄で定義されたパスにあるモデル。
  2. Libraries – Available File-based Libraries ダイアログ の Installed タブにリスト表示されている導入済みライブラリ。
  3. Server – 接続された Workspace からのシミュレーション モデル。
  4. Octopart – クラウド ライブラリで利用可能なシミュレーション モデル。

見つかったモデルはコンポーネントへ割り当てられ、ピンはコンポーネントとシミュレーション モデル間で自動でマップされます。自動割り当ての結果は、Simulation Dashboard パネルに表示されます。

シミュレーション モデルをコンポーネントへ正しくマップできない場合、このコンポーネントは、Simulation Dashboard パネルの Components with Partly Assigned Models エントリ下にリスト表示されます。コンポーネントの Edit Model リンクをクリックして Sim Model ダイアログを開き、ピンマッピングを編集できます。

この機能は、Open Beta であり、Advanced Settings ダイアログ で Simulation.ModelAutoAssign オプションを有効にした場合に利用できます。

シミュレーションの Generic Component への素早いアクセス

このバージョンでは、Simulate のメインメニューから、最も一般的なシミュレーションの generic component (抵抗、コンデンサ、トランジスタ等) に素早くアクセスできます。

これらのコマンドは、Mixed Sim ツールバーからも利用できます。

 

Altium Designer 22.6

リリース日: 2022年6月16日 – バージョン 22.6.1 (build 34)

Altium Designer バージョン 22.6 のリリースノート

回路図の改善 (22.6)

多機能ピンのカスタム名

この機能により、多機能ピンのカスタム名を設定できます。回路図ライブラリドキュメントで、Pin モードの Properties パネルの新しい Functions 欄を使用して、目的のカスタム名を入力できます。Enter をクリックすると、下図に示すように、カスタム (代替) 名がその欄の下に表示されます。に制限は無く、数字や特殊文字 (&、*、% 等) を使用できます。カスタム名の全ての Font Settings は、元のピン名と同じです。

回路図ドキュメントで Component モードの Properties パネルでは、カスタム名が Pins タブに表示されます。

Symbol Wizard を使用して回路図シンボルを作成する時、カスタムピン名を定義することもできます。Symbol WizardDisplay Names 列に入力されたピン名にスラッシュ ('/') が含まれている場合、これらの名称は、生成されたシンボルのピンへカスタムピン名として追加されます。

各ピン機能を区切るためのスラッシュ文字の使用はハードコーディングされているため、ピン名にスラッシュを含める必要があるが、カスタムピン 名 (I/O 等) を作成しない場合は、シンボルを作成後、Pin モードの Properties パネル を使用してこれらの余分なピン名を削除できることに注意してください。

 Symbol Wizard でのスラッシュ文字を含むピン名の例。
Symbol Wizard でのスラッシュ文字を含むピン名の例。画像にカーソルを合わせると、生成されたシンボルのピンのプロパティを表示できます。

回路図シンボルでのピン名の表示は、カスタム名を定義したピンの名称をクリックして管理できます。開いたポップアップウィンドウで、回路図シンボルで表示する機能名を確認します。リストでカスタムピン名が選択されていない場合は、デフォルトの名称が表示されます。

カスタム名のピンの名称は、コンポーネントの本体の色とは異なる背景色を使用して、デザインスペースでそのようなピンを識別できることに注意してください (これは、回路図の印刷には影響しません)。

 カスタムピン名があるピンのポップアップメニューの例。カーソルを画像に合わせると、
カスタムピン名があるピンのポップアップメニューの例。カーソルを画像に合わせると、いくつかのカスタム名を選択した後、このピンを表示できます。

回路図シートに配置されたコンポーネントがそのソースライブラリから更新されており、コンポーネントのピンに回路図シートでのみカスタム名が定義されている場合、更新によってカスタムピン名が削除されることはありません。
この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログSchematic.CustomNamesForMultifunctionalPins オプションを使用して無効にできます。

マルチチャンネル プロジェクトでの代替部品の対応

マルチチャンネル デザインのバリアントを定義する時、チャンネル全体で特定の/異なる代替部品を選択できます。そのため、Unsupported multi-channel alternate item チェックは、Project Options ダイアログの Error Reporting タブから削除されます。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログSchematic.SupportForAlternatePartsInMultichannels オプションを使用して無効にできます。

テキストフレームでのデジグネータとネット名の利用

回路図に配置されたテキストフレーム内のコンポーネント デジグネータとネット名はリンクとして機能し、回路図と印刷された PDF 内でクロスプローブ機能を利用できます。Text Frame モードの Properties パネル Properties 領域にある Text 欄で '@' を使用してリンクを定義し、リストから選択できます。検索するプリミティブを選択します; 下の 2 番目の画像に示すように、テキストフレームにリンクが含まれるようになります。

リンクをクリックして、ズームし、シート上のそのプリミティブをハイライト表示できます。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログSchematic.LiveReferencesToDesignatorsAndNetsInTextFrames オプションを使用して無効にできます。

回路図シートの外側にあるオブジェクトを作業する機能

回路図シートの境界の外側に配置された回路デザインオブジェクトを選択して移動できます。オブジェクトを選択すると、回路図シート内のオブジェクトと同じ一連の操作とコマンドを実行できます。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログSchematic.AccessibilityOfObjectsOutsideTheOutlineOfSchematicPage オプションを使用して無効にできます。

PCB デザインの改善 (22.6)

Board Properties の新しい Parameters タブ

現在の PCB デザインのパラメータをすばやく表示できるように、Board モードの Properties パネルに新しい Parameters タブを追加しました。このタブには、システムパラメータ (PCB ファイル名等) と PCB から計算されたパラメータ (PCB 上のコンポーネントの数や基板の厚さ等) の両方がリスト表示されます。

パネル上部のフィルタ ボタンを使用して、パラメータ リストを絞り込むことができます。パネルでパラメータを選択すると、リストの下部にある Place ボタンを使用して、パラメータをスペシャルストリングとして素早く配置できます。

Board モードの Properties パネルの Parameters タブには、PCB 設計に関する包括的なパラメータ情報が表示されます。
Board モードの Properties パネルの Parameters タブには、PCB 設計に関する包括的なパラメータ情報が表示されます。

Health Check Monitor に Unused xSignals と From-Tos のチェックを追加

このバージョンでは、PCB Health Check Monitor 機能の一部として導入された新しいチェック (Unused xSignalsUnused From-Tos) があります。PCB デザインにデザインルールで使用されていない xSignals、または From-Tos が含まれている場合、それらは、それぞれの PCB health checks の問題の引き金になります。Unused xSignals と From-Tos は、Health Check タブにある Fix Issues ボタンを使用してデザインから削除できます。

新しい Unused xSignals と Unused From-Tos PCB health チェックを使用して、PCB デザインのデザインルールで使用されていない xSignals、および From-Tos を見つけることができます。  New Unused xSignals and Unused From-Tos PCB health checks can be used to find xSignals and From-Tos that are not used in the design rules of the PCB design.
新しい Unused xSignalsUnused From-Tos PCB health チェックを使用して、PCB デザインのデザインルールで使用されていない xSignals、および From-Tos を見つけることができます。

現在の PCB デザインの xSignals と From-Tos は、PCB パネルの xSignals モードと From-To Editor モードをそれぞれ使用して調べることができます。

Improved DRC Performance

DRC のパフォーマンスを向上させる以下のオプションを Advanced Settings ダイアログ へ追加しました。

  • PCB.EngineX.RuleSystem オプションを有効にして、新しい DRC implementation を使用できます。
  • PCB.EngineX.ExpressionEngine オプションを有効にして、新しい Expression Engine implementation を使用できます。
  • PCB.EngineX.ClearanceRule オプションを有効にして、新しい Clearance Rule implementation を使用できます。
この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ の関連オプションを使用してアクセスできます。

データ管理の改善 (22.6)

ローカルファイルとコミット、またはリリースの比較を追加

ローカルに保存された回路図ドキュメントを、これらのドキュメントが構成要素である Altium 365 Workspace プロジェクトのコミット、またはリリースと比較するための機能を導入しました。回路図ドキュメントを必要なデータと比較するには、Save to Server ダイアログCompare ボタンメニュー、Projects パネル 内のプロジェクトを右クリックした時の History & Version Control » Compare メニュー、または Project History view の新しい Local Changes タイルの コントロールメニューからコマンドを選択します。

コマンドを選択した後、比較結果がデフォルトの Web ブラウザの新しいタブに表示されます。

回路図の比較結果の例。
回路図の比較結果の例。

Altium 365 Workspace での設計データ比較機能の詳細については、Design Data Comparisons をご覧ください。

Properties パネルへ Design Reuse モードを追加

このバージョンでは、新しい Design Reuse  モードの  Properties パネルを導入しました。選択した回路図、または PCB コンポーネントがデザインに配置された再利用ブロックの一部である時、Component モードのパネルにある Reuse Block リンクをクリックしてこのモードを表示できます。コンポーネントの親再利用ブロックのプロパティがパネルに表示されます。最初に選択したコンポーネントのプロパティに戻るには、Component リンクを使用します。

 再利用ブロックの一部であるコンポーネントから再利用ブロックのプロパティを表示。
再利用ブロックの一部であるコンポーネントから再利用ブロックのプロパティを表示。上の画像は、回路図コンポーネントからプロパティを表示したことを示しています。画像にカーソルを合わせると、PCB コンポーネントからのプロパティを表示できます。

Comments and Tasks パネルでの一般的なタスクの表示

一般的なタスク (現在のプロジェクトへ適用されているが、プロジェクトのコメントやドキュメントに関連付けられていないタスク) は、Comments and Tasks パネルに表示されます。これらのタスクは、プロジェクトのエントリの下にある別のグループのパネルにリスト表示されます。一般的なタスクの場合、通常のタスク (担当者、優先度等) と同じコンテンツと属性がパネルに表示されます。

 一般的なタスクは、Comments and Tasks パネルにリスト表示されます。
一般的なタスクは、Comments and Tasks パネルにリスト表示されます。

  • プロジェクトの一般的なタスクは、プロジェクトの詳細な管理ページにアクセスする時、Altium 365 Workspace ブラウザベースのインターフェースの Tasks ページから作成できます。詳細については、Management of a Specific Project – Tasks をご覧ください。
  • Project Commenting の詳細をご覧ください。

回路シミュレーションの改善 (22.6)

シミュレーションのサンプルファイル

クイックスタート シミュレーションのサンプルファイルを共有ドキュメントフォルダ (インストールフォルダの C:\Users\Public\Documents\Altium\<PlatformAndVersion>\Examples フォルダ) に追加しました。各サンプルは、シミュレーションの実際の使用例を示しており、シミュレーターのセットアップと結果の解釈に関する情報が含まれています。

Y 軸の対数形式

Sim Data Editorで、シミュレーション結果の Y 軸を、X 軸と同じ方法で対数形式で表示できます。Y Axis Setting ダイアログを使用して、対数形式で Y 軸を表示できます。

Altium Designer 22.6 で完全に公開された機能

以下の機能は Open Beta から削除され、このバージョンで Public へ移行されました:

 

Altium Designer 22.5

リリース日: 2022年5月19日 – バージョン 22.5.1 (build 42) 

Altium Designer バージョン 22.5 のリリースノート

回路図の改善 (22.5)

'Find Text' の機能強化

回路図で検索 (Edit » Find TextCtrl+F) を使用する時、Find Text ダイアログ で Mask Matching オプションを有効にして、結果をマスク表示できます。これと Jump to Results オプションを有効にすると、見つかった全ての要素がズーム表示され、他の要素は Preferences ダイアログの System – Navigation ページ の設定に従ってうす暗く表示されます。

カスタム差動ペアのサフィックス

以前は、差動ペアは特定のサフィックス、つまり _P (正) と _N (負) を追加して定義していましたが、事前定義されたサフィックスはユーザにとって限定的すぎることがわかりました。柔軟性を高めるために、Project Options - Options ダイアログ の Diff Pairs 領域でカスタムサフィックスを使用して差動ペアを定義できます。ペアの 1 つのサフィックスのみが定義されている場合、またはいずれかのサフィックスが別のカスタムサフィックスのペアで使用されている場合、カスタムサフィックスを追加することはできません。サフィックスにスペース、またはアンダースコア ("_") を含めることはできません。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ の Schematic.EnableCustomDiffPairNaming オプションを使用して無効にできます。

PCB デザインの改善 (22.5)

PCB Health Check Monitor

各 PCB 設計の最終目標は、正確で信頼性の高い実装、および製造出力を取得することです。設計ツールの目的の 1 つは、デザインを製造へ移行する前に、設計プロセス中に発生する可能性のある問題を見つけて解決するためのツールをユーザに提供することです。Altium Designer は、その絶え間ない開発中に、各リリースで拡張機能やバグ修正、より優れた設計エクスペリエンスを提供し、PCB の "不適切な" レイアウトの側面を回避できるようにします。場合によっては、基板のそのような領域は、Altium Designer の DRC システムの観点からは問題無く、重大な製造上の問題を引き起こさない可能性があります。ただし、MCAD の共同設計、または PCB 出力の生成中に、ソフトウェアのパフォーマンスが低下したり、問題が発生したりする可能性があります。例えば、PCB コンポーネントは以前のバージョンの Altium Designer では 360 度の回転値を持つことができましたが、現在のバージョンではこの状況は許可されなくなりました。そのようなコンポーネントは 0 度に設定されます。

これらの "不適切な" 基板レイアウト要素は、特定の領域で改善、および修正される前に、ソフトウェアのバージョンで作成されたデザインに存在する可能性があります。このような問題、および特定の条件下で発生する可能性のあるその他の問題の検出と解決を支援するために、PCB Health Checks の概念を導入しました。これらのチェックにより、PCB デザインの一般的な問題を発見して修正し、設計、および製造プロセスの次の段階で発生する可能性のある問題を回避できます。利用可能な PCB Health checks のリストは、今後さらに増えていきます。

Board モードの Properties パネル (アクティブな PCB ドキュメントでオブジェクトが選択されていない時に使用可能) には、PCB Health Check の結果を設定、実行、調査できる新しい Health Check タブがあります。特定の種類の問題を修正するための推奨事項は、パネルのこのタブにもあります。

Board モードの Properties パネルにある新しい Health Check タブ。
Board モードの Properties パネルにある新しい Health Check タブ。

この機能の詳細については、PCB Health Check Monitor をご覧ください。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ の PCB.HealthCheckMonitor オプションを使用して無効にできます。以下に示すように目的の機能モードを設定できます。デフォルト値は、1 です。
0 - オフ
1 - ユーザモード
2 - デバッグモード (アクティブな開発中の追加のチェックを利用できます)。

ボードアレイのボードシェープの表示を設定

Embedded Board Array モードの Properties パネル へ、新しい Board Shape オプションを追加しました。このボタンを使用すると、選択したボードアレイの構成要素である PCB のボードシェープの表示をコントロールできます。

Board Shape ボタンを使用して、ボードシェープの表示をコントロールできます。画像の上にカーソルを置くと、有効な状態と無効な状態の違いを表示できます。
Board Shape ボタンを使用して、ボードシェープの表示をコントロールできます。画像の上にカーソルを置くと、有効な状態と無効な状態の違いを表示できます。

PCB 印刷出力を設定するための PRINT ダイアログの改善

Print ダイアログ を拡張し、PCB デザインから印刷するページの設定を合理化しました。ユーザの読みやすさを向上させるために、いくつかのオプションを変更し、またラジオボタンからハイライト表示されるボックスに更新しました。Pages タブには、表面実装、スルーホール、デザインビューを表示するための Printout Properties オプションと、特定のレイヤを設定するための Displayed Layers 領域を含めました。

製造出力のデフォルト単位

下図の Gerber X2 Setup ダイアログと NC Drill Setup ダイアログに示す様に、ガーバー、ガーバー X2、ODB ++、NC ドリル製造出力 (File » Fabrication Outputs) を設定する時のデフォルト単位は、Millimeters になりました。

No Net の銅箔プリミティブを検出

No Net の銅層オブジェクトはチェックされます。チェックを実行するには、Tools » Design Rule Check をクリックします。Design Rule Checker ダイアログの DRC Report Options ページで、Report Dead Copper larger than オプションが有効になっていることを確認します (このオプションの値は、プレーンへ適用されます。他の全てのオブジェクトはサイズに関係なくチェックされます。)。このオプションはデフォルトで有効になっています。エラーは、Messages パネルと Design Rule Verification Report で Unrouted Net Constraint として表示されます。

このチェックでは、ネットが割り当てられている銅箔の孤立した領域は検出されません。
この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ の PCB.Rules.DeadCopperNoNet オプションを使用して無効にできます。以下に示すように目的の機能モードを設定できます。デフォルト値は、2 です。
0 - チェックしない。
1 - 全てをチェック。
2 - フリーパッド、テキストオブジェクト、コンポーネント内のオブジェクト以外をチェック。

データ管理の改善 (22.5)

プロジェクト バージョンコントロールのステータスの改善

ドキュメントの Projects パネル にあるバージョンコントロールのステータスアイコンがアクティブなコントロールになりました。クリックすると、ドキュメントの VCS ステータスに関する詳細情報を受け取り、関連する動作を実行するためのオプションを使用できます。例えば、ローカルで変更が保存されているが、まだ Workspace へ送信されていないドキュメントの  アイコンをクリックすると、ローカルの変更が保存された日時と、プロジェクトの変更を Workspace へ保存するか、またはドキュメントのローカルの変更を元に戻すかのオプションが表示されます。

Projects パネルの VCS ステータス アイコンをクリックして、ドキュメントの状態とアクセス関連の動作の詳細を表示できます。
Projects パネルの VCS ステータス アイコンをクリックして、ドキュメントの状態とアクセス関連の動作の詳細を表示できます。

外部の VCS から CONCORD PRO WORKSPACE NATIVE VCS への移行を対応

Altium Designer では、Concord Pro Workspace へ接続すると、外部の VCS システムを使用するプロジェクトを完全に管理された Workspace プロジェクト (その Workspace の独自の Git リポジトリで設計ファイルを管理する) へ忠実に移行できます。変換された設計プロジェクトは、VCS コミットの以前の履歴が保持され、高度なプロジェクト共有、単一認証、イベントベースの履歴タイムラインなど、Workspace の native VCS 対応機能を利用できます。 

file プロトコルで外部の SVN リポジトリを使用するプロジェクトの移行は、現在、対応していません

'New Library' ダイアログを追加

新しいライブラリの作成を容易にするために、New Library ダイアログ を導入しました。このダイアログを表示するには、メインメニューから File » New » Library を選択します。そこでは、新しい Workspace ライブラリ コンポーネント、コンポーネント テンプレート、フットプリント、またはシンボルを作成するためのフロー、または古い世代のライブラリ (ファイルベース、またはデータベースタイプのライブラリ) を作成するためのフローが可能です。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログで UI.CreateLibraryDialog オプションを無効にしてオフにできます。

ローカル スニペットのプロパティを編集する機能を追加

ローカル スニペットの NameDescriptionPath は、Design Reuse パネル からローカル スニペットのタイル内の  をクリックして (または、タイルの任意の場所を右クリックして) Edit Properties コマンドを選択し、Snippet Properties ダイアログで編集できます。

Design Reuse パネルから表示できる Snippet Properties ダイアログを使用して、ローカル スニペットのプロパティを編集。
Design Reuse パネルから表示できる Snippet Properties ダイアログを使用して、ローカル スニペットのプロパティを編集。

Altium Designer 22.5 で完全に公開された機能

以下の機能は Open Beta から削除され、このバージョンで Public へ移行されました:

 

Altium Designer 22.4

リリース日: 2022年4月13日 – バージョン 22.4.2 (build 48)

Altium Designer バージョン 22.4 のリリースノート

回路図の改善

代替コンポーネント パラメータの表示

回路図の compiled タブでバリアントを表示する時、Properties パネルにオリジナルのコンポーネント プロパティ (以前のバージョンで表示されていた) ではなく、代替部品のプロパティが表示されるようになりました。代替部品のプロパティは読み取り専用です。

回路図シートのコンポーネントに対して代替部品が定義されています。compiled タブを選択した時、Properties パネルにバリアントのコンポーネントのプロパティが表示されます。

データ管理の改善

新しいデザインの再利用機能

デザインの内容を再利用できると言うことは、時間を節約するだけでなく、実績のある回路ブロックを作成できることを意味します。これにより、コンポーネントの在庫が減り、設計チームが新しい構想や製品の開発に集中できるようになります。デザインスニペットの既存の概念を拡張するために、このバージョンでは新しい Reuse Blocks が実装されています。Altium 365 Workspace へ接続した時、Reuse Block タイプの新しい内容、および Workspace ベースの回路図と PCB スニペットを作成、使用、管理できます。新しい Design Reuse パネル では、reuse blocks と、Workspace ベースのスニペットとローカルのスニペットを利用できます。

Design Reuse パネル
Design Reuse パネル

reuse block には、回路図の回路と、PCB の物理的表現の両方を含めることができます。このような reuse block を回路図シートに配置すると、その物理的表現は ECO プロセス中に自動で配置されます。

面付け (エンベデッドボードアレイ) の対応を改善した新しい Gerber ダイアログ

Gerber Setup、および Gerber X2 Setup ダイアログは、各ガーバー形式に適合するオプションを備えたダイアログに変更しました。新しいダイアログには、固有の拡張子を持つ PCB ファイル名、または共通の拡張子を持つ固有のファイル名のいずれかを使用する 2 つの出力命名オプションが含まれています。

面付けの対応

面付けの Gerber、または Gerber X2 出力を生成すると、新しいダイアログには、面付けの列と、面付けに含まれる各基板のレイヤの列が含まれます。この新しい列を使用して、様々な基板レイヤが正しい面付けレイヤにマップされていることを素早く確認できます。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ の UI.Unification.GerberDialog オプションを使用して無効にできます。

また、Gerber Setup ダイアログの Mirror 列は、Open Beta であることに注意してください。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログの UI.Unification.GerberDialog.ShowMirrorColumn オプションを使用して有効にできます。

Library Migrator の機能強化

このバージョンには、Library Migrator のいくつかの機能強化と改善が含まれています。

  • ツールの目的をよりよく反映するために、その名称を Library Importer へ変更しました。
  • Library Importer にアクセスする現在の方法 (例えば、メインメニューから File » Library Importer を選択して) と、ComponentsExplorer パネルからの新しい方法 (以下の項目をご覧ください) に加えて、Advanced File-based Libraries dialog Installed タブにある導入済みのライブラリについても Library Importer を起動できますダイアログでインポートするライブラリを選択したら、Import コントロールをクリックします。

    また、統合ライブラリを開く時、Library Importer を起動できます。

  • 上部の SOURCE LIBRARIES 領域付近にある をクリックして、Library Importer から Properties パネルを容易に表示できます。

  • インポートプロセス中に作成される新しいコンポーネント カテゴリと Uncategorized の項目には、 アイコンのラベルが表示されます。

  • library splitting のデフォルト値を追加しました。

  • 検証で、空の Workspace フォルダパス、競合するシステムパラメータ、重複するモデルがチェックされます。

Workspace 内のコンポーネントの UI を改善 

Workspace Library での作業を素早く開始するために、ComponentsExplorer パネルへコントロールを追加しました。

Components パネル の最初の起動時に Workspace へ接続すると、以下のコントロールを使用できます:

  • Use Existing Components – パネルの上部のドロップダウンでコンポーネント タイプを選択して参照します。
  • Delete Existing Components – クリックして Delete Existing Components ダイアログを開き、続いて Workspace の Settings の Data Cleanup ページを開きます。このページで、削除するコンテンツタイプを選択できます。
  • Import Libraryクリックして標準の Windows の Open ダイアログを開き、ローカル、またはネットワークフォルダに保存されているデータベース、またはファイルベースのライブラリを選択します。ライブラリファイルを開いた後、選択したライブラリが読み込まれた状態で、Simple モードの Library Importer が起動します。
  • Create Component –  クリックして Create New Component ダイアログ を開き、続いて Single Component Editing モード のコンポーネント エディタを開いて新しいコンポーネントを定義する準備をします。

オフライン モードの時、キャッシュされたコンポーネント データを引き続き使用したり、キャッシュをクリアするためのコントロールと共に、警告がパネルに表示されます。

新しいコンポーネントを作成します。既存のライブラリのインポート、およびライブラリのクリーンアップも、Component パネルの メニューから起動できます。

Explorer パネル で、Components タイプのフォルダにまだコンポーネントが含まれていない場合、フォルダにコンポーネントを追加するのに役立ついくつかのコントロールが表示されるようになりました。これらのコントロールを使用して、適切な動作を実行できます:

  • Import Libraryクリックして標準の Windows の Open ダイアログを開き、ローカル、またはネットワークフォルダに保存されているデータベース、またはファイルベースのライブラリを選択します。ライブラリファイルを開いた後、選択したライブラリが読み込まれた状態で、Simple モードの Library Importer が起動します。
  • Create Component – クリックしてコンポーネント エディタを Single Component Editing モード で開き、新しいコンポーネントを定義する準備をします。
  • Create Other Item Type – クリックして Create New Item ダイアログ を開き、任意のタイプの新しいアイテムを作成します。

フォルダにコンポーネントがあるかどうかに関係なく、これらの動作は、パネルの右上にある Add Component ドロップダウンに関連付けられているメニューのオプションを使用して実行することもできます。

Draftsman の改善

Drill Drawing ビューとドリルテーブルの様々なドリルシンボル サイズ

ドリルシンボル サイズは、以前は Drill Drawing ビューと Drill Table の間でリンクされていました。このバージョンでは、Drill Drawing ビューで 1 つのサイズで、Drill Table で別のサイズのドリルシンボルを設定できます。下図に示すように、Preferences ダイアログの Draftsman - Defaults ページの Drill Symbol タブ で、または特定のプロジェクトの Drill Symbols Configurations ダイアログ で、目的のサイズのデフォルトを設定できます。Symbol Size Table 欄と Symbol Size View 欄を使用して、ドリルシンボル サイズを設定できます。Drill Drawing ビューと Drill Table に異なるサイズを設定するには、 をクリックして 2 つのサイズのリンクを解除してから、個々に目的のサイズを設定します。

IPC-4761 ビアタイプのオプションを追加

Via Type モードの Properties パネル にオプションを追加し、どの面から覆われているかを選択できます。パネルの Properties 領域の Side オプションには、目的の面を選択できるドロップダウンが含まれています。ドロップダウンのオプションは、パネルの同じ領域にある ViaType オプションで選択されたビアタイプに依存します。

ビアタイプ 1A、2A、3A、4A、および 6A の場合、Top、または Bottom から選択します。ビアタイプ 1B、2B、3B、4B、5、6b、および 7 の場合、このオプションは基本的に無効になり、Both が唯一のオプションであり、これらのビアタイプのデフォルトです。

回路シミュレーションの改善

.CSV ファイルベースの Stimulus タイプを追加

CSV ファイルを使用して、補間された VPWL、および IPWL 電圧、および電流ソースの時間と値のペアを指定できます。ソースの Stimulus TypeFile に設定し、File パラメータでパス+ファイル名を指定します (例えば、C:\Designs\Circuit Simulation\Analog Amplifier\PWL_test.csv)。

Altium Designer 22.4 で完全に公開された機能

以下の機能は Open Beta から削除され、このバージョンで Public へ移行されました:

 

Altium Designer 22.3

リリース日: 2022年3月16日 – バージョン 22.3.1 (build 43)

Altium Designer バージョン 22.3 のリリースノート

回路図の改善

Generic Components

Altium 365 Workspace へ接続した場合、Generic Components 機能は、Standard Subscription Plan では対応していないことに注意してください。 そのため、この機能は、Altium365 へのこのレベルのアクセスでは使用できません。

また、Concord Pro Workspace へ接続した場合、Generic Components 機能は対応していないことに注意してください。

このバージョンでは、特定の製造部品を見つけて選択することなく、デザインに素早く配置できる標準の Generic Components の概念が導入されています。

Generic Components は、設計プロセスの後半でパラメータが一致する実際のコンポーネントに簡単に置き換えられるプレースホルダとして意図されています。これらは、仮想コンポーネント、またはパラメータ コンポーネントと見なすこともできます。

Generic Components の操作の詳細については、Generic Components ページをご参照ください。
この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログの ComponentSearch.GenericComponents オプションを無効にしてオフにできます。

新しい SheetSymbolDesignator のスペシャルストリング

このバージョンでは、新しい SheetSymbolDesignator のスペシャルストリングを追加しました。このスペシャルストリングを子回路図シートに配置して、親回路図シートに配置されている関連する シートシンボル オブジェクト のデジグネータを表示できます。SheetSymbolDesignatorスペシャルストリング は、マルチチャンネルデザインでも使用できます。子回路図シートのコンパイル済みタブを選択して、スペシャルストリングの変換された値を表示できます。

 Sheet Symbol Designator のスペシャルストリングを使用して、親シートシンボルのデジグネータを表示できます。
Sheet Symbol Designator のスペシャルストリングを使用して、親シートシンボルのデジグネータを表示できます。画像の上にカーソルを置くと、シートのコンパイル済みタブにスペシャルストリングの変換された値を表示できます。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログの Schematic.EnableSheetSymbolDesignatorAsSpecialString オプションを無効にしてオフにできます。

バリアントの代替コンポーネントの更新

Tools » Update from Libraries (回路図エディタ)、および Tools » Update Schematics (回路図ライブラリエディタ) コマンドが、バリアントの代替コンポーネントに対して働くようになりました。これらのコマンドのいずれかを実行すると、代替コンポーネントのパラメータが更新されます。これらのパラメータは、Variant Management ダイアログ と回路図シートのコンパイル済みタブに表示されます。

回路図エディタのメインメニューから Tools » Update from Libraries コマンドを使用して代替コンポーネントを更新する時、コマンド実行後に開く Update From Library ダイアログ の最初のページで、Include Variants、および Update To Latest Revision オプションが有効になっていることを確認してください。

 Workspace ライブラリから更新された代替コンポーネントの例。
Workspace ライブラリから更新された代替コンポーネントの例。ここに示されているのは、更新前の代替コンポーネントです。画像にカーソルを合わせると、新しいレビジョンを作成し、Update from Libraties コマンドを使用してコンポーネントを更新した後のコンポーネントを表示できます。

パワーポートの不論理を対応

ポート、ネットラベル、シートエントリと同様に、パワーポート オブジェクト を不論理 (上部にバーを含める) にできます。Power Port モードの Properties パネル 内にある Name 欄の各文字の後にバックスラッシュ文字を含めるか (例: V\C\C\3\)、またはネット名の先頭に 1 つのバックスラッシュ文字を含めます (例: \VCC3) (Preferences ダイアログの Schematic – Graphical Editing ページ で Single '\' Negation オプションを有効にした場合)。

スペシャルストリングの識別ラベル

スペシャルストリングを使用している テキストストリング オブジェクト を識別するために、スペシャルストリングの名称を回路図シート上に表示できます。Preferences ダイアログの Schematic – Graphical Editing ページ で新しい Display Name of Special String オプションを有効にすると、各スペシャルストリングの名称が薄い上付き文字として表示されます。

PCB デザインの改善

ビアスタック編集の UI を強化

Top-Middle-Bottom、または Full Stack モードでビアスタックを編集する時の Via モードの Properties パネル の使い易さを改善するために、パネルの Via Stack の項目のユーザインターフェースを変更しました。PCB デザインの様々なレイヤのビアスタックに関する基本情報が、表形式で表示、および編集できます。レイヤ名セル内をクリックすると、Thermal Relief オプションを利用できます。Relief オプションを有効にした場合、カスタムサーマルリリーフを設定できます。

選択したターゲットの xSignal を基準にした配線長チューニング

特定の許容差内で配線長を調整、および一致させることは、タイミングが重要な信号が同時にターゲットピンに到達できるようにするために、高速設計にとって不可欠な要素です。このバージョンでは、配線長の一致要件を指定する機能を拡張し、xSignal クラス (または、デザインの全ての xSignals) がルールスコープとして使用されている場合に、Matched Lengths デザインルールのターゲットとして xSignal を選択する機能を導入しました。以前の動作では、xSignal クラスの最長の xSignal を配線長の一致のターゲットとして使用していました。

 xSignal クラスが Matched Length デザインルール スコープとして選択されている場合、その xSignal の 1 つをソースターゲットとして選択できます。
xSignal クラスが Matched Length デザインルール スコープとして選択されている場合、その xSignal の 1 つをソースターゲットとして選択できます。

ターゲットとして選択された xSignal は、PCB パネルの xSignals モード の新しい Margin 列に Target として表示されますが、このターゲットの長さからの偏差は、選択されたクラスの他の xSignals についてこの列に表示されます。

 ターゲットの配線長からの偏差は、新しい Margin 列に表示されます。
ターゲットの配線長からの偏差は、新しい Margin 列に表示されます。

インタラクティブ配線長チューニング中、Interactive Length Tuning モードの Properties パネル では、選択したターゲットの xSignal (新しい動作)、またはルールによってスコープされた xSignal クラスの最長のネット (以前の動作) に関連するチューニングかを切り換えることができます。

 インタラクティブ配線長チューニング中に、チューニングに必要なモードを選択。
インタラクティブ配線長チューニング中に、チューニングに必要なモードを選択。

xSignals の操作の詳細については、Defining High Speed Signal Paths with xSignals のページをご参照ください。インタラクティブ配線長チューニングの詳細については、Length Tuning のページをご参照ください。
この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログの PCB.Rules.RelativeTarget オプションを無効にしてオフにできます。

PCB コンポーネント プリミティブの変更の防止

PCB コンポーネントのプリミティブがロックされている場合 (Component モードの Properties パネル の Primitives オプションが の状態になっている場合)、これらのプリミティブのほとんどのプロパティは、グラフィカル (例えば、ドラッグアンドドロップを使用して)、および非グラフィカルな (例えば、Properties、または List パネルを使用して) 編集方法で変更できなくなりました。これは、誤った実装、および製造出力をもたらす可能性のあるコンポーネント プリミティブの不定期の変更を防ぐために役立ちます。

例として、Pad モードの Properties パネル は、プリミティブがロックされている PCB コンポーネントの構成部分であるパッドについて下の画像に示されています。パッドの全てのプロパティ (Net Testpoint プロパティを除く) は dim 表示されており、編集できないことに注意してください。また、 アイコンはパッドの Component 欄の右端に表示されることに注意してください。これは、親コンポーネントのプリミティブがロックされており、パッドのプロパティを変更できないことを示しています。

 プリミティブがロックされている PCB コンポーネント (右) のパッドの Pad モードの Properties パネル (左)。
プリミティブがロックされている PCB コンポーネント (右) のパッドの Pad モードの Properties パネル (左)。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ で PCB.Component.LockPrimitives オプションを無効にしてオフにできます。

この機能を有効にすると、バリアントが Not Fitted に設定されている場合でも、not fitted コンポーネントの銅箔の形状と solder mask が PCB 印刷出力に表示されます。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ で PCB.PrintNotFittedComponents オプションを無効にしてオフにできます。

データ管理の改善

Save to Server ダイアログの強化

既存のタスクをプロジェクトコミットへリンクするためのヒントを Save to Server アイアログ へ追加しました。"Add task-id to connect this commit to a task" と言うテキストが Comment 欄に表示されます。

ヒントにあるように、task ID を Comment 欄へ追加します (Comments and Tasks パネル に表示されます)。タスクは、ダイアログで OK をクリックした後に作成されるプロジェクトコミットへリンクされます。

Altium 365 Workspace ブラウザインターフェースの Tasks ページ、または プロジェクトの詳細管理ページの Tasks 画面 でタスクを選択すると、コミットへのリンクがタスクの詳細欄に表示されます。リンクをクリックすると、プロジェクトの History 画面が表示され、タイムラインで関連するコミットがハイライト表示されます。

 接続されたコミットへのリンクが、タスクの詳細欄に表示されます。
接続されたコミットへのリンクが、タスクの詳細欄に表示されます。画像の上にカーソルを置くと、リンクをクリックした後に表示される History ページと、タイムラインでハイライト表示されている関連するコミットが表示されます。

回路シミュレーションの改善

パフォーマンスの向上

解析を実行する時のシミュレーション プロセスの速度を向上しました。また、Components パネル を使用して大規模なシミュレーション モデル ライブラリを参照する時、そのようなライブラリのコンテンツをアップロードする速度を向上しました。

シミュレーションモデルのキャッシュ

プロジェクトで使用されるシミュレーション モデルはプロジェクトにキャッシュされているため、このようなプロジェクトのシミュレーションは様々な PC で容易に実行できます。

Altium Designer 22.3 で公開された機能

以下の機能は Open Beta から削除され、このバージョンで Public へ移行されました:

 

Altium Designer 22.2

リリース日: 2022年2月14日 – バージョン 22.2.1 (build 43)

Altium Designer バージョン 22.2 のリリースノート

 

回路図の改善

シートシンボルのインデックスの機能強化

0 を含む、繰り返されるシートシンボルの最初、または最後のインデックスとして、任意の桁、または数字を使用できます。負の数字は、使用できません。最後のインデックスは、常に最初のインデックスより大きくなければなりません。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログの Schematic.NewIndexingOfSheetSymbols オプションを有効にしてオンにできます。

コンポーネントクラスの機能強化

この新機能を使用して、Parameter Set モードの Properties パネル新しいクラス Component Class Name を追加し、コンポーネントのパラメータを設定できます。

Component Class Name をコンポーネント (または、コンポーネントのグループ) へ関連付けると、Net Classes と同様に、コンポーネントクラス、その名称、およびメンバーに関する情報が PCB へ送信されます。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログSchematic.ComponentClassesAndEnhancementParameterSet オプションを有効にしてオンにできます。

グラフィカルなプルアップ/ダウン抵抗シンボルを追加

ピンを内部プルアップ、またはプルダウン抵抗としてマークする機能を追加しました。Pin モードの Properties パネルの Symbols 領域にある Inside ドロップダウンから Internal Pull Up/Down を選択します。

下の画像に示されている様に、新しいグラフィック シンボルがピンの横に表示されます。左の画像は、新しい Internal Pull Up グラフィックシンボルです。 右の画像は、新しい Internal Pull Down シンボルです。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings アイアログ の Schematic.InternalPullUpDownResistorsExist オプションを有効にしてオンにできます。

テキストフレームと注釈での数式の計算とスペシャルストリング

多くの設計者は、Altium Designer で利用できるスペシャルストリング機能を使用して、回路図シートに重要な情報を表示する複雑な文字列を作成できます。 テキストフレームと注釈でのスペシャルストリングを対応単一の複数行のテキストオブジェクトとして複雑なスペシャルストリングを定義できます。

Altium Designer では、Text String 以外に Text FramesNotes で定義された数値計算も対応します。

この機能は、最初にクローズドベータ版の時、スペシャルストリング、または数式を中括弧で囲む必要がありました。このバージョンでは、"=" 文字で開始することにより、スペシャルストリングと数式を描画できます。

"=" 文字を使用して、テキストフレームと注釈内でスペシャルストリングと数式を使用できます。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ で Schematic.CalculateFormulasInTextFrame オプションを有効にしてオンにできます。

プロジェクトで最後に選択したバリアントを記憶

プロジェクトを閉じる前に設定した最後のバリアントが記憶され、プロジェクトを再開した時、そのバリアントになります。以前は、プロジェクトを再開した時、ベースデザイン ([No Variation]) が常に表示されました。

PCB デザインの改善

CounterHole の改善

以前のバージョンで導入した Counterhole 機能を改善しました。

  • Counterhole は、PCB パネルの Hole Size Editor モードDrill Table モードの Properties パネル で、Counterholes TopCounterholes Bottom レイヤのペアにグループ化しました。

     PCB パネルの Hole Size Editor モード (最初の画像) と Drill Table モードの Properties パネル (2 番目の画像) の Counterholes Top と Counterholes Bottom グループ。  The Counterholes Top and Counterholes Bottom groups in the Hole Size Editor mode of the PCB panel (the first image) and in the Drill Table mode of the Properties panel (the second image).
    PCB パネルの Hole Size Editor モード (最初の画像) と Drill Table モードの Properties パネル (2 番目の画像) の Counterholes TopCounterholes Bottom グループ。

    counterhole は、ドリルテーブルの他のレイヤペアから除外されることに注意してください (All Layer Pairs (Composite table)All Layer Pairs (Separate tables) を含む)。
  • PCB パネルの Hole Size Editor モードとドリルテーブルへ、新しい Counterhole DepthCounterhole Angle 列を追加しました。

     PCB パネルの Hole Size Editor モードで Counterhole Depth と Counterhole Angle 列を有効。
    PCB パネルの Hole Size Editor モードで Counterhole DepthCounterhole Angle 列を有効。

    Columns ダイアログからドリルテーブルの Counterhole Depth と Counterhole Angle 列を有効。
    Columns ダイアログからドリルテーブルの Counterhole DepthCounterhole Angle 列を有効。

  • NC ドリル、ガーバー、ガーバー X2、および ODB++ 出力の場合、counterhole タイプごとに個別のファイルではなく、全ての top、および bottom counterhole のファイルが生成されるようになりました。

  • counterhole のサイズがパッドサイズ以上の場合、パッド形状は PCB のそれに対応する側から削除されます (このパッド形状は、counterhole をドリルするときにドリルアウトされるため)。

    top layer から削除されたパッド形状の例。
    top layer から削除されたパッド形状の例。

高度なリジッドフレキシブル モード

以前のバージョンでは、Altium Designer でリジッドフレキシブル基板を作業するプロセスを大幅に改善しています。これらの改善には、PCB エディタの基板プランニングモードで作業する時の新しいボード領域と折り曲げラインの動作、およびレイヤ構成マネージャでの Board モードの導入が含まれます。この新しい機能は、Rigid-Flex 2.0 と呼ばれます。

このバージョンで Rigid-Flex 2.0 の機能を有効にするには、メインメニューから Design » Layer Stack Manager コマンドを選択して、Layer Stack Manager を開き、Tools » Features サブメニュー、または ボタンから Rigid/Flex (Advanced) を選択します。

 Tools メニュを使用、または features ボタンをクリックして Advanced Rigid-Flex モードを有効にして (画像の上にカーソルを置くと、これを表示できます)、リジッドフレキシブル基板を設定できます
Tools メニュを使用、または features ボタンをクリックして Advanced Rigid-Flex モードを有効にして (画像の上にカーソルを置くと、これを表示できます)、リジッドフレキシブル基板を設定できます

Rigid-Flex 1.0 モードを有効にするには、同じメニューから Rigid/Flex を選択します。

既に Rigid-Flex 2.0 の機能を使用している PCB で Rigid-Flex 2.0 モードを無効にしたり、Rigid-Flex 1.0 モードに切り換えようとすると、確認のために警告ダイアログが表示されることに注意してください。

Creepage Distance ルールへ 'Apply to Polygon Pour' オプションを追加

Apply to Polygon Pour オプションを Creepage Distance design ルール へ追加しました。このオプションを有効にすると、ルールは、スコープにしたポリゴンと他のオブジェクト間の沿面距離をテストします。

 Creepage Distance ルールの新しい Apply to Polygon Pour オプション。
Creepage Distance ルールの新しい Apply to Polygon Pour オプション。

ポリゴン、およびその他のオブジェクトが、Apply to Polygon Pour オプションが有効になっている Creepage Distance デザインルールと Clearance デザインルール によってスコープが設定されている場合、両方のルールが考慮され、ポリゴンを構築する時に最も厳しい制約が適用されます。例えば、Creepage Distance ルールの制約値が Clearance ルールよりも大きい場合、この大きな値が適用されます。

既存の Creepage Distance デザインルールでは、このオプションは無効になっていることに注意してください。新しく作成した Creepage Distance デザインルールの場合、このオプションはデフォルトで有効になります。

データ管理の改善

コメントをエクスポートするためのオプションを Comments And Tasks パネルへ追加

Comment Export Configuration ダイアログ にアクセスするためのオプションを Comments and Tasks panel パネルへ追加しました。パネルの右上にある ボタンをクリックし、メニューから Export Comments オプションを選択してダイアログを開きます。そして、コメントを別のドキュメントへエクスポートするように設定します。

Comments and Tasks パネルから Comment Export Configuration ダイアログを表示。
Comments and Tasks パネルから Comment Export Configuration ダイアログを表示。

Draftsman の改善

Leading Zero を削除する新しいオプション

寸法と許容差、ASME Y14.5 では、1 未満の値の場合、インチ単位を使用している時は leading zeros を省略する必要があることが指定されています (例えば、"0.5" に対して ".5")。Document Options モードの Properties パネル へ Remove Leading Zero オプションを追加し、ミル値とインチ値の leading zero を自動で削除できます。このオプションは、デフォルトで無効になっています。

Document Options モードの Properties パネルにある Remove Leading Zero オプション Document Options モードの Properties パネルにある Remove Leading Zero オプション

ドリルテーブルの追加のデフォルト値

Draftsman の Drill Table オブジェクトのいくつかの追加のプロパティのデフォルト値は、Preferences ダイアログの Draftsman - Defaults ページ で定義できます。Symbol SizeSymbol Line StyleGrouping を含む新しい設定は、Primitive List で Drill Table を選択した時、ページの Drill Symbol タブにあります。

 Draftsman のドリルテーブルのいくつかの追加オプションのデフォルト設定は、Preferences Draftsman - Default ページの Drill Symbols タブで定義できます。
Draftsman のドリルテーブルのいくつかの追加オプションのデフォルト設定は、Preferences Draftsman - Default ページの Drill Symbols タブで定義できます。

インポーター/エクスポーターの改善

xDxDesigner プロジェクトのバリアントのインポート

xDxDesigner インポーターを拡張し、xDxDesigner プロジェクトをインポートして、そのプロジェクトのバリアントも自動でインポートできます。 xDxDesigner プロジェクト バリアントをインポートするには、以下の手順を実行する必要があります:

  1. xDxDesigner の Variant Manager を使用して、Report » Delimited Text Document を介してバリアントをエクスポートします。
  2. Settings ダイアログで、Unplaced が Unplaced keyword として定義されていることを確認してください。
  3. Altium Designer にインポートする .prj プロジェクトファイルと同じ場所にバリアントファイルを ProjectVariants.txt として保存します。
  4. Import Wizard (File » Import Wizard) から xDxDesigner のインポートを実行し、xDxDesignerプロジェクトファイル (.prj) を指定します – バリアントは自動でインポートされます。

回路シミュレーションの改善

感度解析の機能強化

このバージョンでは、感度解析機能を更に改善しました。 感度パラメータとしての Global parameters の Group Deviations や Temperature も対応します。

Global Parameter オプションを感度解析の Group Deviations オプションへ追加しました。画像の上にカーソルを置くと、パラメータが定義されている場所を表示できます。

Altium Designer 22.1

リリース日: 20 January 2022年1月20日 – バージョン 22.1.2 (build 22)

Altium Designer バージョン 22.1 のリリースノート

回路図の改善

シート クロスリファレンスの更なる機能強化

プロジェクトにクロスリファレンスを追加すると、プロジェクトの回路図シート間のネットの接続フローを簡単にたどることができます。このバージョンでは、Sheet EntryOff Sheet Connector オブジェクトの Jump to コマンドを追加して、クロスリファレンス機能を拡張しました。

Project Options ダイアログの Options タブ でシートエントリのクロスリファレンスを有効にした時、シートエントリの Sheet Entry Actions 右クリックメニューを使用して、子回路シートの一致するポートへジャンプできます。

 Jump to コマンドを使用して、一致するポートへジャンプできます。
Jump to コマンドを使用して、一致するポートへジャンプできます。

フラットデザインの場合、Project Options ダイアログでオフシートコネクタのクロスリファレンスを有効にした時、オフシートコネクタの Off Sheet Actions 右クリックメニューを使用して、関連する回路図シートの一致するオフシートコネクタへジャンプできます。

 Jump to コマンドを使用して、一致するオフシートコネクタへジャンプできます。
Jump to コマンドを使用して、一致するオフシートコネクタへジャンプできます。

PCB デザインの改善

エンベデッドボードアレイでのキープアウトの表示

PCBデザインに配置されたキープアウト オブジェクトは、PCB をソースとして使用している面付けされたエンベデッドボードアレイに表示できます。デザインスペースで エンベデッドボードアレイ を選択している時、Properties パネルの Layers タブ で Keepout layer の表示を有効にします。

 ソース PCB の Keepout layer をエンベデッドボードアレイに表示できます。
ソース PCB の Keepout layer をエンベデッドボードアレイに表示できます。

この機能は、Keepout layer の視覚的表現のみを提供することに注意してください。Currently, copper objects will not respect keepouts from the source PCB when placed on the Embedded Board Array.

PCB カーソルの色を変更する機能

Cursor Color オプションを Preferences ダイアログの PCB Editor - General ページ へ追加しました。PCB エディタで十字カーソルの色を変更できます。これにより、カーソルをグリッド等と区別するために色を自由にカスタマイズできます。新しいオプションに関連付けられているカラーボックスをクリックして Choose Color ダイアログ を開き、設定したいカーソルの色を選択できます。

パッドスタック編集用に拡張した UI

Top-Middle-Bottom、または Full Stack モードでパッドスタックを編集する時の Pad モードの Properties パネル の使いやすさを改善するために、パネルのPad Stack の項目のユーザインターフェースを変更しました。PCB デザインの様々なレイヤのパッドスタックに関する基本情報を、表形式で表示、および編集できます。レイヤ名セル内をクリックすると、このレイヤの追加のオプションを利用できます: Corner Radius (Rectangular 形状の場合)、および Thermal Relief (パッドのサーマルリリーフの現在のパラメータが表示されます。Relief オプションを有効にした場合、カスタム サーマルリリーフを設定できます)

 Top layer オプションが展開された Top-Middle-Bottom (最初の画像)、または Full Stack (2 番目の画像) モードでパッドスタックを編集する時の、Pad プロパティの Pad Stack の項目。  The updated Pad Stack section of Pad properties when editing a pad stack in Top-Middle-Bottom (the first image) or Full Stack (the second image) mode with the Top layer options expanded.
Top layer オプションが展開された Top-Middle-Bottom (最初の画像)、または Full Stack (2 番目の画像) モードでパッドスタックを編集する時の、Pad プロパティの Pad Stack の項目。

データ管理の改善

PROJECTS パネルで COMPONENTS と NETS フォルダの表示をコントロールする機能

PCB デザインプロジェクトの検証時に、ComponentsNets フォルダ (プロジェクトのコンポーネントとネットがリスト表示されます) が Projects パネル に表示されます。これらのフォルダの表示を管理するために、Projects パネルの Settings ポップアップ (パネルの上部にある アイコンをクリックすると表示されます)、および Preferences ダイアログの System – Projects Panel ページ の General 領域に Show Components and Nets folders オプションを追加しましたこのオプションは、デフォルトで有効になっています。

 Projects パネル設定ポップアップの Show Components and Nets folders オプション。
Projects パネル設定ポップアップの Show Components and Nets folders オプション。

 Preferences ダイアログの
Preferences ダイアログの System – Projects Panel ページの Show Components and Nets folders オプション。

名称変更した Comments パネル

Comments パネル を使用すると、Workspace プロジェクトのドキュメント内の領域、または箇所にコメントを追加し、これらのコメントを Workspace メンバーへ割り当てて、基本的にそれらのタスクを作成できます。これを反映して、パネルの名称を Comments and Tasks に変更しました。また、パネルのフィルタメニューの新しい Tasks only オプションを使用すると、タスクを含むコメントのみを表示できます。

Comments and Tasks パネルからタスクを作成、および管理する機能は、Standard サブスクリプション プランでは対応されていないことに注意してください。そのため、Altium 365 へのこのレベルのアクセスでは、この機能は使用できず、パネルのタイトルは Comments になります。

この機能は、Concord Pro Workspace へ接続している場合も使用できません。

回路シミュレーションの改善

感度解析

感度解析は、どの回路コンポーネント、または要素が回路の出力特性に最も影響を与えるかを判断することができます。この情報を使用して、負の特性の影響を減らすか、または正の特性に基づいて回路性能を向上させることができます。感度解析は、回路コンポーネントのコンポーネント/モデル パラメータに関連する特定の測定値の数値、および温度/グローバル パラメータに対する感度として感度を計算します。解析の結果は、各測定タイプの感度の範囲値の表になります。

このバージョンでは、新しい Sensitivity オプションを Simulation Dashboard の Analysis Setup & Run 領域へ追加しました。それを有効にすると、以下に示すように、Advanced Analysis Settings ダイアログで Sensitivity プロパティを設定できます。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ の Simulation.Sensitivity オプションを有効にしてオンにできます。

Draftsman の改善

新しい Via Type View

Via Type View オブジェクトを Draftsman ドキュメントへ追加しました。このオブジェクトは、IPC-4761規格、プリント基板ビア構造の保護のための設計ガイド に対応します。Via Type Viewは、メインメニューから Place » Additional Views » Via Type View を選択して配置できます。ビューが、ドキュメントに表示されます。ビューを選択して、そのプロパティを表示できます。

Altium Designer 22.0

リリース日: 2021年12月29日 – バージョン 22.0.2 (build 36)

Altium Designer バージョン 22.0 のリリースノート

Altium NEXUS 5.0

Released:29 December 2021 – Version 5.0.2 (build 21)

Release Notes for Altium NEXUS Version 5.0

Altium Designer 22 へようこそ。Altium Designer のこの更新では、ソフトウェアの主要なテクノロジーの改善点があります。また、AltiumLive コミュニティの BugCrunch システムで、お客様が報告した問題点の改善にも取り組んでいます

Welcome to NEXUS 5. This update to Altium NEXUS continues to deliver improvements and enhancements to the software's core technologies, while also addressing many of the ideas raised by customers through the AltiumLive Community's BugCrunch system.

回路図の改善

シートエントリと PDF 出力のクロスセレクション

プロジェクトへクロスリファレンスを追加すると、プロジェクトの回路図シート間のネットの接続フローを容易にたどることができます。このバージョンでは、クロスリファレンスの自動作成機能を更新し、シートエントリ オブジェクトについても対応しました。

Project Options ダイアログの Options タブ で、Automatic Cross References、および Sheet Entries オプションを有効にします。シートエントリは、子回路図シート上の対応するポート オブジェクトのシートとロケーションの座標でタグ付けされます。

 クロスリファレンス値を含むシートエントリにタグを付けるために、プロジェクトオプションで、Automatic Cross References、および Sheet Entries オプションを有効にします
クロスリファレンス値を含むシートエントリにタグを付けるために、プロジェクトオプションで、Automatic Cross References、および Sheet Entries オプションを有効にします

 クロスリファレンスが有効になったシートエントリ。
クロスリファレンスが有効になったシートエントリ。

クロスリファレンス値は、Sheet Entries モードの Properties パネル にも表示されます。これにより、選択したシートエントリに適用されているクロスリファレンスを識別するタスクが容易になります。

 クロスリファレンスは、選択したシートエントリの Properties パネルで調べることができます。
クロスリファレンスは、選択したシートエントリの Properties パネルで調べることができます。

クロスリファレンス機能は、回路図 PDF 出力でも拡張しました。オブジェクトが複数の接続されたオブジェクトに関連している場合 (例えば、ポートが親回路図シートのシートエントリに接続され、他のシートのポートに接続されている場合)、出力した PDF でオブジェクトをクリックすると、接続されているオブジェクトが属するシートのリストが表示されますリストの項目を選択して、対応するページを開けます。

 出力した回路図 PDF では、ポップアップメニューを使用して複数の接続されたオブジェクトを容易にナビゲートできます。
出力した回路図 PDF では、ポップアップメニューを使用して複数の接続されたオブジェクトを容易にナビゲートできます。

必要に応じて、Advanced Settings ダイログ の Schematic.UseAutomaticCrossReferences オプションを無効にして、この機能をオフにできます。

PCB デザインの改善

新しい 'Gloss And Retrace' パネルと Preferences ページ

スムーズ化処理をより細かくコントロールできるように、Route » Gloss SelectedRoute » Retrace Selected コマンドのオプションを構成するための新しい  Gloss And Retrace panel パネルを導入しました。この新しいパネルを使用して、デザインで現在、スムーズ化、または再配線している配線に最適な gloss (スムーズ化)、および retrace paramneters (再配線パラメータ) を設定できます。

パネルを使用して、以下の Gloss と Retrace Parameters をコントロールできます:

  • Avoid polygons – このオプションを有効にすると、Gloss Selected、または Retrace Selected コマンドを実行した時、既存のポリゴンは維持されます。 このオプションが無効の場合 (以前のバージョンと同様に)、既存のポリゴンは無視され、再構築されます。
  • Avoid rooms –  このオプションを有効にすると (以前のバージョンと同様に)、Gloss Selected、または Retrace Selected コマンドを実行した時、既存のルームは維持されます。特定の配線幅の要件によってスコープを設定したルームが定義されていて、スムーズ化/再配線される配線がルームと交差しない場合、そのオプションが有効になっていても、結果の配線はこのルームと交差しません。このオプションが無効の場合、既存のルームと交差して配線され、そのルーム内で使用される幅は、ルームベースのルールの制約で定義されている幅になります。

以下の 2 つのオプションでは、対応するルールの MinMaxPreferred 値から選択できます。Current を選択して既存の幅、またはギャップをそのままにするか、新しい値を入力します。

  • Set Width - 以前は、これは常に preferred として設定されていました。ドロップダウンを使用して、Retrace Selected コマンドの実行時に適用する幅を選択できます。
  • Set Diff Pair Gap - 以前は、これは常に preferred として構成されていました。ドロップダウンを使用して、Retrace Selected コマンドの実行時に適用する差動ペアギャップ設定を選択できます。

Gloss と Retrace 設定は、Preferences ダイアログの新しい PCB Editor - Gloss And Retrace ページ でも設定できます。パネル、または Preferences ダイアログで変更が行われると、その変更は他の箇所にも反映されます。インストール時のデフォルトは、以前のバージョンと一致するように事前に設定されています。

これらの Gloss と Retrace 設定は、Gloss Selected、または Retrace Selected コマンドへ適用されます。インタラクティブ配線、またはインタラクティブ スライディング中のスムーズ化動作は、Preferences ダイアログの PCB Editor - Interactive Routing ページの設定でコントロールします (Interactive RoutingInteractive Sliding モードの Properties パネルで作業している時も設定できます)。

IPC-4761 対応の機能強化

このバージョンでは、IPC-4761 ビアタイプの対応を拡張しました。プロパティでビアタイプを IPC-4761 に設定したビアが PCB デザインに配置されると、新しいタイプの mechanical layer とコンポーネント レイヤペアが自動でデザインに追加され、これらのレイヤに対応する形状が追加されます。

IPC-4761 ビアタイプの mechanical layer が自動でデザインに追加されます。例として、Top Tenting レイヤが、デザインスペースに表示されています。
IPC-4761 ビアタイプの mechanical layer が自動でデザインに追加されます。例として、Top Tenting レイヤが、デザインスペースに表示されています。

以下の出力で新しいレイヤを使用できます:

  • PCB 印刷出力
  • ガーバーとガーバー X2
  • ODB++
  • IPC-2581
 
 
 
 
 

The ODB++ Setup dialogs have the new mechanical layers listed under the new IPC-4761 Via Type Features layer group.

 The IPC-4761 Via Type Features layer group in the ODB++ Setup dialog.
The IPC-4761 Via Type Features layer group in the ODB++ Setup dialog.

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ の PCB.IPC4761Support オプションを無効にしてオフにできます。

デザインルールでのデジグネータの自動更新

以前は、PCB コンポーネント デジグネータを変更しても、デジグネータを指定したデザインルールが更新されませんでした。それらは、手動で更新する必要がありました。この新しい機能を有効にすると、PCB コンポーネント デジグネータをリアノテート、ECO で更新、基板上で手動で編集した場合に、デザインルールで設定したデジグネータが変更されます。

この機能は、Open Beta です。この機能はデフォルトで無効になっており、Advanced Settings ダイアログ の PCB.Rules.UpdateQueryOnComponentDesignatorChange オプションを有効にして利用できます。

パッドへの接続とパッドからの引き出しの機能強化

物理的な寸法が小さいため、表面実装デバイスの内外への配線は、多くの場合、高密度で複雑です。以前のバージョンでは、例えば、SMD ルールを遵守できなかった場合、必要な 'コーナーまでの距離' は利用できませんでした。ルーターは、トラックセグメントの配置に失敗します (以下のビデオを参照)。パッドへ接続する、パッドから引き出す動作を改善するために、以下を利用できます:

  • Once the pad has been exited, the route is kept away from the pad. The software no longer allows the route to re-enter the pad and then re-exit without regard to the SMD rules.
  • パッドからの引き出しがブロックされている場合、SMD ルールは無視されます (この状況では、パッドへの接続中に SMD ルールは既に無視されています)。SMD to corner ルールに違反しないパッドからの引き出しを利用できる場合、その引き出しが使用されることに注意してください。
  • Miters は、SMD ルールの違反で作成されません。SMD to corner ルールが miter を管理することを優先し、必要に応じて、miter をゼロにすることができます。
  • SMD ルールに従う stub は、AnyAngle 配線モードで作成されます。このモードでは、最初のトラックセグメントが配置されると、アークがコーナーに含まれます。最初のコーナーにアークが必要な場合、コーナーを作成する前に exit stub を配置します。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ の PCB.Routing.EnhancedPadEntry オプションを無効にしてオフにできます。

Counterhole の対応

ラミネートの counterhole により、ネジ頭のスペースを確保できます。countersink (皿穴) と counterbore hole (座ぐり穴) は、様々な種類のネジを使用できる 2 種類の counterhole です。このバージョンでは、座ぐり穴、または皿穴を選択する機能を導入しました。皿ネジと座ぐりネジの主な違いは、穴のサイズと形状です。座ぐり穴は、ワッシャーを追加できるように、より広く、より正方形になっています。皿穴は、平頭ねじの下側の角度のある形状に一致する円錐形の穴を作成します。皿穴は、ラミネートに切り込まれた円錐形の穴です。これは通常、ねじのテーパーヘッドをラミネートの上部と同じ高さに置くために使用されます。それと比較して、座ぐり穴は平底の穴を開け、その側面は真っ直ぐ下に開けられます。これは通常、六角頭のキャップ、またはネジを取り付けるために使用されます。パッドごとに1つの皿穴、または座ぐり穴のみが許可されます。

Pad モードの Properties パネルの新しいオプションを使用して、必要な counterhole のタイプを選択できます。下図に示す様に、アクティブレイヤの counter hole の輪郭を定義するために、2D でパッドの周りに破線が表示されます。破線の位置は、その画像に見られるように、Top Side と Bottom Side で異なります。Counterhole は、2D、3D、および Draftsman で対応しています。

以下に示す様に、counterhole は、Drill Table モードの Properties パネルと、PCB パネルの Hole Size Editor モードで Layers Pairs として表示されます。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ の PCB.CounterHoles オプションを無効にしてオフにできます。

データ管理の改善

プロジェクトへ仮想 BOM アイテムを追加

プロジェクトに少なくとも 1 つのコンポーネントがある場合、'仮想' BOM アイテムが Projects パネル内のプロジェクトへ追加されます。BOM アイテムを開いたり、保存、削除できます。BOM 生成 の基本的なフローは、仮想 BOM アイテムの影響を受けません。パネルで +Add ActiveBOM をクリックして、仮想 BOM をプレビューモードで開けます。新しい *.BomDoc が保存されると、それは標準のプロジェクト ドキュメントになります。仮想 BOM が必要無い場合は、Projects パネルを右クリックして、Remove from Project を選択します。

この機能は、Open Beta です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ の BOM.ActiveBOMDesignPreview オプションを無効にしてオフにできます。

'切り離された' コメントを表示

プロジェクト ドキュメントを削除、またはその UniqueID を変更すると、ドキュメントのコメントが "切り離される" 可能性があります。これらのコメントは、パネルの Detached Comments の折りたたみ可能な領域から引き続きアクセスできます。パネル内の切り離されたコメントのタイルをクリックして、現在、開いているドキュメントのデザインスペースにコメントを表示できます。